不眠症の勘違い 絶不眠

不眠症の勘違いで最も多いのが絶不眠にまつわるものだ。

人間は、普通、夜になると眠り、休息を取り、また活動を始める。今まで自分もそうやって生きてきたし、周囲もそうなので、この基本的な活動ができなくなってしまったら身体的にも、精神的にも不調になるし、もしかしたら死んでしまうかもしれないと思うのは普通のことだ。しかし、これは大きな勘違いだ。

ネットで絶不眠について調べてみると世界記録が2週間くらいなこと、またそれを越して絶不眠が続いた場合、精神異常になるか、死に至ることもあるなどと書かれている。

また、医師は脳波的には眠れている瞬間があると思うので問題ないなどと全く絶不眠について意味のある説明はしない。医師は、横になっている間に、患者が意識せず眠っている時間があるのだと思っている。しかし、私は断薬後の2週間は頭がハイになったままで横になっているのが苦痛だったので、ソファで殆どDAZNでラ・リーガの試合を観て夜を過ごしていた。その間は、あまり横にもなっていないのだ。医師はこういう話はすべて無視する。なぜなら、自分が持っている文献からの専門知識では説明がつかないからだ。それでも説明を求めると切れるのであまり深追いしなくていい。それより、医師の専門知識などいい加減で、デタラメが多いということは診察を受ける前に頭に入れておいたほうがいい。そして、医師にハンズオンで集めた情報を元にした問題解決力は殆どない。

結局、不眠症患者は減薬する前に、絶不眠に対する信頼できる情報を殆ど入手することができない。だから、減薬が進む過程で睡眠時間がどんどん短くなり、不眠が悪化していくと、どのくらい続くかわからない絶不眠に得体の知れない恐怖を感じる。私は、そのことを考えて減薬実行が2〜3日実行できなかった。

しかし、結論から言えば、薬害不眠症を治療する上で絶不眠(不眠悪化も含め)は必要な回復過程であり、絶不眠で精神異常になることも、死ぬこともない。少なくとも私の場合は、問題なかった。また、多くの先輩方も同じだ。

絶不眠は減薬途中に来ることもあり、断薬後に来ることもある。しかし、どちらにせよ睡眠薬を減薬していけば、劣化したGABA受容体によるGABAの鎮静作用を発現することが難しくなり、逆に過興奮状態になる。その結果、不眠は悪化するのだ。

絶不眠により疲労感が慢性化する。私の場合、減薬中に解消せず残って悪化した離脱として「肩の硬直」、「便秘と胃腸障害」があった。精神的に不安定な状態、一種のうつ状態は減薬後、殆ど発症していなかったが、さすがに絶不眠を1週間、2週間続けたらまたうつ状態になるのではないかと、とても怖かった。しかし、断薬後は便秘と胃腸障害は2週間ほどで完全解消した。肩の硬直は、ひどく痛い状態が続いた。そして、精神状態は安定したままだった。そして、常用時に発症していた記憶できないほど多くの体調不良は、とうとう再現しなかった。信じられないことに、絶不眠が始まってからの方が、死ぬどころか、身体も精神の調子もずっと良いのだ。

絶不眠が始まった最初の2週間は、身体的には非常に辛かった。しかし、不思議に便秘は毎日少しづつ回復し、食欲も戻ってきた。精神状態は極めて安定し、気持ちも前向きだった。もちろん、死んでもいないし、死を感じたこともない。4月にあまりにも肩が痛くて、治らなかったら安楽死しようと考えたことはあった。しかし、それもうつ状態になっていたわけではなく、冷静に考えて、この痛さをこれから死ぬまで続けるのが幸せだろうかと考えた結果であり、以前のようにうつ状態になり自死を考えたりは全くしなかった。あれは、すべて睡眠薬の離脱だったのだ。まとめると、睡眠薬を止めて絶不眠になっても死ぬことはないし、精神的にもずっと安定している。

これは誇張ではないかと思われるかもしれないが、本当なのだ。これは脈拍数を見ても明らかだ。健康な脈拍は60前後で、このへんまで下がれば自然入眠できる。私の脈拍数は、減薬期間にだんだん上昇し、最終的には80近くまで上昇した。体内のベンゾ濃度が低下し、鎮静効果が得られなくなったためだ。しかし、断薬終了の1月にピークアウトして65程度まで下がっている。これは、GABA受容体が睡眠薬という毒がなくなり、回復している証拠である。ベンゾが無くてもGABAの鎮静作用を得られているのだ。

断薬から6ヶ月が過ぎた。先月まで5ヶ月間、ほぼ絶不眠状態が続いた。この期間、精神的には常用時、減薬期より安定していたし、死に直面したこともないし、死ぬかと思ったことなども一度もない。もう一度繰り返すが、絶不眠で死ぬことはないし、精神異常にもならないのだ。

絶不眠にまつわるネット上の情報も医師の説明も殆どデタラメである。

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