不眠症について

コメントで不眠症について色々な質問をされます。僕の不眠症は、薬害(睡眠薬と向精神薬)で発症した不眠症で、ざっくり言うと脳の鎮静機能の損傷が原因です。

しかし、これは主な原因であり他にも体内時計の問題、ストレス、精神疾患などが原因で不眠になることもあり、多くの場合はその複合的な要因で眠れなくなるのだと僕は推測しています。しかし、どれが主要因なのかということを見立て、その原因に効果のある治療をしていくことが、僕は不眠症治療で一番重要だと思っています。

そもそも精神科医や睡眠外来の医師は、この見立てができません。医師は、単に不眠症の治療といわれている1→2の処方パターンを次のように繰り返し、睡眠を悪化させていくだけです。

  1. 睡眠薬 → 眠れる → 眠れなくなる → GABA受容体損傷 眠れなくなる → 2
  2. 向精神薬 → 眠れる → 眠れなくなる → セロトニン受容体損傷 眠れなくなる →3
  3. 睡眠薬+向精神薬 → 眠れる → GABA受容体とセロトニン受容体損傷 → 常用離脱

単純化しましたが、まあこんな感じです。1を多剤処方したり、2が主軸で1を複合したり、量を減らしたり、いろいろしますが大体は1、2、3を繰り返すだけなのです。その結果、脳の鎮静機能はめちゃくちゃになり、いつの日か僕が経験した常用離脱から耐えられずに減薬し、劇症性の離脱を発症し、アカシジアなどの臨死状態を経験したりとんでもない目に合うのです。

私は、自分の不眠症から得た経験をベースにた推測ですが、不眠症には4つの原因というか、タイプがあります。

1.単に眠れないもの

2.体内時計の狂いによるもの

3.薬害不眠症(睡眠薬、向精神薬によるもの)

4.精神疾患によるもの

1は大体、ストレスや心配事が原因ですが、原因自体はっきりしないことも多いので、タイプということにしました。僕の場合、多分、もともとの原因は単に眠りに入りづらい体質だったのだと思います。つまり1が原因です。もしかすると、夜ふかしばかりしていたので2も複合要因になっていたかもしれません。しかし、それを気にしすぎて、睡眠薬に手を出してしまい3になってしまったのです。1日や2日眠れなくても、そんなものは病気でもなんでもないのです。1週間眠れなかったら、それは少し問題かもしれません。しかし、今思うと、僕は2日間起きていられてことなど、睡眠薬を服用する前はありませんでした。朝の4時まで起きていたら次の日は身体がフラフラで、手足が冷たく、食欲がなくなったものです。しかし、それは正常なのです。

やっかいなのは、3と4です。僕は精神疾患はありませんが、3の過程で精神科医にうつ病だと思い込まされ、向精神薬を処方されたことがあります。そして、うつ状態というのがどういうものかを経験しました。だから、うつ病の方が精神的にどれほど辛いかはよくわかります。しかし、薬を飲まない状態でうつ病の人がどうして眠れないのかは全くわかりません。精神的に健常な場合、あまりにも嫌なことがあると、最初は心配や不安に襲われますが、それを通り越すと、現実逃避で眠くなるような気がします。しかし、こういうふうに考えること自体が理解できていないのかもしれません。

ただ、精神疾患の方からよく不眠症の相談を受けるので、おそらく、向精神薬を服用していなくても眠れないことがあるのでしょう。それについては、僕は経験がなく、詳しく調べたことがないので正直わかりません。

とにかく、僕が知る限り大きくわけて上で挙げた4タイプの不眠症があるのです。そして、1と2は正確には、「眠りずらい状態」で大したことはないのです。1と2で悩んでいる方が、眠らずに1〜2日動き続ければいいと思います。それもで、全然眠れなかったら、2か3を疑いましょう。

3の見立ても簡単です。睡眠薬を止めるか、減薬して何日も眠れなかったら3の可能性が高いです。3の場合、眠らなければ、疲れるどころか頭が冴えてくるはずです。身体も疲れません。もし、そうならほぼ間違いなくGABA受容体がやられています。

本当に申し訳ないのですが、4については情報不足でわかりません。どなたか、ご存知の方がいらっしゃいましたらコメント欄で教えていただけると幸いです。精神疾患の方でも、向精神薬を服用されたあとの離脱で眠れなくなったのなら、おそらくは3に近いと思います。それは、僕も経験しています。ただ、離脱症状は3とは全く違いましたが….。

以上、僕は不眠症を4つのカテゴリーに分類して考えました。なぜ、分類が必要なのか?それは、治療する際に、自分の不眠症の主要因が何なのかを見極め、そこに集中することができるからです。

僕は、3が自分の不眠症の根本原因だと見立て、医師を離れ、睡眠薬を断薬し、離脱を回復過程だと捉えて、今日まで生き残ってきたわけです。

結果的に、どうだったか?減薬にもっと時間をかけるなどもっといい方法はあったかもしれません。しかし、方向性はあっていたと思います。今は離脱は肩の硬直が少し残っているだけです。この間、公園で5年ぶりに懸垂ができました。以前は15回くらい懸垂できたのですが、半分くらいで1回もできませんでした(^^)。いや、それでもいいのです。要は、以前は肩や首の周りが強張り、鉄棒にぶる下がれなかったのですから…..。

プッシュ通知を

不眠症について” への1件のフィードバック

  1. shinさんカテゴリー分けありがとうございます。
    3の可能性は、3年半前に反跳性不眠は解決してるのでネットで噂されてるフラッシュバック、再発があるかどうかですね?
    4は、心療内科に行けば何らかの精神疾患の病名を付けられると思います。
    薬も出るでしょう
    自分では精神疾患ではなかったと思うけど現実には眠れないし、不眠で人生楽しくなく鬱なのは事実です。鳥が先か卵が先かみたいな

    ただちょっと希望を持ってるのは、離脱症状は辛いじゃないですか、人生であんなストレス、鬱になったことないです。
    それでも薬剤性の不眠は解消しました。
    今回は、薬剤性の不眠じゃないけど精神状態最悪でも解消する希望は持ってます。

    ※断薬経験者としては、服用は避けたい所なので4は時間薬で治るのか?ですね。
    後、shinさんはメニエール病と言うことですけど運動でどれぐらい耳鳴り解消しましたか?
    私は離脱症状の後遺症の耳鳴りで静かな所で気になるぐらいです。
    それも不眠前はほとんど気にならなかったんですけど

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)