不眠症治療のトレードオフ

コメント欄で、睡眠薬を飲まずに絶不眠で辛くないかとか、リポスミンを服用して何か副作用とか、離脱がないかとか聞かれるので、今日は不眠症の治療や薬についてのトレードオフについて話したいと思う。

まず、睡眠薬を飲まなくなれば不眠が酷くなったり、絶不眠になるのは当然のことだ。そんなことは当たり前である。また、絶不眠で辛くないかと聞く人は何が聞きたいのか私には見当がつかない。そんなの辛いに決まっているのだ。眠れないことが辛いからこそ治療をしているので、その過程で絶不眠があるのはトレードオフだと思って我慢しているだけである。絶不眠に対峙せず、治療できれば、それほど良いことはない。しかし、様々な方法を10年もためし、結局何ひとつとして効果のある方法はなかった。しかし、本当に2〜3週間に数日、しかも1時間か2時間だが、最近は全く薬を服用せずに眠れるようになった。これは大きな前進である。だから、私は絶不眠を敢えて受け入れているのだ。

次に睡眠改善薬である。睡眠改善薬も睡眠薬の一種である以上、副作用も離脱もある。脳に作用する薬というのは、効くものほど、副作用も離脱も生じると思ったほうがいい。だから、リポスミンであろうと、レスタミンであろうと、程度の差はあれ、大した差はない。とにかく、脳や身体にとっては、毒薬なのだ。

しかし、私が行きていくためには働いていかなければならない。生活保護を受けようとは思わない。だから、日常生活を送るために、週に1〜3日くらいは眠れる日を作らなければならないのだ。それには、睡眠改善薬が必用だ。だから、仕方なくリポスミンを服用している。そして、その離脱である肩の硬直の悪化もある程度受け入れているのだ。

睡眠薬を飲まないことで絶不眠を受け入れたり、睡眠改善薬を服用することで肩の硬直を受け入れたりするのは、どちらもトレードオフである。私が、不眠治療で何度か決断をしなければならない時に、最も苦労したのは、このトレードオフを決めることだ。

これには、まず自分は何を一番治療したいのか?、そして、それには何を諦め、受け入れなければならないのかを何度か立ち止まって考えなければならない。これができない人は、発症する症状に惑わされ、本来の目的を見失い、何度でも同じことを繰り返すのだ。

私の場合、不眠治療や睡眠改善薬については、以下のような目標やトレードオフを事前に決めているので参考にしてもらいたい。

不眠治療

目標:離脱症状解消→自然入眠

1.ベンゾ及び向精神薬: 絶対に服用しない

2.絶不眠は受け入れる

睡眠改善薬

目的:働き続ける

3. 日常生活をするための最低限のレスタミン系睡眠改善薬は服用する

4. 1週間4回以上は服用しない

5. 耐性がついて効かなくなったら服用を1ヶ月以上我慢する

6. 肩の硬直という離脱は受け入れる

だから、仕方なくリポスミンを服用している。

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