離脱症状 肩の硬直の経過

健常者には理解し難いと思う。いや、不眠症患者でもベンゾジアゼピンの離脱の本当の恐ろしさを理解している人しか理解できない。私の肩の硬直は、もう3年近く続いている。そして、常用時のデパス服用時と減薬中の初期以外は、常時マックスの痛さで辛い。肩の硬直を痛さのレベルや特徴で分類すると4つに分けることができる。

まずは、睡眠薬常用時が肩の硬直第一期だ。この時期は、肩が凝るといった程度で、どちらかというと持病の腰痛の方がきつかった。肩に関しては、腰痛で姿勢が悪くなったときに、一緒に肩が張るといった程度で、1〜2年に2〜3回、カイロプラクティクに行っていた。カイロプラクティクに行けば殆ど完治した。

肩の硬直第二期は、不眠症末期の2017〜2018年だ。肩を回すとバキバキと音をたてるようになったのは、おそらく2017年9月頃からだったと思う。その頃は、まだ筋トレもできたし、ストレッチなどをすればいくらか緩和された。当時は、離脱という言葉を知らず、不眠による凝りだと思っていた。だから、カイロプラクティクに通い、ガッテンなどTVの健康番組などを参考に様々な方法を試していた。

肩の硬直第三期は、2018年1月〜7月までの向精神薬断薬後の劇症期だ。この時期、肩の凝りは硬直に変わっていった。2018年1月頃である。

2017年7月〜12月頃まで、私は睡眠薬を向精神薬に変更し、治療を続けていた。しかし、向精神薬の副作用と離脱は想像を超えるものだった。私は、精神疾患があって不眠症になっているわけではない。医師の説明だと向精神薬の副作用を利用して不眠症を治療したらしいのだが、精神疾患がないのに精神疾患系の薬を6ヶ月も服用していたわけだ。今考えると、向精神薬というのは、簡単には、セロトニン促進剤で、だいたいハイになる薬が多い。だから、精神疾患がないのにそんなものを飲んだらハイになり体調が悪くなるのはあたりまえである。

そして、向精神薬を服用して6ヶ月後、副作用と離脱に耐えられず、断薬した。そして、一気に肩の凝りが悪化し、肩の硬直に変わっていった。

私の定義では、凝りはマッサージ、カイロ、鍼、ストレッチなどの外的な刺激により緩和する。また、動かさないより動かす方が可動域が広がり、痛さは緩和される。風呂などで温めることも効果がある。また、眠れると起き抜けは肩の痛みは緩和されていることが多い。

一方、硬直は緩和の方法はない。硬直が最も辛いのは起き抜けだ。これは、睡眠がとれても、とれなくても変わらない。また、硬直になると外的な刺激によって症状が緩和することはない。反対に、症状が悪化することもある。ストレッチや筋トレも同様に症状は緩和されない。また、硬直は痛さ、辛さの強弱がほとんどなく、24時間×365日安定的に同じレベルで痛さが続く。これはたまらない。

しかし、肩の硬直が更にひどくなったのは2019年1月からの肩の硬直第四期だ。これは断薬終了と時を共にする。第四期の特徴は、痛さの最高レベルではなく、痛さレベルの変化の無さである。痛さ、辛さの最高レベルは第三期とそれ程変わらない。しかし、その痛さが最高レベルでずっと維持されるのである。第三期は、日によって、また1日のうちでも朝と昼、夜では痛さのレベルも質も違った。しかし、第四期では、痛さのレベルも質も全く同じような状態が24時間続くのである。これは、第三期より更に辛い。現在がこの状態である。

私の肩の硬直は、2018年1月から2019年6月まで、痛さレベルでいうと8/10〜10/10レベルが、ずっとこの状態が続いている。もう1年半にもなる。この痛さレベルが1週間以上続いて下がったのは、減薬初期の3ヶ月間(2018年7月〜10月)しかなかった。

離脱症状で肩の硬直は最も手強い。不眠よりも手強い。僕はもう6ヶ月間殆ど絶不眠状態だ。しかし、夜に2時間ほどリラックスできる時間があれば、生活に支障は無いほど不眠には慣れてきた。しかし、肩の硬直は慣れることができない。

肩の硬直は、GABA受容体が弱体化し、脳が常に過興奮の状態になっているのと同時に、ドーパミンが異常分泌して生じているらしい。私の体内には、すでにベンゾフリーの状態にはなっているのだが、GABA受容体は弱体化しており、十分な鎮静作用を発症できない状態なのだ。鎮静作用を正常に発現するためには、GABA受容体の修復を待たなければならない。この修復期間は9ヶ月〜12ヶ月と言われている。私は断薬してから6ヶ月目だ。

私の場合、不眠症患者の中でも最悪レベルまで不眠症が進行していると思われる。だから、肩の硬直の回復も9〜12ヶ月はかかるのだと思っている。おそらく、毎日眠れるようになってくるのも12ヶ月を経過した頃からなのだろう。

断薬の戦いは、気が遠くなるほど長い。しかし、出口も見えないし、方向感さえないなかった戦いを1人で続けてきた10年と比べれば、今はずっと希望を持てる。少しでも眠れ、肩の痛さから解放される日を信じて歩き続けよう。

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