読者の方からセルシンの減薬中に離脱が酷く辛いというコメントを頂いたのですが、僕自身、セルシンという薬の知識がなかったので少し調べてみました。
セルシン(ジアゼパム):
- 半減期:長時間型で、体内に長く留まり、活性代謝物も長期間作用。
- 力価:中~低力価で、穏やかな効果が持続。
- 特徴:抗不安作用や筋弛緩作用が強く、持続的なリラックス効果がある。急激な鎮静作用は弱め。
- 適応症:不安障害、うつ病に伴う不安、筋痙攣、てんかんなどに使用される。
なるほど、アッシュトンマニュアルにでてくるジアゼパムなんですね。
ハルシオンと比較すると、力価が比較的低く、半減期は超長いと…..

ざっくりですが、ベンゾの作用はほぼどれも同じで、鎮静・催眠作用(睡眠誘導)、抗不安作用(緊張・不安軽減)、筋弛緩作用(筋肉の緊張緩和)、抗けいれん作用(発作抑制)の4つの効果があります。
で、これは僕も知らなかったんですが、半減期が短く力価が短いものは不眠症に処方され、反対に半減期が長く、力価が中程度以下のものは精神疾患に処方されるみたいですね。だから、1日〜3日程度の半減期があるセルシンはうつ病などによく使われるわけですね。
でも、このセルシンは半減期が半日とか1日とかでは無いのに毎日服用するんでしょうかね?
下図はセルシンを例えば1錠づつ、3日服用した場合の血中濃度のイメージだと思ってください。三角の底辺の長さは半減期、グレーの部分の高さが血中の残留薬量です。そうすると、3日の間にめちゃくちゃ血中濃度が変化しませんか?しかも、下図は簡単のために3日にしましたが、血中濃度というのはおそらく1週間や2週間は残るわけで、実際には日が経つごとに血中濃度は高まるわけですよね。

本人が服用していると認識している以上に血中にセルシンが累積的に残っていて、しかも、常に血中濃度がめまぐるしく変化している状態なんですね。これは、いくら力価が低くても血中濃度の変化が起こす体調のゆらぎは大きそうですね。
減薬時には、この血中濃度の変動に合わせて、離脱が生じるわけですから、そりゃきついわなあ。
僕は、セルシンの服用経験も知識もないので、もしかしたら間違っていることを言っているかもしれません。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントお願いします(^o^)。