不眠症と薬害不眠病

現在、不眠症で苦しんでいる人は多いと思う。

原因は、何であれ、8時間眠れていたものが4時間しか眠れなくなったり、全く眠れない日が出てきたりすると、日中はだるいし、胃腸や肌の調子、食欲減退、手足の冷えなど、様々な症状が発症し、どうにかしなくてはならないと思いこんでしまう。しかし、不眠症は本来、病ではない。私はそう思っている。少なくとも、睡眠薬のような毒薬を服用して治療するべき病ではない。

不眠症の原因の殆どは、ストレスである。しかし、ストレスで眠れないのは1〜2日である。そして、ストレスの原因を解消すれば1ヶ月もすれば、少しづつ不眠は回復してくる。不眠症は、病ではなく、身体が発信している「心配や不安の原因を解決しストレスを解消しなさい」という危険信号なのだと思う。ストレスの原因を解決しなければ、不眠は治らないのだ。

1日や2日一睡もできないと本人にとっては一大事だ。しかし、1日や2日の絶不眠など、実は大したことではないのだ。そんなものは我慢すればいいし、それで何かを失敗したとしても、薬害不眠症になり、生き地獄を何年も味わうより、ずっとマシである。

しかし、私も含め、多くの不眠症患者は、多少の不眠が我慢できずに、睡眠薬に手を出す。すると不眠「症」ではなく、薬害不眠「病」になってしまうのである。

精神科に通院する前の不眠症は、多くの場合、身体に何の障害もない。おそらくだが、私の場合は、精神科に通院する前は、全く何の精神的、肉体的な障害もなかった。ところが、精神科に通院し睡眠薬や向精神薬を処方され数ヶ月もすると、脳にダメージを受け、今度こそ本当に病気になってしまうのである。

薬害不眠病とは、眠れないという症状が悪化するだけではない。不眠は、睡眠薬や向精神薬を飲めば、飲むほど悪化していくのだが、それに伴い、首や肩周辺の異常硬直、精神不安、慢性便秘、異常な身体の火照り、吐き気、めまいなど様々な体調不良に襲われる。これらの体調不良は、不眠の悪化と同時並行で生じるので、患者は眠れないことによって心身ともに弱体化しているのだと勘違いするのである。しかし、それは違う。

ベンゾ系睡眠薬は、実は睡眠効果だけではなく3つの作用がある。

  1. 鎮静作用(睡眠作用)
  2. 筋弛緩作用
  3. 精神安定作用

簡単に理解するために、様々な複雑を省略すると、この3つの作用が2〜4週間の常用で、すべて逆行するのである。つまり、睡眠薬は以下のように作用する。

  1. 興奮作用(不眠作用)
  2. 筋硬直作用
  3. 精神不安定化作用(うつ病)

にわかに信じられないかもしれないが、睡眠薬というのは、患者の不眠を悪化させ、精神状態や身体を悪化させる毒薬なのだ。

睡眠薬を服用することによって脳が障害を受け、発症する不眠や体調不良を離脱という。

薬害不眠病の最も辛い症状は、実は絶不眠ではなく、この離脱症状である。睡眠薬が起こす1〜3の離脱が複雑に関係し、これらの諸症状だけでなく、自律神経もめちゃくちゃになる。これは、絶不眠などとは比較できないほど辛く、耐えられずに自害してしまう人もいるのである。

私は、断薬後、一睡もしない状態が7ヶ月以上続いた。そして、その後もレスタミンなどを飲まないと絶不眠が続く状態が14ヶ月続いたが、離脱の劇症期に比べれば、そんな絶不眠の状態でさえ楽に感じるほどである。

離脱の劇症期は、まるで末期ガン患者のような状態になる。私は、この劇症期が2〜4週間続いたが、このときは離脱に関する知識がなかったので、本当に免疫が下がっている間にガンになってしまったのだと思っていた。そして、早く死にたいということしか考えていなかった。

劇症期が過ぎても、離脱はなかなか軽減せず、回復も時が止まったように緩慢である。私が最も苦しめられ、未だに苦しめられている離脱症状に首と肩の硬直がある。この硬直が始まったのは、2017年末である。そして、劇症期が2018年1〜3月、それから既に3年間が経ってしまった。この間、回復を感じたのは数回である。しかも、2〜3ヶ月は来る日も来る日も痛さ、辛さが全く変わらず根負けしそうになり絶望したことが何度もあった。そして、3年経ってやっと辛さのレベルが10から6に落ちた程度の回復スピードだ。

肩首の硬直、慢性便秘、めまい、吐き気、火照り、精神不安などの離脱が20種類近く発症し、長いものは数年同じようなレベルで辛く、回復しないのである。

これが、薬害不眠病の本当の苦痛である。

薬害不眠病は、睡眠薬によって作られた病気であり、向精神薬、非ベンゾ薬でも程度の差はあれ、同じような状態になる。薬害不眠病になら方法は2つある。

  1. 精神科に行かないこと
  2. 睡眠薬、向精神薬は服用しないこと

それ以外に方法はない。

もし、既に睡眠薬を常用してしまっているのなら、一日も早く減薬・断薬を決意し、実行することが病から回復する得策である。それ以外の方法を私は知らない。

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