減薬後の離脱症状

減薬を始めてから1ヶ月が経ちました。

最初にデパスを33%減薬し、その1週間後くらいから様子を見ながら1日1%づつくらい減薬し、現在、デパス1.5mg→0.81mgまで減薬し、44%減薬できたことになります。ハルシオンはステイです。

デパス 1.5mg → 0.18mg

ハルシオン 0.25mg → 0.25mg

減薬日誌にはデパス1mgからの減薬率を記録しているので、0.81/1で81%になっていますが、常用量(1.5mg)からは44%減薬できていることになります。1ヶ月間の減薬にしては、結構ハイペースかなあ。

さて、この期間に離脱症状にどんな変化が現れたかをざっくりまとめておきます。

【1週間目】

−起床時にかなりのめまい

−肩と首の硬直が少し軽減したかな?

−便秘が軽減した?

−吐き気がしなくなった?

【2週間目】

−めまいは軽減するも続く

−肩と首の凝りが軽減

−便秘が少しよくなり、食欲が出てきた

−喉の腫れが収まり、ぶつぶつも減ってきた

−吐き気は止まった

【3週間目】(タイ旅行も1週間)

−めまいは無くなった

−首と肩の凝りは70%回復した

−便秘は解消した

−食欲が出てきた

−喉の腫れ、ぶつぶつは完治した

【4週目】

−離脱症状は肩と首の凝りのみ、90%回復した

【現在】

−肩凝り、首凝りもほぼ解消

−離脱症状を殆ど感じず、体調は過去3年間で一番良い状態を維持

離脱症状の中で、減薬後、最もはっきり回復を感じたのが「肩と首の硬直」と「便秘」だったと思います。この2つは1〜2週間ではっきり回復を感じることができました。

この期間一番辛かった離脱症状は肩の硬直です。

まず、肩と首の凝りについては、ベンゾ被害者の方はご存知の通り、通常の凝りではありません。肩と首に何かつっかえ棒でも突っ込まれているように筋が伸び切ってしまっています。この状態では、ストレッチとかマッサージ、鍼、カイロをやってもらっても、緩まないし、かえって悪化してしまいます。酷い時は、痛くて横になることも、じっとしていることもできず、動き続けていなければならなくなります。精神的にも追い詰められ、アカシジアに近い状態になることもあります。

対処療法として効果が数時間続いたのは、モーラスの湿布とサウナ+水風呂くらいです。しかし、これらも本当に対処療法で数時間軽減するのが限度でした。ちなみに、この肩と首の凝りは、睡眠薬を増やし無理矢理に睡眠をとっても軽減されません。なぜなら、肩の硬直はGABA受容体損傷による脳の誤動作により生じる緊張だからです。

次に酷かった離脱症状は便秘を中心とした消化器系不良です。

僕はもともと便秘はしない体質なんですが、不眠になってから便秘をするようになりました。特に酷かったのは、やはり向精神薬を一気断薬した2018年2月以降で、便秘が状態化し、1日5〜6回はトイレに行ってましたが、便意を感じることもなく、便通自体もなくなりました。そして、食欲もなくなり、胃腸から食道に何かができているような感じがしました。喉にもブツブツができ、常時違和感を感じていました。もしかしたら他のもっと重篤な病ではないかと心配したものです。

便秘と同時に味覚異常も生じました。最悪期は、4〜7月で、この時期は1日10回くらいトイレに行っていたかもしれません。食事をすると吐き気がして、水とポカリ以外、味の濃いお茶、ジュース、コーヒーは飲めなくなっていました。

2018年7月28日の減薬後は、1〜2日で便意を感じるようになり、2週間くらいで完治しました。今は、毎朝、トイレは15秒あれば済みます。

減薬を始めて、今改めて思うことは、デパス(向精神薬も含め)は不眠症を悪化させる悪魔の薬だということです。もう2度と服用することはないでしょう。


【減薬の進め方】

減薬の進める際、僕はFitbitで測る心拍数を元に判断しています。

僕の正常な心拍数は、65前後だと思われる。減薬をすると、リラックスができなくなるので心拍数は上がる。僕の場合、75以上になると、日中の体調が悪くなることが2月の向精神薬を処方されている時にわかっている。だから、70以上になるとステイすることにしています。減薬した状態に脳が慣れるまで、減薬はステイする。そうすると、脳というのは、すごいもので、1〜3日ステイすると減薬した状態に脳が慣れ、心拍数が65くらいまで下がるのです。

これを続けて来たら、それ程苦労せずに1ヶ月で44%まで減薬できました。この間、不眠は悪化しましたが体調は劇的に回復。もし、不眠が改善しなくても、今の状態ならそれ程苦にならずに生きていく自信がついています。

ただ、睡眠の方もこの1週間で少し改善が見られるようになったことを報告しておきます。今年に入ってからほぼ8割の日は2時間睡眠で覚醒後は、再入眠することができませんでした。これが、この1週間、途切れ途切れで記憶は定かではないのですが、5〜6時間眠れるようになりました。また、中途覚醒後の横になっている時間、絶不眠日などもリラックスして、身体が硬直しなくなりました。このため、起き上がった時に少しモヤモヤして怠いのですが、温冷シャワーで自律神経にスイッチを入れれば日中の活動には全く問題がありません。

過去3年間、僕の人生は正に「生き地獄」でした。不眠が悪化するだけではなく、体調がどんどん悪くなっていき、病院に行くとますます症状が悪化するし、知人に相談しても更年期障害だとか、ホルモン異常だとか、どうしても納得できない助言が返ってくるだけで、誰にも相談できない状態でした。7月28日に初めて断薬というキーワードを知ってから僕の不眠症に対する考え方は180度変り、不眠自体の寛解はまだ感じられないものの、8年間で初めて体調の回復を確実に感じています。

【自然治癒力が上がってきた】

バンコクを旅行中、苦手なニンニク入りの激辛なものを食べすぎて、7日目にとうとう口内炎ができました。不眠症が悪化してから僕の自然治癒力は極端に弱まっていました。例えば、風邪を引いても2〜3日すれば治っていたのが、風邪の症状がなくなるまで1ヶ月以上かかっていました。病院に話すと、不眠と加齢だと言われました。また、食べすぎて口内炎ができると、転移して、歯茎にできものができたりして、2ヶ月も3ヶ月もきました。もしかしたら、癌なんではないかと疑ったこともありましたが、当時は生きる気力も無くなっていたので、それならそれでいいかと飽きらめていました。しかし、タイであれだけ、辛いものを、しかも大量に食べて、昼は冷たいスムージーやシェイクを飲み放題で口内炎ができたのに、薬も何も飲まずに2日で完全に治っていたのです。これには、かなり驚きました。体調がよくなると自然治癒力も上がるのです。

自然治癒力を上げるには体温を上げるといいと言われています。僕は、減薬後、体温は上がっていると思います。減薬後、とにかく冷えなくなったからです。冷房直下の席にいても大して寒くないのです。また、毎回海外旅行に行くたびに悩まされていた機内、バス内の異常室温で到着後半日くらい体調が悪かったのですが、今回は全く寒さを感じませんでした。今、札幌は15〜20度前後ですが、半袖で、素足にスニーカーでまだ寒くありません。また、夜眠る時も、窓は開けっぱなしで殆ど何もかけていません。

ただ、これは減薬ではなく1日3回浴びている温冷シャワーの効果かもしれません。減薬と同時に温冷シャワーを始めたので、どちらの効果はよくわかりません。ただ、不眠症だった過去8年以前の海外旅行でも、確か機内とバスは弱かったような気がしますので、もしかすると温冷シャワーの効果なのかもしれません。

これから減薬を検討されている方は、「睡眠薬を減薬したらもっと眠れなくなるではないか?」と疑問に思うかもしれません。僕もそうでしたし、実際、不眠は悪化しています。しかし、もしあなたの不眠が長い通院にも関わらず悪化していたら、もし体調が悪化していたら、減薬についてもっと情報収集をして、減薬に成功した先輩達に生きた意見を聞いてみるべきだと思います。同じ病に悩んで来た先輩は、どんな医師より良い相談相手になる貴方の味方になるはずです。

減薬とプロテイン補給の容器が欲しくて、また必要のない飲み物を買ってしまった。両方で600円以上した。
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減薬後の離脱症状” への2件のフィードバック

  1. ホントそうですよね、医者は説明も無しに薬を出してきて、様子をみて下さいしか言わないですよね!
    特に不眠症患者は医者が言うから薬を飲めば治るのか、って感じで薬を飲み続けてしまいますよね。
    最初は寝れない恐怖から逃れたい為に薬を飲んで、寝れた為にドンドン薬漬けになってしまう…
    病院に行く=薬を貰う
    自分が無知だったのもアレですが、不眠症の改善には何もなってないとオチがあるとは…本当に恐ろしいですよね

    しかも、ドンドンと薬の種類が増えていき最後には体調も悪くなるし、眠れなくなるし良い事がないですよね。

    自分は最後の方は鬱病にまで診断されて抗うつ剤まで飲んでいましたよ、全くの誤診で向精神薬の影響で、体調もメンタルもボロボロになってしまってしまった訳で鬱病とは違うと自分では思ってます!

    現に断薬してからの方が体調もメンタルも調子が良いですから(笑)

    1. 僕も抗うつ剤処方されていましたよ。だいたい、こんなことを言われます。

      精神科医:「何か不安とか、心配ごとがあるんじゃないですか?」

      僕: 「別にないですね。8年前にはありましたが、今は別にないです。」

      精神科医:「おひとりですよね。眠れないことの不安があるんじゃないですか?」

      僕: 「あまり気にしたことはないけど、眠れない日が続くと不安かなあ」

      精神科医:「じゃあ、抗不安定剤をちょっと飲んでみてはどうですか?」

      みたいな感じです。コーラじゃないんだから、そんなに簡単に出すなよと今は思います。

      彼等は良心が無いというより、持てないんだと思います。真実を言うと商売にならないし、訴訟を起こされるかもしれない。もっと、怖いのは医療業界から村八分にされてしまうことでしょう。
      国もベンゾや向精神薬が不眠や体調を悪化させていたことを認めると推定400万人のベンゾ依存者から集団訴訟を起こされる可能性があります。まともに、賠償していたら国家破産します。
      国家が破産したら我々も損害を被るわけで、僕も被害者ですが、正直、裁判は誰にとっても利益はないのです。

      ただ、こういったバカな診断は止めさせなければなりません。僕は、回復したらライフワークとして、テクノロジーで薬害不眠症と戦うつもりです。

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