離脱症状の緩和対処法

コメント欄で何度か聞かれ、ブログでも何度か書いていますが離脱症状で悩んでいる方は多いと思いますので、減薬後の離脱症状とその対処法についてまとめておきます。

まず、一般論ですが、ベンゾジアゼピンの減薬後の離脱症状の持続期間は、個人差や使用期間、用量、減薬ペースに依存します。一般的に、短期間の場合は数日から2週間程度で軽減する傾向があります。しかし、数ヶ月以上且つ高用量を使用していた場合、急性離脱症状が数週間から数ヶ月、場合によっては数ヶ月から1年以上続くこともあります。

僕のXでつながってる方達の様子を見ていると、断薬後だいたい3ヶ月〜1年くらいで離脱症状が殆どでなくなるようでした。ベンゾの服用期間がそれほど長くない場合は1年を目安にすればいいと思います。

僕の場合は、服用期間が30年間で、しかもありとあらえるベンゾ及び睡眠薬、抗精神薬を服用しましたので、離脱症状は長引きました。ざっくりですが、普通の生活ができず、耐えられないような重篤な離脱症状は大体1年くらい、中度な体調不良は2年くらい、軽度なものは3〜4年続きました。今でも耳鳴りや肩の硬直はありますが、もう慣れました。服用期間がどのくらいから、離脱症状が長期化するかは、わかりませんが、数年間服用している方は、あまり期待し過ぎない方が良いと思います。ただ、睡眠薬を服用していたとき、断薬直後よりは、段違いで健康になりますので、多少の離脱は受け入れる覚悟が必要だと思います。

結論から言いますと、離脱症状を根本的に緩和する方法は時間以外はありません。ただ、離脱症状の辛さから気を紛らわす方法はいくつかあります。まずは、一般的に対処法と言われているものをリストアップします。

水分補給を維持する: 脱水が症状を悪化させる可能性があるため、水や電解質飲料をこまめに摂取する。

栄養を補給する: ビタミンB群(特にB6)、マグネシウム、オメガ3脂肪酸を含む食品を取り入れ、神経系の回復をサポートする。

睡眠環境を整える: 暗く静かな部屋で規則正しい睡眠スケジュールを保ち、離脱による不眠を軽減する。

リラクゼーション: 深呼吸、瞑想、プログレッシブ・マッスル・リラクゼーションなどで不安や緊張を和らげる。

軽い運動: ウォーキングやヨガなど、運動でストレス解消と血流改善を図る。

カフェインやアルコールを避ける: 神経系を刺激し、離脱症状(不安や震え)を増幅させる可能性があるため控える。

温かい風呂やシャワー: 筋肉の緊張や不安を和らげるために、入浴でリラックスする。

症状を記録する: 離脱症状の経過を日記に残し、治療計画を調整する。

僕も上記は殆どすべて試していますが、確実に軽減(及び治癒)されるのは運動症状の記録です。

運動ですが、僕が実践したことを具体的に挙げるとジョギング懸垂です。まず、ジョギング約3キロをダラダラと走ります。だいたい、1.5km走って、0.5km速歩きで、1kmは散歩になってしまうのですが…😅。まあ、自分ではそれでもジョギングと読んでいます。ただ、ジョギングは既に3年以上、ほぼ毎日走っています。雪でも雨でも、ほぼ毎日走っています。AmazfitというスマートウォッチでPAI(Personal Activity Intelligence)という指標があり、毎日100以上を保つと良いと言われているのですが、その指標を常に150以上で維持するようにしています。

1月〜3月は−5℃〜-10℃くらいの環境、しかも凸凹のアイスバーンを走るわけですから、最初はかなり辛い思いをしましたが、慣れてくると、やらないとスッキリしなくなってきます。おかげで、20代からずっと冬季には履いていたスパッツは必要なくなり、しかも、冬季の冷えによる膝の痛みなども一切なくなりました。正直、これで他の離脱がスッキリ消えたということではないのですが、体質改善されたことにより体がかなり楽になり、離脱も凌げるようになった気がします。

次に、懸垂ですが、こちらは離脱症状の一つの肩の硬直が一部治りました。離脱で最も辛かった肩の硬直で、断薬後どんどん悪化し、一時は右肩が全く上がりませんでした。そこで、単純に上がらない方を懸垂で伸ばせばいいんじゃないかという単純な発想から、リハビリのために懸垂を始めました。ちょっと奮発して、2022年に室内用のKENSUIという懸垂マシーンを購入し、ブル下がることで肩の硬直をなんとかしようと頑張りました。

最初の3ヶ月は、肩の硬直が酷すぎて、手が上に上がらず、ぶる下がることさえできませんでした。4ヶ月目でやっとぶる下がり、10秒耐えることができるようになったのですが、ぶる下がった後に肩に激痛が走り、もしかすると原因は他にあるのかと疑ったほどでした。5ヶ月目でも10秒を2回繰り返すのがやっとで、肩がしびれて、整形外科に行こうと思ったくらいでした。それが、6ヶ月目くらいから30秒ぶる下がっても痛みがでなくなり、少しづつ懸垂ができるようになってきました。そして、懸垂は今でも1日10回☓4セットを必ずやっています。62才で懸垂10回を4セットできる人って、なかなかいないと思います。ちょっと自慢です😅。

運動は離脱症状から気を紛らわす良い手段だと思います。懸垂は気晴らしに留まらず、肩の硬直から来る上腕の不具合を完全に治癒させました。

気を紛らわす、気晴らしという点では、運動以外にもメルカリに不要物を登録し続けるのも、僕にとっては離脱から気をそらすには良い方法でした。購入者が現れると返答し、雪の降る中、郵便局やコンビニに発送しにいく単純作業は、離脱の辛さから気を紛らわす良い手段です。実は、Amazoftも以前使っていたFitbitをメルカリで販売し、その代金でメリカリで再購入したものです。僕のガジェットの4割くらいはメルカリで購入したものです。そして、Amazonで新規購入したものは1〜2年くらいで、殆どメルカリで販売してしまいます。この自己完結型リユース活動で、かなりのお金を節約し、同時に離脱の辛さから気を紛らわせています。

症状の記録

よく言われるようにベンゾの離脱症状の回復は、薄皮を剥くような緩慢なプロセスだと言われています。そのため、患者は自分が以前より回復していることが認識できず、精神的に落ち込んでしまうことが多々あります。僕もそういう経験をしたことがあります。そんなときに、症状を記録することをネットの掲示板で進められ、日記のように症状を文章でまとめ、睡眠時間、だるさ、離脱の辛さや気分を10段階で数値化、脈拍数などを記録していきました。すると、時間が経つ毎に回復し、前進していることが認知できるようになり、かなり気が楽になりました。症状の記録は、回復の遅く焦る患者の心の支えになり、離脱を精神面で軽減してくれる良い手段だと思います。

皆さんは、離脱の軽減にどんな方法を取っているでしょうか?よかったら、コメント欄で教えていただけると幸いです。

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