ハルシオンと離脱

ハルシオンは、半減期が超短期型、力価の高いベンゾ眠剤でも減薬が最も難しいと言われている毒薬(敢えて言う)である。

減薬や断薬を進めている医師の著書でも、眠剤は減薬が難しく、特に短期型で力価が高いものは更に難しいと書かれているのをみて、僕は最初から心を折られたものだ。

【ハルシオン減薬の難しさ】

確かに、主訴である不眠を解消しながら減薬を進めようとすると、なかなか減薬できない。時間をかけていると、どんどん耐性ができてしまうので、減薬中に「中途覚醒が多くなり」→「再入眠困難になり」→「2時間しか眠れなくなり」→「絶不眠日が増え」→「絶不眠日の方が多くなる」となり、時系列で不眠がどんどん悪化してくる。この間、離脱は更にひどくなるので、たまったものではない。

ところが、不眠を諦め(これがなかなか諦められないのだが)、離脱を解消することに課題を絞ると、減薬はそんなに大変ではなかった。デパスの減薬を終えて、ハルシオンの減薬に移ってから0.25㎎を0.18㎎までに減薬するのに2か月かかった。しかし、0.18㎎から0㎎にするのにたったの3日間で、しかも0.25→0.18㎎の2か月の苦しみが殆どなく、逆に体調はたった3日間で劇的によくなった。肩の硬直は4割程度軽減し、便秘は停滞、食欲が戻り、気分も好転した。

【減薬の定説】

減薬の先輩方の減薬記録を見ると、最後の数%がとてもきつく、時間がかかるとされていることが多い。時間をかけろというのは、ベンゾ減薬の定説だ。

しかし、僕の場合は全く違った。最後の数%どころか、75%を一気に減薬したが、きつくはなかったし、むしろ離脱が急激に軽減した。

これは、おそらく、薬の半減期、力価に関係しているのではないかというのが僕の推論だ。

【ハルシオンの離脱の原因(推論)】

ハルシオンは、半減期が3時間程度で眠剤では最も短く、力価は0.25㎎でジアゼパム5㎎程度なので、少量でも強い薬だ。これを1日に1回だけ22時に服用する。半減期が3時間くらいなので、1時くらいで血中濃度が半減し、6時間で0になると仮定しよう。そうすると、朝の4時から22時まで18時間は、血中濃度が0になる。この血中濃度の激変が肩の硬直という、離脱を1日毎に繰り返し、耐性ができることによって、少しづつ悪化させるというのが私の推論だ。

実際、ハルシオンを0.18㎎でステイしているときは、毎日同じ強さで離脱が発症しており、1か月単位で見ると少し悪化しているというザックリしたイメージを持っていた。おそらく、これは血中濃度の変化による服用間離脱と耐性による常用離脱が重なりあって、こういう症状の緩慢な悪化を生じさせたのではないかと思う。

【減薬の先輩方と違う点】

僕も昨年リフレックス、セロクエルなど4種類の向精神薬を服毒(処方じゃないよね(‘ω’)ノ)されていたときは、1~2か月かけたが、劇症性の離脱症状がでて、最終的にアカシジア状態に陥り、希死念慮に取りつかれた。リフレックスは、効果が2週間~1か月続くと医師が言っていたので、半減期が長い薬なんだと思う。僕はもともと「うつ病」ではないし、その症状もなかったのだが、医師に「ベンゾは依存性があるから良くないから、抗うつ剤を使って、その副作用で治療しよう」と今考えれば、訳のわからない説得をされて、死の淵に追い込まれたのだ。これは、本当に怖かった(@_@)

この向精神薬減薬失敗の記憶が鮮明に残っており、減薬の先輩方もほぼ全員が減薬には時間をかける派だったので、僕も減薬は短期で実行してはいけないものだと信じ込んでいた。しかし、超短期+力価が高い眠剤に関しては、その定説は必ずしも正しくはないようだ。

僕は、ハルシオンだけではなく、デパスの減薬でも同じような経験をしている。デパスも4時間くらいしか効果が持たない短時間型の眠剤だ。

デパスの減薬は、初日で33%を一気に減薬した。軽いめまいや吐き気はあったが、便秘や肩の硬直の急速な回復などのプラス効果の方がはるかに大きかった。そして、日中の血中濃度を安定させるためにデパスを4分服用して、更に離脱は解消していった。デパスの場合、デパスの絶対量と日中血中濃度の掛け合わせで離脱が軽減していったわけだ。

ハルシオン+デパスの組み合わせの減薬は、不眠を諦めれば、離脱を抑えながら減薬は短期間で行えたのかもしれない。

 

 

 

ハルシオンと離脱” への5件のフィードバック

  1. Shin様、おめでとう御座います!そうすると、今は何も薬飲まれていないのですか?凄いですね!感動です!私はまだ入眠剤やめられていないです!しかも抗ヒスタミン剤(ドリエルとか)も合わせて飲んでいます。何とかしないといけないと思っております!でも、Shin様は偉いです!おめでとう御座います!きど。

    1. ありがとうございます!

      しかし、絶不眠が約半月続いています。これからどうやって入眠するかが課題です。
      メンタルは安定していますが、入眠の糸口は残念ながら、全く見えてません。

      ただ、眠剤の副作用は全くなく、離脱はまだ酷いですが、少しづつ良くなってくると信じています。

  2. Shin様、ご返事どうも有難う御座います!絶不眠が半月とは凄いですね!其れでも生活に支障が無いのであればそのままでも良いのでは?っと思ってしまいますが、全然素人ながらのアドバイスなのですが、運動を疲れるまでするとか、指圧やカイロ、針、マッサージに行くとか?温泉、ぬるめのお湯で入浴するとかは如何でしょうか?肩のこりはマッサージとか温泉とか効きそうな気もします。もしかすると、Shin様は甲状腺の数値が高いのかも?(脈拍が高いと言っていたので)全然素人でアドバイスになっていませんが、Shin様のブログとても役に立つのでこれからも頑張って下さいね!私もいつかは眠剤やめようとやめたい思っています!(なかなか踏み切れていませんが)きど。

    1. >Shin様、ご返事どうも有難う御座います!絶不眠が半月とは凄いですね!其れでも生活に支障が無いのであればそのままでも良いのでは?っと思ってしまいますが、全然素人ながらのアドバイスなのですが、運動を疲れるまでするとか、指圧やカイロ、針、マッサージに行くとか?

      重度の不眠症の方はご存知だと思いますが、離脱には殆ど効き目がありません。
      僕は、気休めになればと昨年、僕がお世話になっている鍼灸師のところへ、おそらく50回は通ったと思いますが症状は逆に悪化するばかりでした。
      鍼、灸、整体、ストレッチなどはすべて試していますが、逆効果のこともあります。

      なぜなら、離脱症状の硬直は、物理的に凝っているのでなく、脳の誤作動から生じているからです。

      温泉はリラックス効果はありますが、これも効果は殆どありません。

      >温泉、ぬるめのお湯で入浴するとかは如何でしょうか?肩のこりはマッサージとか温泉とか効きそうな気もします。もしかすると、Shin様は甲状腺の数値が高いのかも?(脈拍が高いと言っていたので)全然素人でアドバイスになっていませんが、Shin様のブログとても役に立つのでこれからも頑張って下さいね!私もいつかは眠剤やめようとやめたい思っています!(なかなか踏み切れていませんが)きど。

      離脱は、更年期障害、自律神経失調症、ホルモンバランス異常など様々な疾患と間違われ、それぞれの担当科に回され薬を処方されて、逆に症状を悪くしてしまうのが落ちです。私も既に、これらの科で診てもらい、診断がどうしても納得できず、それから通院を止めていました。

      そして、昨年、アッシュトンマニュアルを読んで、ベンゾ依存者が同じような魔の無限ループを体験していることに驚きました。そして、やはり自分は間違っていなかったと確信しました。ベンゾは、様々な身体的、精神的不調を起こしますが、それは症状であって、原因ではないのです。

      無責任な医者に、適当な病名をつけられて対処法で治療をされたら、余計症状を複雑にしてしまいます。

  3. Shin様、お忙しい中お返事して頂きどうも有難う御座います!やはり、Shin様の症状は奥が深くて色々大変なんですね!全然知識不足でアドバイスしてしまい申し訳ありませんでした!Shin様は、やはり半月不眠、超人だと思いました!健康には気をつけて此れからも素晴らしい不眠症の分析とアドバイスの発信をどうぞよろしくお願い致します!きど。

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