睡眠薬を増やすか、変えるか、組み合わすか? | 常用離脱が迫る選択の怖さ

コメント欄で、不眠症が改善しないので、薬を変えるべきかというご質問をいただきました。

過去のブログを辿っていただければ、何十回も睡眠薬は、増薬も、変薬も、組み換えもダメだと主張していますが、ブログが膨大な量になり、読者の方も記事を探すのが大変でしょうから、繰り返しになりますが、私の考えを再度、記事にしておきますね。(^o^)

1日2時間しか眠れないような時は、だんだん睡眠薬が効かなくなってきて、不安と焦りに苛まれ、増薬や変薬したい気持ちになるのが、僕には痛いほど理解できます。

そんな時は、人から何を言われようと、まだ元気があり、今の自分の生活レベルを保持することを第一に考えます。それは当たり前のことですよね。だから、睡眠薬を増やしたり、変えたりして、少しでも睡眠時間を増やそうと思うのです。

しかし、結論から言うと、その状態は既に常用離脱という底付きのサイクルに入っていると考えられ、薬を増やそうが、変えようが、一時的に症状が軽減されるだけで、本質的には睡眠も体調もどんどん悪化していっている最中なのです。

私もそうだったのですが、常用離脱のときは、薬を飲んで睡眠時間が1時間増えると、体調が良くなったように錯覚し、薬を飲み続けてしまいます。しかし、薬を少しでも減らしたり、断薬したりすると、精神的、身体的なバランスが急に崩れ、睡眠だけではなく、心も体も崩壊します。

常用離脱とは、薬を定量服用していても、増量しても、組み替えても、脳と体をどんどん破壊し、睡眠と体調を知らず、知らずのうちに、実はどんどん悪化させているのです。

例えれば、ナイフで腕を切られ、大量に出血しているのに、部分麻酔で何も感じなくされ、普通に動けるようなものです。麻酔をしていれば、何も感じないので、根本治療はしないと仮定します。そして、麻酔を止めたら、どうなるかわかりますよね?常用離脱とは、出血している傷口を治療せずに、麻酔をかけ、効かなくなったら、麻酔を増量しているようなものなのです。

睡眠薬を増やしたり、変えたりして、よく眠れるようになったというのは、実は、増えた分だけ、そして、変えた分だけ、脳や体を更に破壊していることにほかなりません。

常用離脱を乗り越えるには、薬を減らすか、止めるかしかありません。しかし、減薬は生半可な覚悟ではできません。目安として3ヶ月から半年くらいは、今よりつらい状態が続くことを覚悟した方がいいでしょう。

僕の場合、おそらく、かなり酷い不眠症で、20年近く睡眠薬を使っていたこともあり、最初の2年間はほぼ眠れませんでした。現在、断薬5年目で1日1時間〜3時間眠れるくらいです。それでも、体調はすこぶるよくなりましたので、断薬に全く後悔はありません。

自分の不眠症の現状を知り、どうするかは結局、自分でしか決めることはできません。医者は、99.9%の確率でなんの役も立たないどころか、不眠症を悪化させ、あなたを底付きまで引きずり、見放します。それは、彼等が不眠症を治療する方法論もツールも持っていないからです。

繰り返しますが、常用離脱の状態になっている場合、増薬、変薬、組み換えは、症状を悪化、複雑化させるだけです。睡眠時間2時間を3時間にできても、3ヶ月経過すると、また2時間に戻り、知らずしらずのうちにあなたの不眠と体調は更に悪化しています。

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P.S

もし、私の勉強不足で不眠症を良い医師がいるのであれば、私のコメント欄に是非、ご紹介ください。多くの不眠症患者の方々への希望となりますので、是非、ご共有ください。

少なくとも、北海道には、不眠症の迷医はたくさんいても、名医はいません。特に、スリープと付くような医療機関は、検査や計測など、もっともらしい様々な課金手段を講じますが、同じ睡眠薬を処方するか、無呼吸と診断して、毎月通院させるサブスク患者にするだけで、治療をする気は全くありません。彼等の意図は、治療ではなく、永遠通院させることになるのです。ある種の詐欺です。

気をつけてください。

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