不眠症4つのタイプ 中途覚醒

不眠症で精神科に行くと、まず診断と称して4つのタイプがあると説明され、最初はだいたい入眠障害か中途覚醒だと診断されます。患者は、なるほど、さすが専門だ、私は入眠障害なんだと安心し、その症状に合った睡眠薬をやすやすと受け入れてしまう。

ところが、これが最初の間違いなのです。入眠障害であろうと、中途覚醒であろうと、早朝覚醒であろうと、熟睡障害であろうと、そんなものはすべて「なかなか眠れない」だけで、病気でもなんでもないのです。

私のように、5日間一睡もできずに起きていられる。しかも日常生活もまあまあできる。これはたぶん病気です。ただ、不眠症が極度に酷い私でも、病院に行く前は2日、3日一睡もせず、普通に生活できたなんていう記憶はありません。だいたい、1日眠れないと次の日は身体がダルくてしかたなく、次の日は15時間眠ってしまったりしていました。1週間、1ヶ月と一睡もできないでいられるようになったのは、睡眠薬を常用し常用離脱を起こしてから減薬、断薬した期間のみです。

精神科では、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害のどの症状にも対応した睡眠薬を処方してきます。しかし、入眠障害の睡眠薬を服用していると2週間〜3ヶ月くらい経つとだんだんと効果がなくなり、「なるほど、それは症状が悪化していますね。」ということになったり「夜中に起きませんか?」と聞かれたりして、今度は中途覚醒の薬を合わせて処方するようになるのです。

詳細の説明を省くが、それぞれの症状に処方される睡眠薬というのは、おおよそ下記のように作用し、不眠を悪化、複雑化させ、最終的には殆ど眠れないか、絶不眠を定着化させてしまいます。

  入眠障害薬 → 離脱により入眠できなくする

  中途覚醒薬 → 離脱により中途覚醒を悪化させる

  早朝覚醒薬 → 離脱により早朝覚醒を悪化させる

  熟睡障害薬 → 離脱により熟睡できなくする

では、どうすればいいのか?

簡単です。不眠症の4つのタイプなんていうのは無いので、診断されても無視すればいいのです。どの症状に近くても、それは「なかなか眠れない」ということであり、不眠症のタイプではないのです。

不眠症のタイプというのは、医療業界が睡眠薬を処方するために勝手に作っている睡眠薬の処方用の名称です。「よく眠れず困っている人」を「不眠症患者」に変身させる魔法の仕分けワードなのです。

この言葉により、睡眠薬は処方され、時間の経過とともに睡眠時間はどんどん減り、質も低下し、体調も壊していきます。

だから、最初に不眠症で通院した時に、もっとも納得してしまう「不眠の4つのタイプ」からすべての災が始まったのです。現在、不眠で悩んでいる方は、精神科に行く前に、この4つのキーワードにくれぶれも騙されないようにしてください。

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