不眠旅 登別編

夜は、隣町のちょっと高めの居酒屋で食事。登別の食事処はほぼ全滅で、ゲストハウスの人達はセブンで買って食べている。

店の雰囲気は最悪だった。地元のおじさん、おばさんグループが奥に1組いるらしいのだが、発狂しているとしか思えないほどうるさい。パンガン島のフルムーンパーティを超えている😂。煩くて、店の人がいたたまれず、外に出てタバコを吸いにいくくらいうるさいのだ。

まあ、こういう環境の中でどういう料理が出てくるのかとおもったのだが。料理はかなり上品な味で美味しかった。僕は塩鍋、さんまの刺身、ごはんセットを注文した。今年はさんまが殆どとれないらしいが、さんまが豊漁の時と変わらず美味しく、とても満足した。5km程ドライブしてきた価値があった。

翌日、10月13日は登別温泉に行ってさぎり湯という地元民おすすめの温泉に行った。ここが良かった。源泉で濃い水素ナトリウムが特徴の温泉らしいのだが、お湯を手で揉むと砂が残る感じがする。温度は40度前後だと思うのだが、すぐに温まり、湯冷めしないのだ。このお湯はかなり肩の硬直に効いた。

この後、お決まりの地獄谷めぐりに行き、その後、クッタロ湖に行った。昨夜は台風でどうなることかと思ったが、今日は快晴で台風が嘘のようだ。

皆がジロジロみる。後から気づいたが立ち入り禁止区域だった😂
快晴のクッタロ湖 アジア人が写真をさかんに撮っていた。

クッタロ湖では気が向いたらカヌーに乗ろうと思ったのだが、ボート小屋は閉まっていた。駐車場のビューポイントでアジア人がやたらと写真を撮ってたい。日本人も含め、アジア人というのはこういう自然を前にすると写真しか娯楽がない。

こういう場所の楽しみ方は米国人の方が遥かにうまい。アメリカ人なら湖畔に座り込んで、コーヒーでも飲みながら会話を2時間でも3時間でも楽しんだり、散歩をしたりする。

僕は最近アメリカ人の考え方やライフスタイルが嫌いになってきた。年齢を重ね押し付けがましいアメリカの文化が受け入れられなくなったのか、よくわからないが面白いのはトランプの行動くらいで、あとはアメリカ発信のものに興味がなくなった。しかし、キャンプ場の使い方やマナー、自然との接し方はやはり先進国だ。楽しみ方を知っている。アメリカ人にマナーなど学ぶ必要があるのかと思うだろうが、アメリカのキャンプ(20年前だが)は本当にマナーが良い。ゴミも出さないし、9時以降になるとシーンと静かになる。静かな自然を楽しむ周囲に気を使うように行動しているのだ。あのアメリカ人が…。人の国に土足で上がり、電車の中で大声で話してくるような人種が、今、思うと不思議な国民だ。

2日目の夜は、写真はないのだが、昨年も行った三春という天ぷらと寿司の専門店でばらちらしを頂いた。これがいつもの通り美味かった😘。三春の後は、その近くにある地元民おすすめの銭湯温泉、アヨロ湯に行った。アヨロ湯は波打ち際から50mくらいの沿岸に位置している。

ここで幻想的な風景に出くわした。月が満月で海面に反射していて絶景だった。僕はカメラの技術がないので、なんだかよくわからないかもしれないが、本当に今まで見た月で最も美しかった。その美しさを際立たせていたのは、台風一過のシチュエーションである。台風一過の海は、不気味だ。海は無風状態で鏡のような海面だ。真っ暗な海面に月の反射しているところだけが、異常に明るい。しかし、海面は鏡のようなのに、台風の大波は何百キロも遠くから海面を通して押し寄せてくるらしい。その波の巨大なパワーがテトラポットに炸裂し、爆音を立てているのである。風もなく、極めて穏やかに夜の海とその爆音が異様な雰囲気を醸し出し、夜の海面に映る月を一層美しくしているのだ。息を飲む美しさに、何人かの地元民が釘付けになっていた。

ところで、アヨロ湯はまあまあだ。行っても行かなくても良いと思う😅。

宿に戻って、タイ人やスペイン人と談笑し、どうせ眠れないが床についた。

10月13日、連休の最終日だ。ゲストハウスの朝は早い。5時くらいから中国人がバタバタどこかにでかけていった。僕は起きていたが身体がダルいので8時頃に起きてきて、朝食を食べた。ゲストハウスの朝食はパンとコーヒーと卵くらいで、すべてまずい。こんなものを出すなら、出さないで有料のおいしいものをだして欲しいと思うのだが、やはりバックパッカーや貧乏旅行者は金がないので、ありがたいのだ。

このゲストハウスは、9割方外国人ばかりだ。なぜだかわからないが、こんなに外国人ばかりのゲストハウスは北海道では珍しい。しかも、皆、30代以上なので金はそこそこ持っていそうだ。近くにおいしい食堂でもあれば、朝はそこで食べる人もいるだとうと思うのだが、登別駅周辺はレストランの地獄谷なのだ。周辺のレストランは朝食を出しているかはどうかは知らないが、やっていてもゲストハウスの食事の方がマシだろう。

朝食を済ませ、チェックアウトをしてから、登別温泉まで5kmのドライブ。そして、また、さぎり湯に行った。完全にさぎり湯にハマった。ここは、これから1ヶ月に1度は来よう。肩の硬直に確実に効いている。2日間あんな狭くて固い布団で絶不眠だったのに、この湯に入ると楽になるので、かなり効果があると思う。

あまり食欲がなかったのだが、札幌まで距離が長いので登別温泉と登別の間にある蕎麦屋でかき揚げそばを食べる。さっぱりしていておいしかった。このお蕎麦屋さんは、日本庭園がとてもきれいでおすすめだ。

蕎麦を食べてから、ゲストハウスに寄ってソフトクリームを食べ、旅人に別れを告げて、札幌に帰った。

帰りのドライブで思ったのがだが、今回の収穫はさぎり湯だ。あの湯は僕の肩の硬直にはかなり効果がある。これから引きこもりがちの悲しい雪の季節になる。月1くらいでこのゲストハウスとさぎり湯には来ようと思う。冬の雪道はかなり緊張するが、肩の硬直を緩和し、冬を乗り切るためにもよいルーティーンになるだろう。

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