不眠症と精神疾患を混同するな!

不眠症患者が一番悩むのは、不眠が悪化する過程で、自分はうつ病なのか?、不安症なのか?と不眠の原因がよくわからなくなることである。

精神科医のよく使う手

「Shinさんは、不安が強く、睡眠が浅いんですねえ。抗不安定剤を出しておきますか?」

これは、睡眠薬に耐性ができ、不眠が悪化し、耐性では説明がつかなくなったときに、精神科医がよく使う手だ。

精神科医に通院し、1カ月もすると最初に処方された薬ではよく眠れなくなってくる。これは、薬の耐性でそうなったのだ。そして、様々な睡眠薬を多剤処方しながら1年、2年と過ぎていくと、いくら多剤処方しても、変薬しても睡眠薬は効かなくなってくる。最初は、耐性だと説明していた医師も、打ちてが無くなるため、治療方針を不眠治療から不安治療に変えてくるのである。

耐性とは主訴を悪化させること

これもよーく考えると、論理的ではない。だって、最初は睡眠治療をしていたはずなのに、その治療は放置して、精神疾患の治療を始めるのだから、本当はここでおかしいと思わなくてはいけない。しかも耐性とは、医療側の都合のよい表現であり、耐性とは実は、主訴を悪化させているという意味なのである。

ハルシオンの耐性がつく → ハルシオンで不眠を悪化させる

デパスの耐性がつく → デパスで不安を悪化させる

患者側からするとこの表現が正しい。

睡眠薬や向精神薬が主訴を2~4週間緩和するのは一時的なもので、その後はむしろ主訴を悪化させ、体調の様々な不良を生じさせるのが耐性の本来の意味なのだ。

しかし、医師はそう説明することができない。なぜなら、その毒を持っているのは自らだからだ。だから、耐性がつき不眠が行くところまで行ってしまうと、不眠の原因を精神疾患にスルッとすり替えるのである。

本来なら患者は、「自分は精神疾患はない」と突っぱねなければならない。しかし、「仕事やプライベートなどでストレスがないとしても、眠れないこと自体がストレスになっているのではにでしょか?」などと言われると、そうかなあと思ってしまう。

長期の不眠症はその原因を特定しよう

精神科医に「どうして、こんなに長い間、不眠症が治らないのですか?原因はなんですか?」と聞くと、「不眠症は、原因がいろいろ複雑なんですよ。」などと答える。本当は複雑にしているのは、精神科医そのものなのだが。だから、彼等には原因を診断してもらうことは諦めよう。

それでは、自分は精神疾患系の不眠症ではないと、自分で判断ができるのだろうか?僕は自己診断でできると思っている。

私自身、過去2~3年は医師にしきりに不眠症の原因として、精神疾患を勧められていた(‘ω’) しかし、昨年7月に自分の不眠症歴を文章で書きだし、状況証拠、そして人体実験をすることにより精神疾患系の不眠症でないことを確信した。そう、薬源というか、精神科医源不眠症なのである。

状況証拠

過去のカレンダー、メモ、睡眠日誌(2017年~)をレビューすると、睡眠薬の増薬、変薬をするごとに不眠、体調不良が進行している。つまり、薬がトリガーとして不眠が悪化していることが推測できる。→ 薬が原因で悪化している

状況証拠2

2018年2月に会社の責務を半分以下にしてもらって精神的負担はほぼ無くなった。しかし、不眠も体調も悪化した。→ 精神的負担が激減したのに不眠は悪化

人体実験

2015年、2016年、2017年に断薬を実行、3日~7日を一睡もしないで過ごしたが絶不眠は解消しなかった。精神疾患系の不眠の場合、概日リズム機構の乱れから不眠になっていることが多く、一定期間眠らなければ、入眠できるはずである。全く眠れず、眠気もないというのは、GABA受容体由来の不眠症だと判断。→ 概日リズム機構のズレならば、極限まで行けば眠気を感じるが感じないし、全く、眠れなかった。

この3つが非精神疾患系の不眠症だと判断した理由だ。そして、自己診断した後に、精神科医の制止を振り切り向精神薬を止めたら不安は解消した。結局、抗不安剤が逆に精神を不安定にしていたのだ。誤診もいいところだ。まあ、誤診ではなく、彼等にとっては正診なのだろうが。

だいたい、僕は最初からうつ病や不安症の気はなかった。多少神経質でストレスを感じやすいかもしれないが、それは仕事をするうえで武器になることもある。ある程度は個性として取られるべきだと自分では思っている。それをうまくコントロールしていけばいいのだ。ストレスに無理矢理病名をつけて、薬を処方し富を蓄積する精神科医、薬品業界、厚生省は 悪の枢軸 だ。

不眠症患者は、自分が精神疾患系の不眠症なのか、薬源不眠症なのかを把握することが重要だ。ブログの読者の中にも、様々な原因が不眠を悪化させるので、一概には言えないという方もいらした。確かに、そうだと思う。でも、それでは、病の原因を特定せず、いたづらに治療期間をずるずると永遠化させるヤブ精神科医と一緒ではないか。自分で立てる治療の計画も焦点が定まらないブレブレのものになってしまう可能性が高い。

僕は、医療業界でもビジネスの現場と同様、主要因分析は有効であると思う。ある現象に対する要因分析をし、主要因に対して集中的に時間とお金を掛ける方法が最も効果があると思う。

この対局になる街のヤブ医者にかかったことがある。3年前に、風邪を引いた時に、8種類の薬を処方され、真面目にすべて飲んだら、風邪は治ったが、その後3週間くらい体調が悪くなってしまったことがある。ベンゾでも身体が弱っていたから、風邪よりも薬による体調不良の方がよほど辛かった。内科の医師は、全く診断せず、可能性のある薬をすべて処方したのだ。薬局が院内にあったので、その方が儲かるからだろう。ヤブというのは、得てしてそういうものだ。何も判断せず、可能性のあるものをプライオリティをつけづに、試していくのだ。これは、頭はいいが、仕事が全くできない、役に立たない経営コンサルなども全く同じ手を使ってくる。やたら、時間とお金ばかりかかり、結果は得てしてそこそこで、費用対効果はマイナス、そういう計画は絶対成功しない。ヤブ医者と役に立たないコンサルというのは、僕に言わせれば全く同じだ。こういう医者は、患者にとっては、治癒までの時間もかかるし、薬代もかかる。そして何より体への負担がとてつもないのだ。

不眠症の治療でも、ビジネスの「主要因分析」と「リソースの集中と選択の手法」は有効だと思う。だから、まず主要因だと思われる原因を特定し、治療にリソースを集中すべきだと考える。

それには、自分の不眠症が薬源なのか、精神疾患系のものなのかを分ける必要があるのだ。

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不眠症と精神疾患を混同するな!” への6件のフィードバック

  1. 私の場合は、
    不眠発症時にうつ症状も強かったので、shin様とは違うと思うのですが
    それでも、不眠の悪化は「薬」だったと思います。

    多くの人がそうであるように
    私も始まりは睡眠薬1錠でした。

    最初はその1錠で眠れたのが、暫くすると眠れなくなりました。

    そのことを医者に訴えると
    1錠、また1錠と増えていき、Max7種類もの睡眠薬を処方されました。
    信じられないかも知れませが、それでも眠れませんでした。

    幸いうつ症状は寛解したものの「不眠」は改善されず、薬を飲み続けることに疑問をもった私は自己流で減薬。

    それでも勉強不足の私は、まだベンゾの恐ろしさは知らなかったのですが、
    たまたま旅先に服用していた薬の1つのブロチゾランムを忘れたことで、酷い離脱症状に見舞われ(身体中の筋肉が硬直して歩けなくなった)ことで、初めてベンゾの恐ろしさを知ることになりました。

    それから
    ベンゾのこと
    減薬、断薬のこと
    を勉強して今に至ります。

    どうにか最後の1錠のフルニトラゼパムの減薬(現在67%減の0.33錠)まできましたが、本当に長かったです。

    睡眠薬を飲み始めて12年。
    失ったものは多いです。
    仕事、友達、当たり前の生活…

    睡眠薬を服用しようか迷っている人達が
    このshin様のブログにたどり着くことを願っています。

  2. Shinさん
    おはようございます。
    ブログの書き込みをお参考に、自分が薬源不眠症なのか、精神疾患系不眠症なのか冷静に分析してみました。

    不眠症は、H30.5にそもそも気管支喘息の治療で吸ったステロイドで発症→実父死去に伴い精神的緊張等から不眠悪化→H30.9中旬からセロクエル(25mg×2)アルプラゾラム(0.4mg×1)を服用し不眠症改善…そのまま約5ヵ月継続服用
    ※Drから中等うつ病と診断され、入院し抗うつ薬を服用するも副作用が殆ど、精神的には安定

    しかし、H30.2上旬~徐々に不眠になり、頻脈(80~100)、目眩の離脱症状が発現、中旬~半断食開始、抗うつ薬(サインバルタ)並びにステロイド吸入薬を断薬、セロクエル、アルプラゾラム減薬開始

    H31.3現段階、不眠(セロクエル25mg.1錠+1/2、アルプラゾラム0.4mg.1//2に減薬で、悪夢を見ながらも約5時間眠れている。)、頻脈(80~100)

    …ということから、GABA受容体が完全に壊れてないものの、薬剤により脳が過興奮状態の薬源不眠症と思います。

    皆様の参考になれば幸いです。

    1. 僕が勘違いさせる表現をしてしまいましたが、薬源とはベンゾ源ということです。
      向精神薬でも不眠症にはなりますので、その辺混同されないようにお願いします。

      あと、減薬するときは、当面何をとって、何を捨てるかを決めた方がいいと思います。つまり、減薬の主目的を定めることです。

      僕の場合、肩の硬直が耐えられないくらい痛かったこと。便秘の常態化と胃腸障害でものが食べられなかったので、
      まずはそれが解消できれば、絶不眠も仕方がないと心に決めました。

      それまでは、すべての症状をよくしようと思っていたので、減薬をすすめていくうちに、何か一つ悪くなると、減薬を
      止めてしまっていました。しかし、特に不眠症の減薬の場合、減薬しても不眠は回復するどころか、悪化し、絶不眠に
      なってからの方が長い戦いが続きます。これは、他の精神疾患の減薬とは大きく違うところです。

      僕は、向精神薬の減薬もしたことがあります。向精神薬はとてつもない離脱症状がありましたが、断薬後1カ月もすると
      主訴はだんだんよくなるのを実感しました。特に一番酷かったアカシジアは2週間ほどで消えました。

      しかし、不眠症の減薬では、主訴の不眠は悪化することが多く、減薬の主目的に不眠の解消を持ってい来るとなかなか
      減薬を進められなくなります。これこそが、離脱症状がでていない不眠症の方が断薬ができない理由なのです。

      Kaiさんは、既に離脱が発症しているようですから、減薬の目的を不眠以外の何かに定め、それを解消することを目的に
      進めた方がいいと思います。主訴の不眠解消は最も難しく、一番時間がかかります。

  3. Shinさん
    連日のアドバイスありがとうございます。

    〉主訴の不眠解消は最も難しく、一番時間がかかる。

    アドバイスどおり、減薬の目的を不眠以外の何かに定め、それを解消させる…ですか…。

    不眠以外は、左肩の痛みに頻脈だけ、現時点どちらも何とか我慢できる症状ですので、それは捨てられます。

    さて、何を減薬の目的にするか悩みます。

  4. 私もほとんど同じ症状のベンゾ離脱症で仕事ができず苦労しています。
    絶不眠を不安症にされてしまう等、私も経験があります。しかもちょっと調べてから病院に行くと、それも神経質だから、と一蹴されたり。
    私は、まだ睡眠に障害が残りますが、断薬に踏み切って、肩こりは概ね改善、ふらつきが減りました。睡眠は少しアルコールに頼ってしまう時もありますが。。。

    最初に処方された時に自分でリスクを調べるべきだった、失った時間は戻ってこない、と悔しい気持ちです。

    お互いに頑張りましょう。

    1. とおりすがりさん、コメントありがとうございます。

      今日は、肩から背中にかけて激痛が走り、横になっていても動いていても痛くて、完全寝たきりです。2か月以上睡眠をとっていないので、動けません。

      ちなみに肩の痛みはどのくらいで取れましたか?

      僕は断薬後から返って悪化し、左肩派45度くらいしか上がらなくなっています。少し動かしてもバキバキと嫌な音を立て、その都度痛みが走ります。

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