タイと不眠症

2012年〜2016年くらいまで、僕はタイに年間2〜3回行っていました。最初は2〜3回はバックパッキングをしながら、名もない県を長距離バスで回っていました。しかし、その後は取り憑かれたようにタイに行くようになり、2016年まで15回くらい何の目的もなくタイに行っていました。タイを拠点に、カンボジア、マレーシア、ベトナム、ラオスなどにも旅行しました。

周囲や知人には、東南アジアリピーターにありがちなのですが買春目的で行っているのではないかとか、実は◯◯さんはゲイではないのかと疑われていたようです。

当時、僕はそれを敢えて否定しようとはしていませんでした。どちらかというと、そういう目的で渡航していると思われていた方が、まだ気が楽だったからです。

僕が当時取り憑かれたようにタイに通っていた理由は、実は「睡眠」だったのです。当時は、自分でもあまりその事実を認めたくありませんでした。「睡眠」のために旅行に行くことが、何か人生の貴重な時間とお金を無駄にしているような気がしました。「僕はタイに来て楽しんでいるんだ」と思いたかったのでしょう。しかし、実態は、昼に無理矢理身体を動かし、ベッドに入ることを繰り返しているだけです。

札幌で日常生活をしていると、仕事もあり、そういうわけにはいきません。特に、冬は休暇をとっても外はマイナス10度の世界で、気軽に散歩することもできなくなるのです。

当時は、仕事も絶好調だったので1日10〜12時間普通に働き、土日も自宅で働いていました。その頃は、ネット事業を3つ掛け持ちして見ていました。多少眠れない日があっても、仕事が一段落ついたらタイに行って思い切り眠れば大丈夫だと仕事に没頭していたのです。睡眠については、睡眠薬だけではなく、タイにも精神的に依存していたのだと思います。

タイは、常夏でいつでも半袖、ショーツ、サンダルで1日中行動でき、暑さも手伝って、肉体的に疲労感を溜めることができます。そのため、タイに行けば、2013年位までは睡眠薬を使わなくても、気持ちよく眠ることができていました。プールで思い切り泳いだ後、クーラーの効いた部屋でベッドに横たわれば、体温が急低下し、心地よい気怠さとともに、その頃は入眠できていたのです。僕にとっては、タイは天国でした。

また、タイは日本とは違いホテルの設備が整い、かなり格安です。この5〜6年で物価は1.5倍になってしまいましたが、それでも物価も安く、旅行者にとっては非常に滞在しやすい環境が整っているのです。

最後に薬なしで眠れたのは、2013年に、おそらくホアヒンという避暑地だったと思います。その後は、タイに行っても睡眠薬を使わなければぐっすり眠れなくなり、2014年頃からは睡眠薬を飲んでも、眠れなくなってしまいました。僕にとってタイはもう睡眠薬から開放してくれる特別な場所ではなくなったのです。

それまで、タイは僕にとって睡眠天国だったのです。特に、パタヤ、バンセン、プーケット、サメット島などビーチリゾートのプールで泳いだり、海水浴をしたりした後の昼寝はこの世の楽園でした。

その後、病院に行く目的以外では、タイには行かなくなってしまいました。ここ数年、僕は大好きな居場所を1つ失った気がしていました。

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