断薬を決意するために不眠症メモをまとめる

3月からブログを放置していたところ、複数の書き込みがあったようです。長い事、放置をしてしまいすいませんでした。

最近は、文章を読む人が少なく、媒体もブログ→リアルタイムメディア(xなど)→動画→ショート動画→ライブと目まぐるしく変わっており、ブログを訪問してくださる方も激減しましたので、もうブログを閉鎖しようとも思っていました。しかし、常用離脱の最終局面と思われる方々からの書き込みをみて、ほそぼそとでもブログを続けて行こうと思いました。

さて、今日は常用離脱で最終局面を経験されている方に私からのアドバイスをまとめておきたいと思います。まず、簡単に断薬に至った経緯とその際に私が断薬を決意したきっかけとなった不眠症メモについてお話ししたいと思います。

【常用離脱】

常用離脱というのは簡単に言うと、薬が効かなくなり離脱症状が生じることで、急に減薬したり、薬の使用を中止したりすると、不眠や不安、震えなど様々な体調不良が生じることです。実は常用離脱は、睡眠薬を摂取後、一定期間過ぎると生じているのですが、副作用と併発するために、体感的にはよくわからないのです。

僕の経験だと、常用離脱が顕著になるのは睡眠薬を複数服用→睡眠薬変更を繰り返して、どの薬を使っても睡眠が1〜2時間しか取れなくなってきた頃から、いよいよ実感として、これは副作用ではないと実感できました。それまでは、薬の耐性ができたので仕方ないとか、食欲不振、口の乾き、吐き気、めまいがするのは副作用ではないかとか自己診断してしまい、医者に聞いてもそう言うので常用離脱とは気づかないのです。

薬の量を増やしても、種類を変えても、睡眠時間は短くなり、しかも体調も悪くなる。これはおかしいと思い出したわけです。当時、私は、自分でもしかすると睡眠薬自体が悪いのではと思い、2日ほど断薬しました。もちろん、断薬したので2日絶不眠だったのですが、その2日間、胸がバクバクし、嫌悪感に襲われ、吐き気がし、めまいがしたりで、これはただ事ではないと思ったと同時に、次のよな疑問が浮かびました。

これが僕が離脱を実感した瞬間でした。それから、2〜3年を経て、睡眠薬が完全に効かなくなり、体調はどんどん悪化し、常用離脱という言葉を知ることになりました。

しかし、断薬をすると今、かろうじて取れている1時間ほどの睡眠も取れなくなるのは確実です。働けなくなるかもしれない。生活していけるのだろうか?どんな離脱症状がでるのだろうか?など、不安が次々と浮かんで来て、どうしても前に進めません。

結論から言うと、断薬は僕にとっては最良の選択でした。あの選択は間違っていなかったと今、実感しています。しかし、その過程は想像を絶するほど辛く、長いものでした。このブログでも何度も書いていますが、断薬して5年になりますが、僕の薬害はかなり酷く、今でも1日1〜3時間しか眠れず、1週間のうちまだ数日絶不眠が残ります。ただ、体調は20代、30代のときより良いのです。これは意外でした。もちろん、健常者のように1日6時間以上睡眠が取れ、さっぱりした気持ちで健康にくらせるのが一番です。しかし、少しづつですが眠れる時間も増えており、私はこれで十分です。

【不眠症メモ】

そして、断薬後の回復期に睡眠薬に戻ることがなかったのは、断薬を決心する際に、不眠症に関する病状や考えられる原因と最も辛いこと、その治療策として自己断薬を選択するメリットとデメリット。断薬した際に、絶対に実現したい結果と予想できるトレードオフなどを書き出しました。

書き出してみると、色々と気づきがありました。例えば、不眠症の現状で当時最も辛かったのは肩の硬直や便秘でした。肩コリも便秘も人生で経験したことがなかったのに、2015〜2018年は酷く、日常生活に支障をきたすようになっていました。当時、この2つの症状はデパスを服用してから数時間後に生じ、継続することがわかっていたのですが、病院に行ってデパスや他の代替薬をもらい続けていました。

なんとなくそうではないかと思っていたことも、この矛盾を書き出して、初めて確信し、医師の適当な説明や薬の処方に腹がたち、不眠症治療には精神科医は役に立たないどころか、悪化させると確信しました。

とにかく、肩の硬直と便秘を少しでも軽減するのが生き残っていくために一番重要だと結論が自分の中でまとまりました。そして、1つ1つの項目について、思いを巡らせ、書き出すことによって、ざっくり以下のように結論づけたのです。

 一番辛い肩の硬直と便秘を治癒するために断薬を実行し、

 そのトレードオフとして最悪、不眠は受け入れる

このシンプルな決意がなかったら、おそらく、断薬後に生じた肩の硬直の一時的な悪化や想像を絶する長期間にわたる不眠には耐えられなかったと思います。

私の場合、便秘は3ヶ月程でほぼなくなり、肩の硬直少しづつ軽減、今でも硬直は残りますが、3年くらいで7割近く治癒したと思います。ただ、離脱症状というのはこの2つだけではなく、書き出したら10や20の体調不良が重なります。例えば、全身の強張り、吐き気、めまい、心臓のバクバク、食欲不振、冷え、涙目、咳、ヒステリー球、足がつる、視力の一時的な低下….、数え切れませんね。こういった体調不良は、断薬後1ヶ月ほどでほぼなくなりました。歩けないようなひどいめまいは、春や秋の台風、暴風雨の季節に必ず生じてきました。これは気圧変化が激しい季節に生じる自分の体質だと思って諦めていた。しかし、これも断薬後4年目から全くなくなりました。現在は、体調的には20代の頃よりも良いのが不思議です。

病院に意図していかなくなったからか、体もかなり丈夫になりました。過去5年間で病院に行ったのは、旅行でトコジラミに刺され体中ができものだらけになった時、たったの一回だけです。風邪も5年間引いていません。しかも、体質だと思っていた胃弱、冷え性、頭痛もなくなりました。

睡眠薬がどれだけ身体を弱くしていたのか…..。

こうして健康を取り戻せたのは、断薬前にまとめたメモのおかげです。メモを取って、様々な事情で、断薬を断念する方もいると思います。それは、それで良いと思います。重要なのは、自分で不眠症の現状を確認し、自分が何を一番求めており、そのためには何を諦めなければならないのかをはっきりさせることです。睡眠薬を服用しながら、健康を保ち、6時間以上眠れているなら、精神科に通院する手間と費用をトレードオフとして、睡眠薬を服用しつづけるのも選択肢の1つです。自分がそれで納得していれば、それで良いのです。

不眠症を治療するために、断薬を考えているのであれば、不眠症メモを書き出すことをおすすめします。(^o^)

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