ベンゾジアゼピンの離脱症状と 緩和

今日はベンゾジアゼピン依存症患者の最も大きな悩みである離脱症状とその緩和方法について僕の体験談をお話したい。

不眠症患者は2種類存在する。

「不眠に悩む人」

「不眠と離脱に悩む人」

思い起こせば、僕は2018年1月までは前者だったかもしれない。

両方経験すると、離脱症状というのがどのくらい辛いかがわかる。僕は現在、40日連続で一睡もしていない。離脱症状の肩の硬直も今までで一番酷い。

どちらが辛いかと言われたら、間違いなく肩の硬直だ。おそらく、肩の硬直がなければ、絶不眠は2ヶ月でも3ヶ月でも耐えられる。肩の硬直は慣れることがないし、耐えられる痛みではないのだ。

ベンゾジアゼピンの本当の怖さは、不眠などの主訴より離脱症状だのだ。

僕の場合、様々な眠剤や向精神薬を処方されたが、2018年7月から減薬してからの常用薬はデパスとハルシオンのみだ。それまで飲んでいた向精神薬や眠剤は、それまでに変薬・減薬してしまった。

デパスとハルシオンで生じた主な離脱症状と減薬後の緩和期間は以下のとおりだ。

 肩と首の硬直 → 断薬後も悪化

 反跳性不眠症 → 更に悪化し、絶不眠40日目

 慢性便秘と胃腸不良 → 断薬後1週間で完全解消

 めまいとふらつき → 減薬後1週間で完全解消

 吐き気 → 減薬直後に解消

精神疾患でデパスを服用していた人は、心臓のバクバク感や不安増長、頭の締めつけ感などの離脱症状が発症するかもしれないが、僕の場合、精神疾患は全くないので、そういう離脱症状はリフレックスやセロクエルなどの向精神薬を飲まされている時は出なかった。

さて、離脱としての反跳性不眠については僕も色々悩んだのだが、色々調べた結果、離脱緩和には、耐えるしかないと結論付けた。つまり、時間が全て解決してくれるということだ。絶不眠がいつまで続くかということだが、おそらく3〜6ヶ月と見積もっている。

次に、肩の硬直だ。これは、既に色々試したので、僕の感想を書いておく。結論的には効果なしだ。

 カイロプラクティク(50回以上)→ 気休めで、効果なし

 鍼 (20回以上)→ 気休めで、効果なし

 グラストンテクニック → 効果なし、悪化したかも

 サプリメント(GABA、トリプトファン、ナイアシン、マグネシウムなど) → 効果なし

 入浴 → 気休め

 マッサージ → 気休め

 有酸素運動 → 効果なし

 温冷シャワー → 効果なし

肩の硬直も、おそらく時間しか解決方法がないと思っている。肩の硬直は、日に日に酷くなっていて、左手が効かなくなってきているので、なんとかしたいのだが…..。

次に慢性便秘と胃腸不調だが、減薬と断薬が効果的面だった。デパスを減薬していく過程で少しづつ便通がよくなってきたし、便の状態も通常に戻ってきた。そして、下痢をしなくなった。最終的に、ハルシオンを断薬して1〜2週間程度で便秘は完全に解消し、便も5年くらい前の健常の状態に戻った。これはデパスを減薬した時も経験しており、その後、また便秘に戻ってしまったので少し心配していたが、今の所、後戻りはしていないので、便秘は解消できたのではないかと思う。

めまいとふらつきについては、断薬してからではなく、減薬中に既に効果が出た。めまいとふらつきについては、ベンゾジアゼピンが体内に残留していても、濃度が低くなることで解消できるのではないかと推察する。めまいとふらつきについては、減薬中にスピードを上げたりすると、1日くらい感じることはあっても、それが常態化することは無くなった。

やはり、僕にとって最大の離脱症状は、肩と首の硬直だ。

なぜ、ベンゾジアゼピンが体内に殆ど残留していないのに、肩の硬直が取れないのだろうか?一つの推論として、GABA受容体が修復されていないので、反跳性不眠と同様、GABAの鎮静作用が発揮されず肩と首が緊張したままになっているのかもしれない。それでは、不眠と同様3〜6ヶ月は治らないのだろうか?こんなことを考えると、暗くなってしまう。

試してみる価値があるのは、セロトニン分泌活性のアプローチだ。セロトニンを分泌させると、ドーパミンの抑制効果を通して肩の緊張が和らぐ可能性がある。実は、セロトニンアプローチは、腸のぜん動運動を促進する効果もあり、便秘にも有効だ。

サプリメントを購入して、これを以前試したが、あまり効果は感じられなかった。でも、残されたアプローチはこれしかない。

セロトニンの分泌促進するには、以下のことが重要だ。

  1. トリプトファン、5HTPなどのセロトニン前駆体を服用
  2. 日光を浴びる
  3. 適度な運動をする

最近、2と3を全くやっていない。1は1ヶ月程摂取し続けたが、殆ど効果を感じられ無かった。気休めになるかもしれないが、1〜3を意識して2月はやってみようと思う。

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ベンゾジアゼピンの離脱症状と 緩和” への5件のフィードバック

  1. Shin さん
    壮絶な闘いで言葉もありません。早く月日が経ち不眠や肩の硬直が少しでも緩和される事を願わずにはいられません。全てやる事はやられているので本当に時間薬しかないのですね。
    因みに私は、減薬してもふらつきは治まりません😩個人差ですね。

    1. サマンさん、こんにちは!

      いつも、ありがとうございます。

      >因みに私は、減薬してもふらつきは治まりません😩個人差ですね。

      精神疾患の場合、ふらつきやめまいは残りがちになるのを訴えているブログをいくつか見ました。
      僕は精神疾患はないので、ふらつきやめまいは軽くすみました。ただ、向精神薬を服用していたときは、
      かなりの長い間、めまい、ふらつき、不安、頭の締め付けが離脱として残りましたね。

      僕は、うつ症状には向精神薬でなってしまったことはありますが、うつ病は経験したことがないので、いい加減な
      ことは言えませんが、向精神薬もかなり病気を作っている気がします。

      僕は向精神薬を服用していた時は、不安と絶望に支配されていた感じがします。僕のイメージでは、ベンゾジアゼピンより、セロクエルとか、
      リフレックスのほうがよほど依存性もあるし、怖い薬のような気がするのですが。

      1. そのブログは見た事はないのです。
        探して見ます。

        私は、ソラナックスから今は、セルシンでほぼ単剤できました。ソラナックス断薬後現在セルシン減薬中です。

        いずれにしても怖い薬です。せめて暖かくなる日を待ちたいです🌸

  2. こんにちは
    いつも拝見させて貰ってます。この状態で仕事もされてるのですよね。その精神力に驚かされます。
    私も左側首肩コリが酷いので色々試してますが現在はロルフィングをしてますが、これも効果はないようです。
    先日検索していて以下のページがヒットしました。参考になればと思い、書いておきます。
    https://note.mu/mizut/n/n893da6413efa
    私は不安感という精神症状もあるのですが、shinさんの推奨されている有酸素運動を実行して緩和してます。ありがとうございます。
    因みにshinさんは手の痺れとかは出てないですか?
    札幌は私も学生の4年間過ごしましたので、寒さの実感はよく分かります。暖かくしてお過ごし下さい。

    1. 不安さん、こんにちは。今、無理やりジムに来て汗を1週間振りに流しています。

      手の痺れは、今はありません。
      僕の推測ですが、頭系、不安系、心臓系、感覚系は向精神薬の副作用か離脱だと思います。向精神薬飲んでいた時は、離脱はそっちの方が辛かった気がしします。

      眠剤の離脱はデパス でそういう離脱を訴えてる方が多いですが、そういう方は昼間も精神安定剤として服用していた方が多いのではないでしょうか。

      私は医者に半ば無理矢理にうつ病にされましたが、その気も、原因も全くないので、精神的な疾患はないと思います。というか無いです。

      私が思うに、うつ病や統合失調症も大部分は医療保護病で精神科によって、作られた、又は悪化させられた病気だと思います。

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