セロクエルとリフレックス 断薬へのきっかけ

僕は昨年の7月に医療関係の知り合いの紹介で、タイの大病院へ不眠の治療に行っています。2週間のうち、最初の数日は入院し、あとは通院、後半はセカンドオピニオンを伺いにバンコクで有名な精神科に行きました。タイの医療費は、日本の10倍くらいします。僕は、莫大な費用と時間をかけ、とにかく早く治りたい一心でこのチャンスにかけたのです。

しかし、これが今考えると大きな間違いでした。そして、この経験を通しておそらく薬自体が悪いのではないかと疑うようになったのです。これが私の断薬を決意したきっかけでした。

タイの病院で処方されたのは、睡眠薬ではなく、セロクエル、デパスなど向精神薬4種類でした。服用後4ヶ月程、確かに6時間程眠れましたが、24時間ものすごい副作用がありました。まるで、宇宙服を着せられているような感覚、頭のもやもや感、体の火照り、倦怠感、空腹感を伴わない食欲。そして、4ヶ月経つと、次第にまた眠れなくなり副作用だけ残りました。年末に再度タイを訪問し、相談すると薬を増薬されました。

この時、私はこのままでは体も心も駄目になってしまうと悩み、結局誰にも相談できず、自己判断で断薬したのです。この結果、禁断症状で2月にはベッドから出れず、働くことできなくなり、そして、最悪期の2〜3週間の間は、自殺を考えるようになりました。この時、希死念慮という言葉があることを、生まれて始めて知りました。

この希死念慮から普通の不眠症患者に戻るまで、なんと6ヶ月もかかりました。大金をかけタイに3回も通院のためだけに訪問し、その治療期間6ヶ月、断薬後元に戻るまで6ヶ月とグルっと回って1年かけて、やっと元の状態に戻り通常の不眠の状態に戻ったわけです。

ここであることに気が付きました。あの体調やメンタルの急崩落は向精神薬の副作用、離脱作用ではなく効果だったのではないかと。話がちょっとややこしいのですが、僕の向精神薬を服用する前と後の違いは以下の通りです。

眠剤のみ服用: 増薬、変薬すれば4〜6時間睡眠+体調はまあまあ

向精神薬のみ服用: 4〜6時間睡眠+体調最悪

よく考えると、向精神薬に変えて体調最悪分だけトータルでマイナスなわけです。しかも3ヶ月経つと睡眠まで不安定になってきたのですから、薬を変更したメリットはゼロ、離脱の苦しさを含めるとマイナスです。

これで、自分の不眠についても考え直すきっかけになりました。

もしかすると、医者が「老化、不安が原因で眠れない」と言っているのはすべて嘘なのではないか?眠剤を使っても睡眠が不安定なのは、そもそも不眠を治療しているはずの眠剤が不眠の原因なのではないか? そんなことを考えるようになりました。

いやいや、すべての医者が誤診をしたり、嘘をついたりするはずがないよなあ。眠剤だって、効かなくなることはあっても、眠れなくなる原因になっていることなんてないだろう。そんなハズがないよな〜。そんなことを考えるようになりました。

はい、これ結論から言うとこういうことなんです。

精神科医の不眠症診断 → 僕の場合100%誤診か嘘

眠剤 → 常用で不眠を悪化させる

耐性というのはマイルドな言い方で、眠剤に関しては不眠悪化作用GABA受容体不活作用と言ったほうがわかりやすいかもしれません。私達が飲まされている睡眠薬は殆どがこういった不眠症悪化剤なのです。

このことに気付かされたのがタイの向精神薬治療の副産物でした。結果的にはタイに行って高い治療費を払わなかったら、今でも23時頃になると眠剤を自分で組合せながらODの日々を送っていたかもしれません。

僕の不眠症は、8年目で自然に眠れていた時の感覚を殆ど覚えていません。しかし、眠剤を増やしていく過程で、睡眠障害だけでなく、眠気、疲労感、筋肉痛、性欲、食欲、意欲など生理的な欲求や感覚がみな鈍くなっていたのは感じていました。眠剤を増やしていく過程で、それに反比例して弱くなっていく感じです。

だけど、人間というのは徐々に生じる変化には鈍いものなんです。そして、日々の睡眠を1日でも妨げられると、すぐに薬に頼ってしまいがちなのです。

希死念慮を乗り越えて「そうだったのか….」。と、我に帰った瞬間でした。

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