「離脱症状」について

これから、睡眠薬で眠れず、体調が悪くなり困っている方に私の今まで得てきた知識を少しづつ共有していきたいと思います。私の断薬記録については、2018年8月前後をご参照ください。

今回は、「離脱症状」についてお話します。

睡眠薬や向精神薬などの薬を急に減らしたり、長期常用したりすると生じる体調不良を離脱症状といいます。具体的には:

  • 不安感やイライラ: 精神的な不安や焦燥感
  • 不眠: 睡眠薬をやめると逆に眠れなくなる
  • 頭痛やめまい: 身体的な症状として頭痛やめまい
  • 吐き気や発汗: 消化器系や自律神経の乱れからくる不快感
  • 震えや筋肉のけいれん: 肩や首周りが多いようです

ここでは、離脱症状で代表的な体調不良を挙げましたが、この他にも40〜50の症状が発症すると言われており、実際に私は20以上の症状を経験しました。

離脱症状が恐ろしのは、医師の処方した睡眠薬で、本当は不眠と体調が同時進行で悪化しているにも関わらず、少しでもぐっすり眠りたいという患者の欲求で、更に睡眠薬や向精神薬を医師に要求し、不眠も体調も知らず知らずのうちにどんどん悪化していってしまうことです。

これらの離脱症状は薬の種類や服用期間、個人の体質によって異なりますが、急に薬を中止することで起こることが多く、その時点で気づく人も多いはずです。

また、離脱でも常用離脱と言って、睡眠薬(含み向精神薬)を常用していると、身体がバランスを保つために更に多くの薬物が必要なために、常用分量では薬が足らなくなるために生じる離脱症状もあります。これを常用離脱といいます。

私の場合、常用離脱が生じてからは、睡眠薬の処方が上限に達してしまったため、医師が睡眠薬を毎回変えたり、睡眠薬と併用できる向精神薬を複合処方したりして、なんとか1年間は3時間ほど眠れていました。しかし、これが不眠と体調不良を更に悪化且つ複雑化させ、挙句の果てに底付きを経験しました。これは、もう生きる地獄で、生きる気力させ無くした時期もありました。

ただ、私の場合、離脱症状の最終ステージである、この底付きこそが断薬に腰の思い私に断薬を決意させてくれたイベントでした。

あなたは、自分では離脱はないと思っているだけかもしれません。眠れないだけで、体調は全然悪くないと思っているかもしれません。もし、自分に離脱症状が現在進行系で生じているかどうかが知りたければ、3連休に断薬してみればわかります。

体調不良は不眠による不快感とよく似ており、こう思うはずです。

  「なんだ、これは不眠からくる不快感や体調不良じゃないの?」

  「睡眠薬飲んで眠れれば、すっきりして、体調不良もなくなるはず」

実は私も、3連休を利用したり、作ったりして、1年に4回ほど断薬をしたことがありますが、上記のような考えにいたり、結局、睡眠薬に戻ってしまいました。

不眠症患者にとって、「離脱」と「不眠による体調不良/不快感」を区別するのは難しいのです。

断薬した後にわかったことですが、実は3日ではなく断薬を1週間、1ヶ月続けていると次々と数多くの体調不良が発症し、そこではじめて、今までの短期断薬で感じていたい体調不良や不快感は不眠によるものではなかった(又、それだけが原因ではなかった)ということに気づきました。

長期間睡眠薬を断薬すると、当然ですが全く眠れなくなります。ところが、自分では不眠が原因だと思っていたある体調不良が軽減されたり、治癒したりすることに気づきます。そこで、体調不良の原因が不眠ではないことに改めて気づくのです。

短期のお試し断薬をすると、多くの場合、一気に複数の体調不良が発症するはずです。ただ、そこで生じた体調不良が離脱だと確信できるのは、残念ながら、長期断薬してからということになります。

次回は離脱と副作用の違いについて話そうと思います。

もし、ご要望があれば、遠慮なくコメント下さいね(^o^)。

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