不眠症、最後の治療法

以下は薬害不眠症を患った私の治療体験をまとめたものです。

結論から申し上げますと、私の10年間にも及ぶ重度の不眠症は「医師の誤診と睡眠薬」が原因でした。

私はネットの不眠症仲間からの情報で、自己判断で減薬治療を決意、開始し、現在でも治療中です。減薬治療の過程は非常に辛く、長い道のりでしたが、体調不良は殆ど解消し、現在は睡眠時間を少しづつ取り戻しているところです。詳細は、ブログに記録していますので、ご興味のある方は参考にしてください。

http://sleeplessinbkk.org/

【冊子の目的】

この冊子の目的は、重度且つ慢性的な不眠症に悩まれている方に、私の不眠症体験を共有し、治癒のヒントとして頂くことです。不眠症患者は横の繋がりが全くなく、私も10年近く、出口が全く見えない無限ループのような闘病生活を送っていました。そして、最終的には睡眠薬を飲んでも絶不眠状態になり、体調、精神状態がすべてが悪化し、希死念慮に取りつかれました。

こんな悲惨な経験をもう誰にもして欲しくないというのが僕の思いであり、一人でも多くの不眠症患者に睡眠薬の怖さと、断薬という治療法の選択肢があるということを伝えるためにこの冊子を投稿しました。

この冊子では、不眠症の治療法として、「減薬・断薬」があるのを知っていただき、実践するために必要な情報ソースをご紹介いたします。

【万策尽きたと不眠症治療に疲れ果てた貴方へ】

長い間、精神科や心療内科に通院したが、不眠は悪化するばかりで、医者も半ばお手上げ状態。鍼灸、カイロプラクティク、電気療法、漢方、スピリチュアル、ストレッチ、ヨガ、サプリメントなどの民間療法や書籍の情報を試しているにも関わらず、不眠が全く治らず逆に悪化し、一人で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

本記事は、そんな万策尽き治癒の希望を失った不眠症患者に治療の選択肢を知って頂きたいと投稿しています。

私自信、万策尽き、診断もいい加減で、治療方針もスケジュールも不明確な日本の精神科に限界を感じ、長期休暇を取って海外の高名なドクターに3週間程、不眠症治療に行った経験もあります。しかし、その結果的に不眠は更に悪化してしまいました。万策尽き果てた、2018年7月、医者に見放され、絶望の中で「最後の治療法」として僕が選んだのが「断薬」でした。

【不眠の重症度】

私の不眠のレベルかなり重度で、私が知る限り、これ程不眠症が酷い人は見たことも、聞いたこともありません。最初は、4時間くらいしか眠ることができないので、8時間ぐっすり眠りたいと通院を始めましたが、時間の経過とともに不眠はどんどん悪化していきました。そして、不眠は睡眠薬常用後、7年目にして最悪期に入りました。

最悪期の不眠レベルは3つの症状で表現できます。

  1. 常用期間:10数年間、睡眠薬無しで、昼寝を含め、入眠を1度もしたことがない
  2. 減薬直前の状態:月の半分は絶不眠か平均睡眠時間は2時間未満
  3. 断薬後:100日連続の絶不眠

こんな酷い不眠症の私でも、断薬で徐々に回復しているわけですから、通院後に不眠が悪化している不眠症患者は断薬が有効な治療方法となるはずです。

【原因は睡眠薬】

繰り返しますが、私の場合、重度の不眠症の原因は、睡眠薬が原因でした。もっと信じられないことに、様々な身体的、精神的な不調もすべて睡眠薬が原因でした。信じられませんが、事実です。

そして、不眠症の最後の治療方法は、減薬・断薬だったのです。

睡眠薬が病原だったことは、減薬・断薬を実行して実証的に明確になりました。不眠の最初のきっかけは、おそらく、仕事のストレスでした。それは、ほぼ間違いありません。しかし、不眠は1年経過すると、通院しているにも関わらず悪化していきました。通院を始めた頃は「8時間ぐっすり眠れないレベル」から「6時間しか眠れないレベル」にまで悪化していました。この時点で、既にストレスではなく、睡眠薬自体が不眠悪化の原因となっていたのだと私は推測しています。

この10年間、精神科医や睡眠外来医に通院し、不眠症や体調不良が回復したことは1度としてありませんでした。10年間で15人程度の医師に不眠症を診断してもらい、一度も回復したためしがありません。呆れたものです。彼等の治療とは、睡眠薬や向精神薬を多剤処方し、薬漬けにした上、睡眠や体調を悪化させることです。症状が悪化していることを告げても、ストレスと加齢だと説明され、変薬、増薬を繰り返し、不眠症は悪化していきました。

【減薬・断薬を決意】

私は最終的に、睡眠薬と向精神薬を多剤服用しても、ほぼ絶不眠の状態まで追い込まれ、絶望の中で「断薬」という選択肢をある本で知りました。最初は、私も睡眠薬を断薬して、本当に入眠できるのか?、本当に体調が良くなるのか?と半信半疑でした。しかし、もうこの時点で想像できる治療法は10年間ですべて試しており、これで治らなかったらどうしようと不安に駆られながらも他に方法がないので、断薬に気持ちが傾いていきました。

そして、改めて「不眠症 断薬」などと検索すると、多くの不眠症克服記が見つかりました。そこには、私と同様、5〜10年の出口の見えない闘病生活の末、万策尽きて断薬を決意した人々が、断薬後に徐々に不眠症を回復していくことを知りました。そして、「断薬が最後の治療法」だと確信するようになっていったのです。

私自身、多くの断薬経験者と同様、減薬・断薬過程は非常に辛い思いをしました。しかし、断薬後4ヶ月で、体調は70%回復し、睡眠も少しづつですが回復しています。10数年間、何度やっても実現しなかった睡眠薬無しでの自然入眠がやっと実現しつつあります。もう嬉しくてたまりません。

長く、辛い減薬・断薬のプロセスの中で、私は、何度も本当にこんなことで自然の眠りが戻るのかと不安になりました。なぜ、薬を抜いたのに、不眠や離脱がこんなに酷く、苦しく、辛いんだろう?断薬前より、返って悪化しているのではないだろうか?そして、本当に体調や不眠の原因は睡眠薬なのだろうかと考え込みました。

しかし、時間が経つにつれ、睡眠薬こそが不眠、体調不良、精神不良の病源だという仮説が確信に変わっていきました。

【減薬・断薬の方法】

減薬・断薬は自己判断で決意・実行しなければなりません。自己判断の決意・実行を勧めているわけではありません。できれば、信頼できる医師の指導のもと、減薬を進めた方が良いにきまっています。しかし、現実的には信頼と信用に値する医師を見つけるのは至難の業です。ブログなどでも、医師の指導で減薬が成功したという美談を聞いたことがありません。精神科医は私達の想像を超えて断薬や離脱に無知です。そして、間違ったとんでもない指導をする可能性が高いです。

彼等のアドバイスは、テキトー且つ横柄で、科学的でも、理論的でもありません。減薬や離脱に関して何の情報もデータもなく、すべて薬屋情報と患者のフィードバックを適当にメモして場を凌いでいます。こちらの方が、情報をたくさん持っているとわかると、急に高圧的になったり、感情的になったり、おどおどしたりします。そして、平気で「睡眠薬を4つに割って、1週間で1/4づつ減らしましょう」などと指導します。このような減薬方法をとったら、患者がどのくらい離脱症状に苦しむかなどは全く気にしていません。こんな医師の指示に従っていたら殺されてしまいます。

多くの断薬経験者と同様に、僕は減薬・断薬を自分で決意、計画、実行しました。医師は全く信頼できず、アドバイスを求めると嫌な顔をするか、的外れの指導をし症状を悪化させてしまいます。本当に呆れてしまいます。

もし、貴方がラッキーで睡眠薬の減薬の実績が豊富な医師に当たった場合は、医師の指導のもと減薬を行うのが最良の策です。しかし、減薬の実績があると勘違いしている医師は多いものの、実際に実績のある医師は殆どいないことは覚えておいて欲しいと思います。話が少し横にそれましたが、私の不眠症の原因は睡眠薬でした。そして、その最後の治療法は断薬だったのです。

【断薬の有益な情報ソース】

睡眠薬の減薬・断薬に必要なことは信頼できる情報です。

ここで重要なことは、医療機関、病院、情報サイトに掲載されている情報は殆ど役に立ちませんので、無視して構いません。彼等の意図は、「病院への誘導」、「睡眠薬の販売促進」、「睡眠グッズの販売」の3つです。睡眠薬の減薬など、どこの利益にもならないことを掲載するわけがないのです。掲載されているとしても、当たり障りのない内容か、睡眠薬の常用を前提に書かれているものが殆です。騙されないようにしましょう。

結論から申し上げますと、減薬・断薬に関する情報はネット上の以下の4つで十分です。

  1. アシュトンマニュアル
  2. 断薬.com
  3. benzoinfojapan
  4. 断薬体験談ブログ

【断薬バイブル アッシュトンマニュアル】

それでは、減薬は実際どうやって進めていくのでしょうか?減薬を実際に始める前に、睡眠薬が不眠を悪化させる経緯、減薬の心得、減薬の方法やスケジュールの立て方などのざっくりとしたイメージを持つことが重要です。

ベンゾ薬や向精神薬の減薬マニュアルとしてバイブル的存在なのが、アッシュトンマニュアルです。 アシュトンマニュアルとは、イギリスの精神科医ヘザー・アシュトン(C.Heather Ashton)が著した、ベンゾジアゼピンの作用、副作用、離脱症状、減薬法などをまとめたマニュアルです。

アッシュトン先生は、バックに製薬会社も政府もついていません。また、このマニュアルはインターネットで公開されており、印税が目的でもありません。彼女は、その生涯を不眠や離脱に苦しむ患者のために捧げた崇高な臨床医なのです。売名行為、医療宣伝、印税目的で書かれたケチな書籍や論文では得ることのできない有益な情報が満載ですので、不眠症患者は必読の書です。

https://www.benzo.org.uk/amisc/japan.pdf

減薬を始める前に、このマニュアルをザッピングして、なんとなくベンゾの怖さや断薬のイメージを掴みましょう。

私が医師なら、自分の臨床データをまとめ、方法論にまで昇華させたものを無料でPDFで配布します。医師は、本で稼がなくてもそのくらい稼いでいるはずであり、社会還元するべきです。どうして、日本や米国には、こうチンケな精神科医ばかりなのかと悲しくなります。

私もこのマニュアルが減薬・断薬の方法やスケジュールのイメージ作りの拠り所としていました。

【減薬の仲間を見つける:断薬.com】

前述したアッシュトンマニュアルを用いて、睡眠薬の減薬イメージを作りながら、症状や処方薬が自分と似ている人を探して、減薬中にどんな症状になるのか、どのくらいのペースで減薬し、ステイし、必要とあれば再増薬するのかを知りましょう。

減薬は原則として、ゆっくりしたペースで行います。睡眠薬や向精神薬の絶対量や種類にもよりますが、イメージとしては6~12カ月、場合によっては、それ以上の時間をかけゆっくり行うのが良いでしょう。

減薬のスケジュール作りや方法をもっと具体化するには、自分と同じような症状や処方箋の患者の体験談を読むのが一番です。

自分の症状や処方薬と似た患者を見つけるのは、断薬.comというサイトを利用するのが良いでしょう。断薬経験者の体験談が処方薬別に検索でき、投稿者への質問もできます。減薬・断薬のリアルな情報を得るための、非常に有益な情報源です。

断薬.com https://danyaku.com/

【断薬方法とスケジュール作り:benzoinfojapan】

減薬の具体的な方法ですが、錠剤をカットする方法と薬を水溶液にする水溶タイトレーション法の2つがあります。毎日、1%、0.5%単位の減薬を実践する場合には、量の調整が容易な水溶タイトレーション法がお勧めです。

米国のベンゾ依存患者に考案された水溶タイトレーション法は緩慢な減薬をするには適しています。benzoinfojapan.comは、ベンゾの減薬方法が写真入りで詳しく解説されており、加えてベンゾに関する多くの有益な情報が掲載されていますので参考にすると良いでしょう。

http://benzoinfojapan.com/

減薬・断薬の準備段階では、この2つのサイトで殆ど準備はできます。この2つのサイトを参考に具体的な減薬方法とスケジュールを計画していきます。

アッシュトンマニュアルをザッピングし全体像を把握し、断薬.comとbenzoinfojapanで具体的な減薬方法とスケジュールを作成するまで、だいたい1週間くらいの時間がかかります。その間に、減薬に必要な道具(ビーカー、ピルクラッシャー、インジェクターなど)もネットで購入しておきましょう。

【減薬・断薬の先輩探し:はるのさんぽ】

上記の情報源を元に、減薬のイメージ、方法、スケジュールを具体化できたら、いよいよ減薬を実践していきます。

減薬の実践フェーズでは、断薬体験ブログとTwitterを心の支えに十分活用しましょう。

減薬・断薬の実行段階では、より具体的な情報やアドバイス、心の支えが必要となります。これには、症状に応じて、自分の症状や処方薬に近い不眠症関連ブログを探し、その管理者とできれば連絡を取れるようにしておくのが良いでしょう。優秀な減薬の先輩は、ダメなヤブ医者より、よほど心強い良き理解者になってくれるはずです。

断薬ブログでは、私は、はるのさんぽさんのブログをいつも参考にさせて頂いています。特に「断薬後の睡眠(不眠)に関して まとめ」は断薬後の睡眠状態について詳細が描かれており、私自身、断薬後の永遠に続くような連続絶不眠を乗り越える上で大きな心の支えになりました。断薬語の不眠について、これ程よくまとめられている記録は殆ど見たことがありません。

また、はるのさんぽさんの不眠症に対する治療姿勢や考え方が非常に自然体なのに共感しました。ブロガーの多くが因果関係がよくわからない治療法を一種の宗教のように信仰しているのに対して、はるのさんぽさんは、あまりそういうものに頼っていません。治療法は、至ってシンプル且つ自然なのです。

こういった理由から私は、はるのさんぽさんのブログを拠り所にしていました。

【気軽に相談できる同士を見つける:Twitter】

減薬・断薬の実行段階では、よりリアルタイムに情報を収集する手段として、Twitterのアカウントを持つのも良いでしょう。不眠症関連のアカウントは、うつ病関連と比べると数は少ないですが、同じ悩みを持つ方はきっと、よき理解者になってくれるはずです。また、Twitterユーザーの多くは、毎日、つぶやきをチェックしていますので、精神的に落ち込んだ時などは、貴方の心の支えになってくれるはずです。僕は、Twitterとブログで非常に有益な情報を得ることができ、精神的にも多くの仲間に支えて頂きました。減薬・断薬実行時には、ブログとTwitterは欠かせません。

ただ、Twitterユーザーのクウォリティは玉石混合で、患者としてのレベルはブログよりかなり低いのが正直のところです。ブログは、まず完治を目標として、その目標に向かって試行錯誤を繰り返す不眠症克服型のユーザーが多いのですが、Twitterはどちらかというと不眠症現状維持型のユーザーが多いです。

多くのTwitterユーザーは、不眠症を治す意思が希薄で、症状について文句のみを呟いています。そして、もっと入眠が楽になる睡眠薬や中途覚醒を無くす睡眠薬をつぶやきで教えてほしいとリクエストしたりしています。こういうユーザは関わっても減薬のために全く助けにはなりません。

それでも、中には不眠症に関して有益な情報を流しているユーザーもいるので、そういうユーザーとは積極的にコンタクトを取り、情報をもらい、助けてもらいましょう。

【さあ!始めましょう!】

睡眠薬の服用を始め、1年以上経って、だんだん不眠症が悪化してきたと感じているなら、睡眠薬が原因かと疑ってみるべきだと思います。

そして、その治療法は減薬・断薬しかないのです。何をやっても不眠症が良くならない、眠れない。

そんな場合は、「断薬」が最後の治療法に違いありません。

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不眠症、最後の治療法” への1件のフィードバック

  1. 最後の治療法、その通りですね。
    このタイトルを不眠症で彷徨う一人でも多くの方が目にしますように。

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