やりがい

2017年に不眠症をプロアクティブに治療していこうと決めてから既に5年間が過ぎてしまいました。考えてみると、最初の3年間は離脱地獄と闘う不眠症からの回復が僕の唯一の目標でした。その後の2年間は、徐々に不眠症も回復していたので、あの奇妙な呪縛恋愛を締めくくり結婚するか、同棲するかすることが僕の目標でした。しかし、どちらの目標を達成したとしても、実は漠然とした、しかしかなり強い不安はありました。

その後に「やりたいこと」がないのです。

3年前に登別の駐車場で見た不思議な月光海からインスピレーションを得た

実は、11月に結婚届を出した後も僕は悩んでいました。これで不眠症問題と結婚問題の2つ解決してしまったら、その後の生活をどうしよう?もちろん、経済的にも2年前から収入が半減しており、それも深刻な問題です。しかし、この数年ほとんどお金を使っておらず、ある程度蓄えはあります。また、金が足りなかったら本気で働くか、復職でもすればいいわけです。しかし、その気が起きないのはわかっていました。

病気も8割方回復しているので、仕事も頑張れば、また収入を増やすことは100%可能だと思います。ただ、やる気がどうしても起きない。仕事は1日10時間以上しています。だから、仕事をサボっているわけではありません。しかし、それは単なる長時間の作業であり、生産性、創造性とは無縁のものです。

結婚してお金が必要になっても、様々な時間的、精神的な拘束を受けていましたから、クリエイティブな仕事などできないのはわかっていました。だから結婚後の仕事、いや人生をほぼ諦めていました。

そして、2月に突然離婚。これからいったい何をして生きていこう?

この2ヶ月ずっと考えていました。2017年まで僕にとって仕事は生きがいでした。自分の仕事にプライドとやりがいを感じてずっと生きていました。ところが、いつの間にかそれを感じられなくなっていました。どうしてなんだろう?

僕のやっていることは人に必要とされているのだろうか?人を幸せにしているのだろうか?僕のやっていることは価値があるんだろうか?

行き詰まって、なんとなくGoogle Photoで過去5年間の写真を見ていると、一人旅をした時に撮った写真の中に気になる写真が目に止まりました。3年前の11月頃に登別に行った時に途中で撮った月夜の海の写真です。全く波も風もない海面に、満月照らすオレンジ色の薄明かり、生暖かい風が吹く不思議な風景でした。こんな穏やかで平和な夜の海を僕は見たことがありませんでした。

この写真をずっと見ていて、なんとなくやりたいことがわかってきた気がします。

ちょっと遅くなりましたが、今年はやりがいを取り戻す1年にしたいと思います。

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