不眠症ビジネスモデル

睡眠薬は、大きく分けて、ベンゾジアゼビン系と非ベンゾジアゼピン系に分かれます。耐性や依存性、服薬中止後の反跳性により分類されているらしいのですが、私の経験上、レベルの差はあれ、どちらも1~3か月で効果は弱まり、結局、増薬するか処方を変えるのですが、症状は一向に良くなりません。

 

また、効果時間(半減期)別に短期間(2~3時間)、中期間(4~6時間)、長期間(6時間以上)と3つに分けられる。これは、睡眠ハンドブック、医者の見解、HPや書籍の情報で短期、中期、長期の時間にばらつきがあるので大よその目安だ。これもまた、いろいろと組み合わせるのですが、3~6か月で効果が感じられなくなります。

しかし、どの睡眠薬もある程度の期間をすると効果が低下するので、処方量を増やしたり、強めの睡眠剤に変えたり、短期、中期、長期を組み合わせたりするのは、私の通院した6つの精神科では、ほぼ同じだった。そして、気づくと7年経過し、しかも症状は悪化し、どの薬も効果がなくなってしまった。

医師は必ず、中毒性の有り無しで、ベンゾジアゼビン系と非ベンゾジアゼピン系を分け、いかにも非ベンゾジアゼピン系の方がいい薬のように言いますが、患者からすれば不眠症が治癒されるのであれば、どちらでもいいわけです。そして、非ベンゾジアゼピン系も、いづれ効果が無くなる点では医学上では中毒ではないのかもしれませんが、患者にしてみれば、薬が効かなくなり、増量するか、処方を変えるかしなければならない点では全く違いはないのです。

僕は、睡眠障害で7年も精神科に通い、2017年2月に2chを見て初めて僕と同じような睡眠障害に悩み、夜が来るのが怖い方がどれ程多いのかを知りました。そして、2chで話されていることは、僕が精神科で受けた診断や病状の悪化が殆どの不眠症患者で一致しているのに驚きました。日本では、特定の病気に対する患者の横のネットワークが殆ど存在しない。だから、不眠症の方々は僕と同じように、治療する気のない頼りない医者からの診断やTVの健康関連番組などのいい加減な情報しか、治療の参考情報がないのだということを2chであらためて知りました。

TVや雑誌、書籍で言われているようなことは、一時的な軽度の睡眠障害にしか効果はありません。多くの重度の睡眠障害は、睡眠障害というよりは、不眠症です。

僕の場合、会社に病状を相談し、2017年4月に、1か月間休暇をもらったことがあります。そして、1週間睡眠薬を使わずに、自然に眠ることができるかどうか実験したことがありますが、さすがに3日もすれば身体がだるくなり眠れるだろうと期待していたのですが、結局一睡もできませんでした。不眠4日頃から次第に肩から背中が凝り固まり、たまりかねて睡眠薬を取り寝ることにしました。しかし、それでも2~3時間しか眠れませんでした。自然に睡眠をとることができなくなったことがわかった瞬間、これはただ事ではないと思ったと同時に、絶望しました。

IT業界でARPUという言葉があります。Average Revenue per Users のことで、簡単に言うと積み上げ型のビジネスモデルのことです。IT業界では、地道にユーザーを囲い込み、囲ったユーザーに少しづつサービスを提供していくのが一番安定し、利益が高いビジネスなのです。

不眠症患者は、病院にとっては立派なARPUなのです。少なくとも私は、今まで、薬の処方をしてもらったことはあっても、診断を明確化し、その診断に基づいた治療方法の提案やスケジュールを見せてもらったことも、聞かせてもらったことも一度もありません。毎月、通院費に少しづづ、処方箋料が増えていく、そんな患者を何人抱えると病院はペイするという計算に病院の経営は成り立っているはずです。不眠症では、誤診で告訴させるといういことも聞いたことがありません。これほど、精神科や心療内科にとって、安全且つ安定的なビジネスは無いのではないでしょうか?

プッシュ通知を

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)