不眠の原因3種類

睡眠薬が不眠や様々な精神不良や体調不良の原因だとわかり、減薬について真剣に調べ始めてから約2年経った。この2年間で、なんとなくだが不眠症の原因というのが自分なりにわかってきたので、それについてお話する。

不眠症といのは、大きくわけてストレス性、GABA系、セロトニン系の3つに大別される。そして、殆どの不眠症患者は、ストレス性から不眠になり、病ではないのに、精神科に処方される薬がもとでGABA系やセロトニン系の不可逆的な不眠症にされてしまうのである。多くの患者は、通院の過程で3つの要素が複雑且つ複合的に絡み合い、不眠は悪化し、体調や精神状態が悪化する。だから、ますます混乱し、その症状を治療しようとして、また薬を服用し、ますます不眠と体調が悪化してしまう魔の無限ループに入ってしまうのだ。

【不眠症の原因を知る】

不眠症の原因は、見えないので特定が難しい。医師は、複雑だとか、複合的だと言うが、不眠症の原因を複雑化させているのは、医師のメチャクチャな処方である。

不眠症が病院に行ってからもどんどん悪化している場合、それは処方されている睡眠薬や向精神薬が原因である。医師は、「これは依存性が低い、ずっと飲んでいても安心です」という説明は、「これは依存性はあるし、ずっと飲んでも自殺以外で死ぬことはないと思います」と解釈した方がいい。

不眠症の原因は、精神科医に行っても100%わからない。また、ここは睡眠外来専門だし、血液検査や活動計検査機器も揃っているなどと喜ぶのは間違いだ。検査や分析は、睡眠薬や向精神薬の処方を正当化するために使われているだけで、あなたの不眠症を治すために揃えているわけではないのだ。

不眠症の原因は、残念ながら自分で調べ、あたりを付け、特定しなければならない。それが、私が知る範囲で最も良い方法であり、賢い薬害不眠症完治の先達は、全員と言っいいほど自己診断で減薬、断薬を行っている。

もしかすると、不眠症の名医も私が知らないだけでいるのかもしれない。その場合は、コメント欄に、情報共有していただけると有り難い。

【ストレス】

不眠症の原因として最もポピュラーなのが仕事やプライベートのストレスである。心配事や不安が続くと、寝付きが悪かったり、寝ても3時間くらいで起きてしまったり、早朝に起きたりして疲れが残りやすくなる。食欲もなくなるし、特には心が少し塞ぎがちになる。酷い時は一晩全く眠れない日も出てくる。

本人は、とても苦しいと思う。しかし、こんなのは病でもなんでもないのだ。眠れなかったら、そのまま起きていればいい。もし1週間一睡もできなかったら、それは少し心配した方がいい。しかし、半年程、心配ごとがあり、なかなか眠れないとか、眠りが浅いなどと言って、病院に行くと一生後悔するので、絶対に行かないほうが良い。

【GABA由来】

次にGABA由来の不眠症である。これは、不眠症患者が精神科などに通院する過程で、睡眠薬などを長期に処方されることにより生じる、脳の機能障害だ。脳のGABA受容体という鎮静をつかさどる機能を睡眠薬により破壊してしまい、不眠がますます悪化してしまう。「なんで?睡眠薬は鎮静させるものではないの?」と誰でも頭が混乱すると思う。しかし、睡眠薬は飲めば飲むほど、眠れなくなり、その上、様々な体調悪化、精神悪化を引き起こすとんでもない毒薬なのである。

睡眠薬が睡眠を悪化させるというのが感覚的にわからない人は、睡眠薬の耐性を思い出して欲しい。睡眠薬を服用すると、最初の数週間はよく眠れるが、1ヶ月、2ヶ月と経ってくるとだんだん効かなくなってくる経験は誰にでもあるだろう。あれは、正確には薬が効かなくなっているのではない。同量の薬では、眠れなくなるほど、睡眠薬があなたの脳の鎮静機能にダメージを与えているということなのだ。だから、睡眠薬の分量を2倍にすれば、また1ヶ月は眠るようになる。しかし、それも再び効かなくなる。その時点、あなたの脳は2倍ダメージを受けているのである。このように、薬を増量し、複数組み合わせ、長期間服用することによって、あなたのGABA受容体はどんどん退化していくのである。

これが単なるストレスから不眠症という病名をつけられ、睡眠薬を処方された不眠症患者の不眠の本当の原因なのである。

つまり、この場合、ストレスの原因をいくら解決しても不眠症は治らないのである。また、GABA由来の場合、ナイアシンなどを飲んでセロトニン分泌を割賦化させようとしても、セロトニンに異常はないので、不眠は全く治らないのである。

私も最初は自分の不眠症がストレス由来なのか、GABA由来なのか、セロトニン由来なのか、全く見当がつかなかった。最初は仕事のストレスが原因だと見きっていた。だから、会社から1週間休みをもらってタイのビーチリゾートで1週間何もせずに、毎日毎日、ビーチ→プール→ジム→プール→ビーチを繰り返し、リラックスしきったこともあったが、結局、高級リゾートホテルで一睡もできない夜も恐怖とともに明かし、絶望して帰国の途についたのを覚えている。

また、ある時はセロトニンを増やせば眠れるというような記事を読んで、向精神薬を服用したり、ナイアシンを服用したりしたが、いづれも眠れるどころか、ハイになり余計眠れなくなり、体調も悪化した。

つまり、その方法がある不眠症には効果があっても、自分の不眠症に効果があるとは限らないのである。

GABA由来の薬害不眠症の場合、いくら肉体労働をしても、頭脳労働をしても、頭は冴えてきて、ますます眠れなくなる。一方、セロトニン由来の不眠症の場合、全く眠れないことは殆どないようだ。また、日中外に出て日の光を浴びると眠くなるような人は、GABA由来というよりは、どちらかというとセロトニン由来だと思う。

【セロトニン由来】

セロトニン由来の不眠症は、セロトニンの分泌異常で睡眠物質であるメラトニンが分泌不十分で生じる不眠である。

セロトニンの分泌異常は、精神疾患や向精神薬害で生じる。精神疾患については、私は経験があないのでわからないから触れないことにする。薬害については、考え方はGABAと同じである。

不安や心配、うつ病などに対して処方される向精神薬でセロトニンを分泌を活発化させるわけだが、時間とともにセロトニン受容体を退化させ、同じ量のセロトニンでは、不安を抑えたり、幸せを感じたり、眠くなったりしなくなるのである。

私は、睡眠薬を服用し過ぎて、殆ど効かなくなった際に、精神科医の勧めで、セロトニン系の向精神薬を6ヶ月間服用したことがある。結論から言うと、一時的に眠れたものの、不眠は更に悪化し、それよりもまして、精神状態や体調は不眠症病歴10年の中で最悪だったのもこの期間だ。

つまり、GABA由来の不眠症なのに、精神科医の言うことを聞いて、セロトニン由来の向精神薬を服用したら、不眠症は更に悪化し、体調や精神状態は最悪になったのだ。

精神科の不眠症治療といのは、さもめちゃくちゃなのだということをわかってもらいたい。

【私の不眠症の原因】

まとめると、こういうことだ。私は、10年前に不眠症になり、その後の展開は以下のようにまとめることができる。

最初の原因 ストレス → 通院で睡眠薬処方

2次的原因  睡眠薬長期服用 → GABA受容体傷害

3次的原因  向精神薬長期服用 → セロトニン受容体傷害

つまり精神科に行ったことで、ストレスから発症した不眠という単なる体調不良が、2次的、3次的な脳の機能傷害をおうことにより、複雑化、重篤化していったのである。

しかし、私の場合、10年間で一番長く服用していたのは、ベンゾ系の睡眠薬であり、GABA受容体に傷害を追った可能性が最も高い。また、症状的にも断薬後は、精神的不安定はないので、GABA系の不眠症だと自己診断している。

そのため、セロトニン系の治療は一切していないし、ストレスケアもしていないのだ。

こうした不眠症の原因の見極めはとても重要である。間違った見極めは、効果がないだけではなく、かえって不眠症を複雑化させ、重篤化させるからである。

【最後に】

あなたの不眠症は、何が本当の原因なのか?私は、自分で調べ、色々なアプローチで検証しながら、自分の不眠症がGABA由来が9割以上だと確信できるまでには、1年以上かかった。その間、やはりストレスを軽減する試みをしたり、セロトニンを摂取しようとしたり、分泌を高めたり色々してしまった。しかし、どれも全く効果が無いか、又は逆効果だったのである。今、私は自分の不眠症は薬害によるGABA由来の不眠症だと確信している。

だから、回復へのアプローチもGABA受容体が回復することを気長に、静かに待つだけだ。

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