不眠症散歩シリーズ| GABA受容体| ベンゾ

GABA受容体について、銭函ビーチを散歩しながら語ります。

GABA受容体とは、脳内物質のGABAを受け入れ、合体することによって、脳の煩悩や興奮にブレーキをかけ、落ち着かせる鎮静化装置です。私達、不眠症患者の多くがこのGABA受容体が機能しなくなり、不眠を悪化させています。

ベンゾ薬は、このGABA受容体に付着し、GABAの効果を強化するブースターのようなもので、ベンゾの付着により、不眠症患者はGABA受容体が機能強化され、すーっと眠れるようになるのです。

しかし、このベンゾは長期服用すると、GABA受容体数を減らし機能を低下させます。そのため、ベンゾ服用後に、素の状態になると、GABA受容体がベンゾ服用前より、総体としてずっと衰えてしまっているのです。だから、ベンゾを減薬したり、急に止めたりすると、もとの状態よりも不眠が悪化してしまうのです。また、不眠が悪化するだけではなく、様々な身体的、精神的不調が一気に襲ってきたりします。患者は、それをすべて不眠が原因だと感じがちなのですが、これらの不調はベンゾが原因です。

ベンゾで悪化した不眠も体調不良も、治療方法は1つしかありません。減薬することです。AIやネットを見ると、「減薬をする場合、まずは主治医に相談しましょう。」などと書かれていますが、99%の場合、主治医はあてにならないどころか、症状をますます悪化、長期化させてしまいます。これが事実です。

睡眠薬の負のループから抜け出すには、自己管理と自己責任で、しかも、不眠悪化と離脱覚悟でゆっくり減薬するしかありません。絶不眠の向こうには、今日より健康な明日が待っています。勇気を持って、少しづつ、着実に減薬を続けましょう!

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不眠症散歩シリーズ| GABA受容体| ベンゾ” への2件のフィードバック

  1. はじめまして。
    ロラゼパムを数日使用したところ耐性がつき大変な目にあっている者です。
    質問なのですが、ベンゾを使用するとなぜGAVAa受容体の数が減るのかご存知でしたら教えていただけないでしょうか。
    色々なサイトや本でも減少について言及されているのですが、理由が気になりまして。
    よろしくお願い申し上げます。

    1. Ednaさん、コメントありがとうございます。

      アッシュトンマニュアルによると、ベンゾの長期利用でGABA受容体の数と機能低下の両方を起こすようです。
      まあ、これも仮説だと思いますが、患者側の感覚としてはこの仮説は非常に体感と合っていると思います。
      アッシュトン氏はこれをDown Regulationと確か呼んでいると思いますが、ざっくり言うと、脳をぶっ壊していると
      、そういうことです。

      なぜぶっ壊しているかという理由というか、原因ですが、これは人間の持っている再生能力だと私は思っています。
      つまり、ベンゾが作用して、そのままだったら鎮静効果が効きすぎて、そのまま身体も思考も動かなくなり、
      眠ったままになり、そのうち死にます。だから、人間の身体は睡眠薬が入った状態でバランスを保とうとして、
      鎮静機能を下げ、覚醒系を強くするのだと思います。

      それは、ちょうど手を切った時に、そのままだと血が止まらず死んでしまうので、かさぶたができるのと似ています。

      そんな感じで私は理解しています。

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