椎間板ヘルニアではなく、離脱症状

私は、25年くらい前に、椎間板ヘルニアになったことがある。その後、歩けないような劇症期が1回、その後はほぼ毎年12〜3月の厳寒期に必ず痛みを発症し、カイロプラクティクや鍼灸に1〜3ヶ月通っていた。この慢性的な腰痛の原因を私は睡眠薬の離脱だと考えるようになった。

腰痛持ちの先輩や雑誌の情報から、椎間板ヘルニアは完治する病気ではなく、背骨の周りに筋肉の鎧を作って予防するしかないということがわかり、それからジムでは必ず背中のストレッチや腹筋をやっていた。その効果もあり、通常時は腰に問題は無いのだが、冬になると筋肉がこわばるせいか、必ずぎっくり腰になったり、鈍痛が走るのだ。私は、これは私の持病であり、一生付き合っていくしかないと半ば諦めていた。

ところが、減薬を開始した前後から腰の痛みが全くないのだ。離脱で肩が脱臼しているかのように激痛が走るので、何か重いものを持ち上げたりする時には腰に不要な負荷がかかる。札幌は、冬にスタッドレスタイヤの交換があり、いつもビクビクしながらタイヤ交換をしていたのだが、この20年間、離脱が発症していなかった時でも起きていた腰痛がタイヤ交換でも起きないのだ。これは、これは単に今回は運が良かっただけだと思ったのだが、この2年で少なくとも冬に2回、春に2回の合計4回のタイヤ交換をしているが、一度も腰痛になったことがないのだ。しかも、冬季にも寒さから来る腰痛でカイロプラクティクに行くことがない。これはどういうことなのか?

椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板というものの一部が飛び出して神経に当たり、手足の痛み、しびれなどの症状が出る。しかし、これが痛いかどうかは、また別の問題だ。実は、私は他の検査でヘルニアを発見されたことがあるが、そのときは全く痛さを感じなかった。また、ヘルニアというのは飛び出していても、人間の自然治癒力で吸引され、殆ど正常な状態に戻ることが多いらしいのだ。そう言えば、最近、背中の張りもあまり感じない。どちらかというと、緩んだ状態になっているのだ。これはどういうことなのか?

そして、最近、こう思うようになった。実は、25年来続く、慢性腰痛は睡眠薬の離脱ではなかったのかと…。いや、実は最初に起きた椎間板ヘルニアの激痛で苦しんだ2週間も、実は筋肉の硬直から来るものではなかったのか?

私が、最初に椎間板ヘルニアを発症したのは、1995年前後に羊蹄山に登った後のキャンプ中のことである。私は当時からキャンプなどではなかなか眠れず、睡眠薬を頓服で使っていた。当時つかっていたのは、多分、ハルシオンだと思う。24時頃にハルシオンを服用して、朝6時くらいから山に登り、昼の12時頃から下山になる。ハルシオンで弛緩した筋肉が、服用間離脱で硬直する時に過度且つ長時間の負荷がかかったらどうなるだろう?イメージ的には、現在、私が悩まされているガチガチの首と肩の硬直を我慢しながら、筋トレを10時間くらい行ったような感じだと思う。私のガチガチの肩は間違いなく、負荷と硬直に耐えられず、オーバーヒートを起こし、トレーニング後は、激痛に悩まされるだろうと思う。

そして、この羊蹄山登山後は、ほぼ毎年冬場に腰痛を繰り返したのである。特に酷かったのは、2000〜2015年くらいの間だろうか。この間、ずっと腰痛に悩まされていた。

ところが、この2年間、腰痛が全くないのだ。最初のきっかけは、もしかすると椎間板ヘルニアそのものだったのかもしれない。しかし、その後の慢性的な腰痛の発症は痛みは、睡眠薬の離脱だったのだと、今になって思うのである。

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