結局、ストレスは全く関係なかった

今日で自然入眠3日目である。昨日は入眠時間も1時間足らずで、オンアンドオフだが、トータルで5時間眠れた。減薬開始後ちょうど2年目あたりである。

【不眠の原因はストレスか?】

現在の状態はというと、体調はまあまあだがそれほど良くはない。また、ストレスは極めて高く、1週間に数度、吐き気がして食欲がなくなる。

この原因はわかっている。ベンゾではない。仕事のストレスだ。こんなに働くのはおそらく10年以上ぶりで、1日12時間くらいは働いている。しかも、全く業績が上がらず、逆に悪化している。全く結果がでないことに対するストレスというのは、今まで味わったことがない。

私がIT業界に入ってから、25年になるが、数年前までは自分が真剣に仕事に向き合えば、1ヶ月で光が見え、3ヶ月で勝ちパターンがわかり、半年〜2年くらいで成功するのを繰り返してきた。ところが、この病気になってから最後の3〜4年は事業がうまくいかない。これは、僕が仕事に集中できず、スタッフに任せきりだったのが主要因だったのは間違いない。しかし、2月から完全に僕がコントロールし、しかも管理だけではなく、商品開発やマーケティングにも直接手を出して関わっている。ところが、全く結果がでない。いや、正確に言うと成果が出すぎて安心していたら急に駄目になり、また成果がでてというのを繰り返しながら尻すぼみしていく感じだ。仕事がうまく行かないことに対するプレッシャーやストレスがめちゃくちゃ高いのだ。そして、昨日は役員会でこの不甲斐ない事業について説明をしなければならなかった。

【ストレスなんて全く関係なかった】

ところがである。胃が痛くなるような役員会の前後で眠れるようになったのである。自分でもコロナのストレスや仕事のストレスで眠れないのだろうと信じていたのだが、実は全然関係なかったのだ。

ちなみに、事業についてはこの数日が2月から今までで一番うまくいっていないのである。僕はこのストレスこそ現在の不眠の最大の原因だと決め込んでいた。しかし、違ったのである。

医師や世間はすぐストレスを不眠の原因にしたがる。知らずうちに自分も洗脳されている。確かに10年前によく眠れなくなったのはストレスだったかもしれない。しかし、今はそんなことが原因ではないのだ。不眠の原因を常識や医療関係者のデタラメで決めつけないほうがいい。

【リポスミン】

眠れるようになったトリガーは、おそらくリポスミンを止めたことだ。ただ、眠れるようになった主要因ではない。

リポスミンの服用を止めたから眠れるようになったのではなく、リポスミンを止め服用間離脱がなくなり、入眠できる素地が整ったのだといのが正しいだろう。リポスミンを服用すると、知覚的にわかる離脱として肩の硬直がある。しかし、その他の離脱も、弱い緊張、不安などがあるはずである。これは調べたわけではないので定かではないが。もう薬の副作用や離脱を調べること自体が嫌になったので、敢えて調べていない。この弱い緊張が入眠の邪魔をしていたのではないだろうか。リポスミンを服用して、眠れないと逆にハイになる経験を何度もしているのはこの服用間離脱だと思われるが、これが翌日も波のように離脱として現れるのだろう。このような波形型服用間離脱にデパスの減薬時に何度も悩まされたので感覚的にわかるのである。

【不眠の本当の原因は?】

では、私が絶不眠を未だに繰り返す主要因は何だったのだろうか?

おそらくだが、「眠りに入るための感覚」を眠る前の脳が思い出せないのだと思う。イメージ的には入眠スイッチがうまく押せないのである。

ベンゾから受けた脳の障害は既に治ったと思う。

脳の細胞は9ヶ月ですべて入れ替わる。また、アッシュトンマニュアルには、脳が修復され、離脱がおさまるのは12ヶ月くらいだと書かれていた。そして、私が定点観測している脈拍数や体温もちょうど断薬後12ヶ月弱で数値が落ち着いてきた。これは偶然の一致ではないと思う。

まず、数値的な検証だが、脈拍数と体温である。脈拍数は、ベンゾや向精神薬で脳がめちゃくちゃにされていた時の安静脈拍数、最低脈拍数は85、75であった。減薬中は75、70、断薬後1年くらいは75、65〜70くらいであった。現在は、68〜69、58くらいである。

体温は、常用時は37度、減薬時36.5度、現在は36度くらいである。

脈拍数や体温の変化を見ると、ヒートアップしていた身体がクールダウンしてきているのがわかる。最近、眠っている時に身体火照って眠れないということがなくなった。これは、体温が1度くらい下がったことが関係しているからだろう。

体温と脈拍数だけでの判断だが、2019年9月くらい既に今の状態、つまり脳は安定化していたと思う。昨年の9月頃から精神的にも完全に安定化している。

脳の中身を見ることはできないが、脈拍数や体温の変化を見ると脳は正常化してきたのだと思う。薬の副作用だけであるなら断薬後、直ちに体温も脈拍数も元に戻るわけで、ここが離脱の怖いところである。ちなみに、断薬後でも週によっては、体温が36.8度くらいあったり、脈拍数が75、70なんていうことは何度もあった。しかし、昨年の9月頃からは脈拍数や体温が荒れることは殆どなくなった。脳はもう元の状態に戻ったのだ。

それでも、眠れない。なぜだろうか。まず、眠気を感じない。そして、眠る体制に入っても意識のシャットダウンができないのである。

ここ数日、昨日を抜かしては眠気は全く感じていない。しかし、意識のシャットダウンがうまくでき、眠ることができた。

【意識のシャットダウン】

意識のシャットダウンはどうすればできるようになるのだろうか?

今のところ、全く手がかりがないし、きっかけもつかめていない。この方法が少しでもわかれば、断薬後の不眠は少し軽減化できるかもしれない。

しかし、所謂、不眠を治す常識は薬害不眠症には全く効果がない。

僕の場合、この数日間、コーヒーも寝る前のスマホも普段どおりにやり放題だった。この3日間、コーヒーは最低1日3〜4杯は飲んているし、スマホは枕元でYoutubeを見放題である。しかも、ストレスはこの数年でもっとも高い状態にある。

しかし、眠れたのである。結局、医師や周囲の指摘、自分の思い込みは時には大間違いである。その結果、間違ったアプローチを取り続けて不眠を複雑化悪化させてしまうのである。

では、どうすればいいのか?時間に任せるしかない。あとは、適度な運動をしながら身体を整え、丁寧な生活をして心を整える。薬害不眠症を治すには、この方法しかないのである。

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