ベンゾの一気断薬について

「一気断薬」は、とても危険です。僕は一気断薬を断行して、とんでもない目にあったことがあります。確か2017年後半から2018年前半だったと思います(詳細はブログに記録があります)が、あまり思い出したくないくらい辛かった経験です。ただ、最初に一気断薬をしたときは、「一気断薬」という言葉のあることもしらず、本人は「薬の副作用が辛いので止めた」という認識でした。一気断薬がアカシジア(患者の間では底付きと言われる)や希死念慮に陥るなどということは全く知りませんでした。

一般的なベンゾジアゼピン(ベンゾ)の急激な断薬にはメリットとデメリット、危険性についてまとめてみたいと思います。

メリット:
一気断薬の主な利点は、依存からの脱却を迅速に目指せる点です。長期間の使用で身体的・精神的依存が形成されるベンゾを急に止めることで、薬物への頼りを断ち切り、自己調整力を取り戻すきっかけになる可能性があります。また、通常3ヶ月〜1年くらいかかる減薬プロセスが不要なため、短期間で治療を終えたい人には心理的な負担が軽いこともメリットでしょう。

デメリット:
一方で、急な断薬は身体と心に大きな負担をかけます。ベンゾは中枢神経系を抑制するため、突然中止すると脳の興奮状態が過剰になり、睡眠障害、不安増大、イライラ、集中力低下などが生じやすいです。この期間にアカシジアや希死念慮を経験しますが、僕の場合は、一気断薬後2週間〜3ヶ月がこの世の地獄でした。また、長期間使用していた場合、依存度が高いほど離脱症状が強く現れる傾向があります。

危険性:
最も深刻なリスクは離脱症状による健康への影響です。重度の場合、発作(痙攣)、幻覚、極端な不安発作、自律神経失調などが発生し、命に関わる可能性もあります。特に高用量・長期間使用者は、急性離脱で身体が対応しきれず、精神的な混乱や自傷行為のリスクも高まりますが、私はこのすべてを経験しました。辛かった〜(^o^)。

結論:
一気断薬は迅速な依存脱却を望む場合に一見、魅力的ですが、身体的・精神的リスクが大きいので、絶対にお勧めしません。本当に、この世の地獄を数カ月間味わうことになります。ちなみに、僕の場合、数人の医師に相談しましたが、減薬には否定的でした。そりゃそうですよね、断薬や減薬は、精神科医のビシネスモデルを否定するものですから。だから、医師に相談しても無駄です。減薬は自己管理で実行するか、何らかの方法で減薬専門医を見つけ出して実行するかの2択です。減薬専門医であれば、さすがにどんな間抜けな医者でも一気断薬を提案することはないと思います(^o^)。

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