不眠症治療2日目 7月23日 バンコクホスピタル スリープテスト結果と薬剤変更

スリープテストは思いの他、順調でした。

落ち着いた環境の中で、よほど、疲れていたのか10時に就寝し、30分程落ち着かず眠れませんでしたが、10時半頃に就寝、午前3時まで眠れました。その後、一度起きてしまい、ナースを呼び、眠剤の増薬を尋ねると、そのまま寝ているようにいわれ、横になって7時くらいに起き上がりました。

最初の4時間は意識はありましたが、自分でも少しは眠れていたと思っていました。しかし、午前3時以降の2度目就寝は自分では全く眠れていないように感じました。しかし、翌日スリープテストの結果を聞くと、短くても深い眠りで何か夢をみていたらしいということがわかりました。

自宅でもよく明け方に眠れているかどうか分からない事があるのですが、どうやら深い眠りが断続的に起きているようです。

さて、スリープテストの結果ですが、スリープテストでは、主に脳波、呼吸、手足の動きを計測して、睡眠の有無、質、深さで、無呼吸症候群の診断をするのが主な目的のようです。ただし、私には無呼吸症候群か否かを診断するのが目的のようなテストの気がしました。その証拠に、その疑いがある場合は、すぐにCPAPを装着してスリープテストを実施するのですから。

最初に不眠症の70%は無呼吸症候群だと言われたので、少なくともバンコクホスピタルのスリープテストは無呼吸症候群テストではないでしょうか。

23日の9時頃、Dr.Jakrinが回診で、スリープテストの結果を別室で説明してくれました。多くのモニターがある部屋で、株のディーリングルームみたいなイメージな部屋です。そこで、赤外線で死人のような骸骨みたいな写真の下に、様々な波形が時系列で並んでいます。波形グラフとトップの死人のようなビデオは連動しているらしく、Dr.がマウスをいじると、上のビデオがせわしなく動きます。特に脚を上下に動かしているのが特徴的でした。僕はその死人みたいな重篤風患者が私だとは思いませんでした。

そんなことは、さておき、ドクターが早口の英語で説明を始めます。Dr.Jakarinは頭の回転が早く、話し好きで、10分で終わる説明を30分くらい掛けて話すのが特徴です。彼はまくし立てるように、いろいろな方向へ話が飛んで行くのです。彼によると、スリープテストのオプションでEKG(心電図)で心臓に異常があるが軽微なものだということで、その先生にこの後会うかなどと不眠症とは関係ない方向に話が飛んで行きます。私が、心臓は日本で調べるので、結局、無呼吸症候群はどうなのか?と尋ねます。

そうすると、彼はやっと、結論としては僕は無呼吸症候群で不眠症になっているのではなさそうだと説明してくれました。ただし、数値的にはModerateということで、全くその兆候が無いわけではないので、CPAPを付けてもう一度スリープテストをしてみてはどうかと提案してきます。なぜなのか、どうしても無呼吸症候群にしたい意思を僕は、少し感じました。

だって、そうでしょ。スリープテスト中にトイレに行きたくはないので、就寝前は殆ど水分を取っていません。しかも、顔面や口の周りに電極やチューブをつけられ、鼻と口にはチューブを突っ込まれてるわけですから、誰でも少しは息苦しくなるのは当然ではないでしょうか?特に、中年以降、若者と違って構内は乾燥しがちだし、トイレを控えるために意識して、テスト前は3時間程水分を全くとっていない。こんな状況なら、誰でも息苦しくなって、息使いが荒くなるのは当然ではないだろうか?

スリープテストの結果、無呼吸症候群の疑いはModerateだったが、おそらく無呼吸症候群の可能性は、殆どなく、ドライマウスとスリープテスト機器のためにModerateになったと、僕は判断しました。

ドクターは、CPAPを装着し、再度のスリープテストを提案してきましたが、私は少し考えさせてくれと時間を起き、丁寧に、再度のスリープテストをお断りしました。

さて、この後どうなるのか誰も説明に来ません。その後、精神科医のDr. Anothaiが日中は、アクティビティセラピーでリラックスしてはどうかという提案があり、暇なので、精神科の患者ビルに移動し、紙の上に紐、ペン、飾りなどを使って思い思いの動物園を作って説明するクリエイティブという図画工作みたいのをやったり、ラジオ体操のようなものをしたりして2時間程過ごしました。レクレーションルームは、精神病棟の患者は自由に使えるみたいで、キッチンやヨガルーム、図工室、メディテーションルーム、ディスカッションルーム、映画ルームなどがありました。

アートというか、図画工作をやった時にショックなことが起きました。参加しているもう一人の日本人の女の子が英語を喋ることができず、自己紹介のときに、名前とどうしてこの病院にいるのかを説明する時間がありました。その女の子の病気について、私が通訳したのですが「自分を傷つけてしまう可能性があるので….」といって、下を向いてしまったのです。私は、英語で「う〜ん、なんて訳していいか難しい。彼女はその…」となかなか訳すことをためらってしまいました。場が凍りつくのを避けるため、サラッと、そのまま訳したのですが、その後はかなり気まずくなってしまいました。

また、他の日本人の入院患者に聞くと、入院費は1日6万もするらしいということで、医者の診断費用、検査代、薬剤代などを入れるといくらになるのか目が回りそうでした。

さて、レクレーションが終わると、精神病棟の人達はオープンエリアのテーブルを囲んで皆で食事です。僕の病棟は病室で一人で食事をするので、ちょっとうらやましかったです。精神病棟には、タイ人2人、日本人2人、中国系アメリカ人が1人居ました。

私は、レクレーションが終わると、どこからともなく血圧を測るスタッフが現れ、その後、また1人ぼっちの病棟に帰されるのです。

帰ると食事が来ていました。タイに来てから今日で4日目ですが殆ど何も食べていません。体が受け付けないのです。しかも、頼みの日本食がこのありさまです。これは、たぬきうどんらしいのですが、これどうやって食べるのでしょうか?そうスープがないのです。しかも、麺がうどんではありません。僕は一気に病気に立ち向かう気力がなくなり、本当に落ち込みました。

食事はくだものだけを食べ、6時になりました。

気を取り直して、就寝の準備をします。さすが、一流病院だけあり、パジャマもバスタオルも、アメニティも揃っています。シャワーもHans Groheを使ってたりして、流石一流です。シャワーをひねり、待つこと5分いつになってもお湯がでません。もう、クレーム入れるのも疲れて、水を浴びて寝ることにしました。

ブルブル震えながら、7時から2時間程、札幌コンサドーレ対タイのチームのサッカーをやっていました。タイのメッシことチャナチップは、コンサドーレでプレーしていますので、多分交流試合なのでしょう。その試合を、約2時間程楽しみ、さて寝ようかなと思ったのですが、心配していたことが起きました。気づくと、薬剤調整され調剤されているはずの、薬が来ていないのです。ナースステーションに行って、確認すると、どうも忘れていたらしく、ドクターに電話して、30分程経ってから薬を持ってきました。何の薬を尋ねると、眠剤と抗不安剤とのことでした。

Clonazepam 2mg 1 tab

Quetiapine 25mg 2tab

Quetiapineは、日本では劇薬扱いで糖尿病患者に投与すると死ぬこともあるそうだという情報をWikkiで見つけ、少しビビりながらのみました。薬を飲んでから、10分程で頭の後ろあたりがドクドクしてきて、次第にボヤ〜としてきました。30分もしないうちに、眠りにつきました。その後、おそらく、1〜2度起きましたが、あまり覚えていません。起きたのは、看護師が脈拍を取りに来た7時頃でした。

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