断薬後の回復スピード

断薬後の回復スピードは気が遠くなるほど遅い。今日はこのことについて、これから減薬される方が減薬後に、回復があまりにも遅く心が折れないように、事前に断薬後の緩慢な回復スピードについて共有しておきたい。

常用期、減薬期は良かれ悪しかれ症状に変化がある。ある日は調子が良かったり、ある日は調子が悪かったりする。また、傾向的に最近は体調が良いとか、最近はだんだん体調が悪くなってきたなどと体調の変化があるものだ。

しかし、断薬後は体調の変化が殆どない。減薬に2年、3年と長い時間をかけてこられた不眠症患者の方は、断薬後はそれほど不眠や離脱に苦しんでいないようなので、これから減薬をさせる方は、できれば減薬になるべく時間をかけたほうが良い。私の場合、減薬前に既に常用離脱を発症してしまっており、既にほぼ絶不眠状態になって1年近く経過していた。消化器系が全く機能しておらず、現在と比べると食事も1/3程しか摂取できなかった。このままでは体力的に持たないと悟り、なるべく早期に減薬を進めた。その結果、6ヶ月で断薬を実現し、消化器系の不調は断薬後一気に解消し、体力や気力は戻った。しかし、不眠、肩の硬直という離脱は減薬時より更に酷くなってしまった。

そして、絶不眠と最悪レベルの肩の硬直と戦いながら回復期を過ごすのだが、これがとてつもなく時間がかかる。おそらく、健常時、減薬時の時のように症状の抑揚がないので、尚更長く感じるのだろう。断薬後は、ベンゾの血中濃度は変わらない。だから、ベンゾの血中の濃淡による鎮静作用のゆれがないのだ。だから、症状がある意味安定している。安定しているのも良い方に安定してくれればいいが、私の場合、不眠も離脱も最悪レベルで安定してしまった。

断薬後の回復は最悪レベルで気が遠くなる程、緩慢だった。どのくらい緩慢かと言うと、1週間くらいでは症状が全く変わらない。風邪を引くと、症状は1日毎に変わる、発熱が終わると、1日毎に症状は回復していく。喉の痛みがとれ、咳が止まり、身体のダルさが抜け回復を実感していく。

しかし、断薬後の回復はそういう変化が全くなく、回復したという実感が全くない。1日毎はおろか、1週間経っても、1ヶ月経っても症状が全く変わらない。肩の硬直は、就寝時も朝方も、日中も24時間痛いままだし、絶不眠も1週間経っても、1ヶ月経っても断薬前後の絶不眠と全く変わらないのだ。

この辛く、長い絶不眠と肩の硬直は5ヶ月、殆ど何も変わらなかった。そして、5月の下旬の症状を記録をたどり1月の症状と比べると、わずかに回復したかもしれないと気づく。5月に15〜30分眠れた日が何日かあり、肩の硬直も「千切れそうで自然に涙が出てくる」などの表現が無くなっているところを見ると少し良くなったのかもしれないという程度だ。

断薬して、7ヶ月も経った今、絶不眠と肩の硬直を5月と比べても何も変わっていない。しかし、1月と比較すると少しは良くなっているかもしれないが、気のせいかもしれない。こんな程度なのだ。

私のように常用離脱に達し、絶不眠が何日でも続いてしまうような酷い不眠症の方は、断薬後の回復が気が遠くなるほど長いと思っておいたほうがいい。もし、回復期が短ければ、それはラッキーだ。長いと思っていれば、長くても我慢できるが、私のように3ヶ月くらいすれば1時間くらいは眠れるようになるんではないかなどと期待していると、闘病生活は辛い。私は、6ヶ月でやっと週に1〜2日30分くらい眠れると言うよりは、意識の瞬断があるようになった。目標は、今年以内で1時間程度眠れるようになることで、もしそれが達成されなくても落胆しないように気持ちの整理をしている。そうでないと、やっていられない。それほど、断薬後の回復は遅く、軽微だ。

断薬後の回復は信じられないほど緩慢だ。常用離脱を起こし、減薬を短期に終わらせた私の場合、GABA受容体の回復が減薬スピードに間に合わなかったのだと思う。それを理解していても、とにかく遅い。この緩慢な回復に心折れること無く、治療を続けて欲しい。

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