Silicon Valley 不眠症のおとも

不眠症で一番困るのは、眠れない時の時間の過ごし方です。僕は、夜中にどうしても眠れない時は、Amazonのドラマを見るか、サッカーのラ・リーがを観ています。今日は、その中でもお気に入りのコメディーSilicon Valleyをご紹介します。

Silicon Valleyというアメリカのコメディーがあります。HBO系のコメディドラマで、2014年4月に放映が開始され5シーズン目を迎える人気番組です。舞台は、Silicon Valleyの郊外の一軒家のスタートアップベンチャーで、アメリカ人、パキスタン人、中国人など様々な人種が敵対心むき出しの奇妙な協力関係の中で繰り広げられるドタバタ且つちょっとお下品なコメディです。

このコメディー、米国では一般の方々には当然、なんとIT関係者にもバカ受けしています。劇中で、最初は2行のセリフで1分くらいしか出演していなかった英語の喋れない弄られ役専門の謎の中国人、Jimmy O Yangなどは大うけし、Googleで講演をしたり、米国の代表的なトークショーに引っ張りだこです。Jimmyは、シーズン5では、主役のT・J・ミラーを差し押さえ、ヒールの主役になってしまいました。

このコメディ、なぜ受けるかというと、人物描写、システム開発の現場、企業を取り巻く合従連衡が結構リアルだからなのです。ITといってもNTT、NEC、Fujitsuなどの大企業は、他の業界と大した差はありませんが、ITベンチャーは日本では奇人、変人の集まりです。給与や待遇も同年代でも2倍、3倍の差があるのは当たり前です。常識が無い輩も多く、IPO前の勢いのある企業などは、1週間に一度起きる事件が、その後の人生で1回あるかないかのような事件だったりします。

僕がITバブルの2000年前後に働いていたITベンチャーは、もう滅茶苦茶でした。60人前後の会社だったのですが、50人位はホームランバッターのようなとてつもなく優秀なスタッフがいました。しかし、学歴もバックグラウンドもバラバラで、開発のトップが高卒で全職がスキューバダイビングのインストラクターだったりします。そうかと思うと、東大の大学院卒で、その後外資のIT企業のCTOだった人が、全く使えなくて3週間で首になったりもするのです。IBMの大物営業マンだったという肩書の人が、高層ビルを1つづつ差しながら「あそことあそこのビルは、僕の同期が最上階にいるよ。がはっはっは」と言って、本当かよこのおっさん、と思っていたら黒塗りのハイヤーを呼んで5時間くらい掛けて岩手の大物政治家のところに連れていかれることもありました。その人も3か月くらいで首になりましたがwww. まあ、東京のITベンチャーはこういうとんでもない人達があつまるんですから、Silicon Valleyなどは想像できません。

2000年前後に、こういうこともありました。日本銀行に、セキュリティシステムをプレゼンに行くのにサングラスをかけて、ノータイで15分遅れて来た通称「はじめちゃん」という営業マンの話です。会議室に到着した時、日本銀行側の会議出席者はドン引きしていました。当たり前ですよね。ところが、到着すぐにホワイトボードに訳のわからない絵を描きながら、ホストみたいな喋り方でシステムの説明を始めると、なんと先程ドン引きしていた日本銀行マンが聞き入っているのです!これには、僕も驚きました。彼のプレゼンは、本当に人をひきつけます。パワーポイントなどは一切使わず、フリーハンドの3歳児が書いたような幾何学模様と、解読不能なカタカナのみで、あとは話術のみです。

まあ、普通の業界では信じがたいのですが、こういうことがIT業界では起こるのです。会議後も、社長は烈火のごとく怒ると思えば、「はじめちゃん、ナイスプレゼンテーション、がははっはは」という信じられないノリなのです。こういう世界では、学歴、経歴、常識など全く役に立ちません。勢い、即興、実績あるのみなのです。

今でも、よくこれだけの人材が集まったものだと感心しています。しかし、あまりにもマネージメントが杜撰なので、とてつもない債務超過になり、中国の豚肉屋に買収され、その後SB系の会社に買収されました。その間も、ヤクザが会社に来たり、外資の渡り歩く詐欺師人事部長が来たり、庶務課にキャバ嬢が数人採用されたり、もう滅茶苦茶でした。この辺も、Silicon Valleyの度重なるドタバタ買収劇に激似なのです。

まあ、不眠症とは全く関係ないのですが、就寝時間をなるべく遅くし、そして、どうしても眠れない時には、VODのこういうバカバカしいコメディーは本当に助かります。

 

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