不眠の脳を教育する

減薬後1か月、離脱症状が緩和され体調は劇的に回復しました。まだ、肩と首の硬直は残っていますが、痛みは最悪期に比べれば8割方楽です。

そして、この1週間とうとう睡眠にも変化が現れました。減薬当初は、不眠が悪化し、睡眠時間は半分くらいになってしまいました。ところが、この1週間は絶不眠日が無く、途切れ途切れですが4~6時間眠れる日が多くなってきました。就寝時も気怠く、中途覚醒してしまって頭が冴えてしまうことも少なくなってきました

そして、やはり心拍数は不眠と大きく関係しているようです。眠れるようになってから、やはり減薬しているにも関わらず安静心拍数が低下してきているのです。僕は60~65が安静心拍数の正常値と思われますので、少しづつその数値に近づいてきています。

これは、デパスの血中濃度が低くなっているにも関わらず身体がリラックスできていることを示しているのだろうと思います。つまり、脳が「デパスの血中濃度の低い状態」と「低くなっていく過程」に慣れてきていることを示すのだろうと推察します。

脳を「より少量のデパスでリラックス」できるように、だましだまし教育していくことが不眠症克服の近道ではないかと感じるようになってきました。

脳を教育するのに、最も効果があったのは、間違いなく服用回数の多頻度化です。僕は、服用回数を増やす前にあることを恐れていました。それは、デパスの血中濃度を低下させることによって日中めまいに襲われないかということです。減薬初日、僕は、デパスを就寝時に1.5㎎→1㎎に33%減薬しました。この後、3日間起床時、特に午前中足元をすくわれる程のめまいにおそわれました。4日目からは落ち着きましたが、1%づつの減薬を始めて2~3日で、また軽いめまいにおそわれました。

就寝時のデパスの1㎎の服用を1日3回に分けて服用すると、1回の服用時の血中濃度は一気に0.33mgの1/3に低下します。就寝時の血中濃度だけみると、一気に66%の減薬になるわけです。これにより、起床時に、地上が抜ける様なめまいに見舞われるんではないかと、心配していました。

ところが、デパス1㎎を3回に分けて服用してみると、離脱症状が軽減され1日中リラックスできるようになったのです。これで、安静心拍数だけではなく、日中の心拍数も全体的に下げることができました。デパスの半減期は4時間くらいだということなので、低濃度でもデパスを3回に分けて服用することにより、デパスの血中濃度が1日を通して、より安定させているのです。脳は、1日を通して安定したデパスの血中濃度が毎日少しづつ低下していくのを気づくことなく、脳のGABA受容体の機能を少しづつ修復させていっているのでしょう。

脳を教育するのに、効果があった2つ目の方法は、温冷シャワーだと思います。僕は温冷シャワーが効果があるのを最初の1~2日で実感し、すぐに1日3回、朝、夕方、就寝前に浴びることにしました。温冷シャワーが脳にどのように作用しているのかは、まだ調査中です。ただ、経験的に温冷シャワーの後は、離脱症状が緩和され、リラックスできることを実感しています。

温冷シャワーを浴びると、一気に心拍数が下がり、それから安定していきます。朝は、心拍数がだんだん上がっていき、夕方は安定し、就寝後は段々下がっていきます。これは、副交感神経が優位になるためだと思います。

温冷シャワーを浴びると、頭がハッキリ、スッキリします。これも脳に何かの刺激を与え、脳の機能を活性させているのだろうと思います。特に、肩から首、頭から冷水をかけると、気分が晴れ、頭の回転がよくなるのを実感します。

さて、これからの減薬戦略ですが、デパスの服用回数をもっと増やすことを考えています。デパスの半減期が4~6時間ということなので、4回に分けるとだいたい24時間デパスの血中濃度が安定することになります。就寝前10時、起床時7時、昼食後13時、夕食時19時くらいに服用すれば、もっと脳をだましだまし飼いならし、減薬に慣らしていくことができるかもしれません。実行、検証後、また結果を報告したいと思います。

 

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