Youtubeの不眠症チャネル の方で、mocoさんというデパスの減薬で悩んでいる方から減薬量について質問いただきました。同様のコメントが多いので、僕の考えを記録しておきますので、ご参考にしてください。
まず、減薬は離脱症状と体調の波からくる辛さとの戦いです。減薬の成否は、辛さとの戦いに左右されると言っても過言ではありません。だから、この辛さをどうやって受けないように断薬に持ち込むかというのが減薬のポイントなんです。
減薬量は、患者の症状、睡眠薬の服用期間、薬の種類と量、薬への耐性、体調、仕事の大変さ、精神状態など様々な条件や患者を取り巻く環境によって、違うので「これが答えだ」という回答などないのです。
では、どうすればいいのか?
僕の答えは、できるだけ少ない量から減薬するということです。ネットの情報や私の経験から考えると、減薬は最低でも6ヶ月、180日間くらいかけたほうが良いと思います。睡眠薬を服用して数週間〜数ヶ月しか立たない場合は、もっと短くてもいいのかもしれませんが、ここでは比較的長期間服用し、なかなか離脱症状でなかなか減薬できないケースに限定したいと思います。
6ヶ月以上かけ減薬していく場合、毎日同量を減薬するには1日0.55%づつ減薬していく必要があります。少し切りのいいところで、0.55%を0.5%とすると、服用している薬を200分割して、毎日1づつ減じて行けば、200日後に減薬が終わります。ただ、実際は0.5%なら行けそうだと1%にしたり、2%にしたりすることもあります。また、離脱症状が発症し、2週間の間ステイすることもあるでしょう。それで、計画していた減薬期間が8ヶ月になったり、1年になったり、実際は5ヶ月で済んだりするのですが、それは体調に合わせて減薬の増減をしていき、なるべく離脱を軽減しながら前進していけばいいのです。
それでは、睡眠薬をどうやって200倍に希釈するのか?
睡眠薬を200倍に希釈するには、睡眠薬を砕き、200ccの水で溶かせばいいのです。生成した水溶液の1ccを捨て、残りの水溶液を服用すれば、0.5%の減薬になります。これが、水溶法による減薬方法です。
これを最低6ヶ月間続けます。睡眠薬や抗精神薬を複数服用している場合は、最初は薬を1種類に絞り、その薬から始めます。薬が3種類、4種類の場合、複数錠数服用している場合には、無理をせず、減薬に2〜3年は見ておいた方が良いと思います。
本人は気づかなくても、複数の薬であなたの体と精神状態は、バランスを崩しており、不眠には効果なくても、体と心のバランスを薬が無理やりとっている状態なんです。だから、減薬していくうちに、とんでもない離脱症状があなたを襲い、体調だけではなく、精神的にも追い詰められます。
そういった離脱症状をなるべく、ごまかすには、面倒くさくても微量でゆっくりした減薬が最善策なのです。
今後は、日課である自然道の散歩をしながら、「不眠症散歩シリーズ」で減薬法、離脱症状などについて、私の経験と考えを発信していきますので、ご興味のある方は不眠症チャンネルに遊びにきてください。
コメント、質問、感想などもお待ちしています。