2020年不眠症回復の軌跡 & 帯状疱疹

今年はコロナ禍で始まって、コロナ禍で終わった1年だった。SARSの経験もあり、夏頃には終息宣言が出て、また海外旅行にでも年末から行けるよになるだろうとたかを括っていたが、とんでもなかった。

しかし、そんな中でも不眠症は少しづつ回復してきた。昨年の暮は、まだ殆ど毎日絶不眠だったが、2019年9月頃から2〜3週間に数日眠れるようになってきていた。今年に入ってから1日が2日、3日とだんだん眠れる日が増えてきた。

春になると、肩の硬直がだんだん軽減され、リラックスできる時間が増えてきた。脈拍数も1〜2月が70台だったのが、春からだんだんと70を切り65になる日もでてきて、ようやく健常時に近づいてきた。その頃から身体の火照りも取れ、夜中にひんやりとした寒さを感じることもあるようになってきた。

2020年になってから症状の主な変化は以下の通りだ。

  1. 1〜3時間、週に最低でも2〜3日眠れるようになった
  2. たまに昼間に眠気を感じるようになった
  3. 肩の硬直がかなり取れてきて、辛度は3/10くらいに軽減した。
  4. 身体の火照りがなくなった
  5. 安静脈拍数が75→65に低下した
  6. 離脱が周期的に1〜2ヶ月に減ってきた(便秘、食欲不振、めまい、吐き気、頭痛、肩の硬直)

ただ、全く離脱がなかったのかと言えばそうではない。離脱は定期的に軽く悪化する。ざっくりとしてイメージでは1〜2ヶ月に1回1〜2週間というところだろうか。その期間は、便秘になり、絶不眠の日が週に半分くらいはある。そして、肩が硬直し、バキバキになるのだ。

離脱が最もひどく、しかも長かったのは9月から11月にかけてだ。この期間は本当に面食らった。断薬後、こんなに長引いた離脱は初めてだった。今、ブログの記録をたどると正確には8月から離脱が発症していたようなので、なんと4ヶ月続いていたことになる。本当に長い離脱だった。この期間は、原因不明の全身に帯状疱疹のような湿疹ができ3週間近く苦しんだこともあった。

これには本当にまいった。過労による免疫力低下、イエダニなどの原因が考えられるそうだが、結局原因はわからなかった。その後、どうような湿疹はでなくなったので、イエダニではないと思うのだが…。

しかし、このあとも1ヶ月半ほど体調不良は続いた。具体的には、身体の火照り、肩の硬直、便秘、極端な食欲不振、めまいと吐き気、頭痛だった。私は、頭痛を感じることが殆どないが、今回の離脱は少しだが頭痛がした。また、めまいと吐き気は2018年8〜9月の減薬初期以降は殆ど感じたことがなかった。とにかく、朝起きて立てないほどめまいがした。かなり軽減したが、めまいは、今でも朝起き抜けは感じる。

一番つらかったのは食欲が全く無かったことだ。夕食は、おそらく3ヶ月間、殆ど雑炊かおかゆだった。それでも、吐き気がして、1度トイレで吐いてしまった。

こんな状態が続いたら、普通、どこか悪いと思い込み病院に行くだろう。普通、それが当然だと思う。しかし、私はかなり冷静だった。おそらく、我慢していれば、徐々に治ってくるだろうと信じていた。めまいがしても、週2回はジョギングもしていた。しかし、この期間2ヶ月間、さすがにパーソナルトレーニングは休んでしまった。

ああ、もう一つ。髪の毛がめちゃくちゃ抜けた。今度ばかりは、髪の毛が薄くなるのではなく、ハゲると諦めていた。床屋もいつもは毎月行くのだが5ヶ月間行かなかった。行く必要がなくなったのだ。それほど、髪の毛が抜けた。これも2ヶ月ほどで、まだ短いが、かなり戻ってきた。離脱で抜けた髪の毛というのは、生え変わるのがめちゃくちゃ速いのだ。

離脱がひどかった4ヶ月、睡眠はそこそこ取れていた。離脱が悪化した当初は、絶不眠が続いた。最初は2〜3週間絶不眠が続き、また不眠症が悪化してしまったと思ったが、途中から眠れるようになった。

今、よく考えてみると、離脱期間に絶不眠が増えたのと、肩の硬直がひどかったのは、リポスミンのせいである。離脱期間中は、なるべく眠りたいと焦りリポスミンを連用していた。そして、ブログを読み返すと、その後に絶不眠や肩の硬直を繰り返していた。途中からそれに気づき、絶不眠が続いてもリポスミンを服用しなくなった。その後1ヶ月くらいで今の状態に回復したのだ。

現在は、1週間でほぼ毎日1〜3時間は眠れている。たまに絶不眠があるが、絶不眠だと思っても、朝方6時以降に30分ほどウトウトと眠れているかもしれない。以前は、朝までTVを観てそのままオフィスに行っていたので、その時の状態とは全く違う。また、絶不眠でも身体は休めており、日中働いても辛くない。

来年の1月11日で断薬終了後2年が経つ。今、当時のブログを読むと2020年1月に5時間睡眠を目標にしている。なんと、ポジティブなことだろう😅。すでに、その目標から1年経っているが、未だかって自然入眠で持続的に5時間眠れたことはない。

2022年1月でも、2023年1月でもいい。5時間眠れるようになれば、僕はそれ以上眠れなくてもいいと思っている。いや、肩の硬直がとれ、安定して3時間眠れれば、それで十分だ。今はそう思っている。

何もないつまらない年だったが、Alexaの音質の悪いジャズと無印良品で350円のキャンドルをたいただけで、リラックスした夜を過ごすことができる。2年前、僕は日本にいても、パタヤに居ても全くリラックスなどできなかった。それを考えれば、今はとても幸せだ。

不眠症の皆さんの来年が良いお年でありますよう、本当に祈念しています。

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2020年不眠症回復の軌跡 & 帯状疱疹” への4件のフィードバック

  1. はじめまして。
    なさ子と申します。
    ブログとても参考になり、いつも拝見しています。
    私は薬害不眠症ではないのですが、苦しくてコメントさせていただきました。
    7月頃からストレスや心配になることを抱えていましたが、ほどなくしてそれらが解決したところに11月初めから不眠になり、現在進行中です。中途覚醒(約5回)、早朝覚醒はほぼ毎日で、睡眠時間は1〜6時間弱ほどです。一度起きると2.3時間は眠れず、やっと再入眠できても20分で起きてしまいます。
    今は不眠がストレス、心配になっています。
    今日も眠れないのではないか、一生こんな夜が続くのかと絶望的になり、憂鬱もあり、この先の人生が嫌になり、、仕事は休職中です。
    私はうつ病からくる不眠だと思い、心療内科に行きましたが、不眠症、適応障害という診断でした。処方された睡眠薬、抗うつ薬、抗不安薬は耐性依存性がこわくて、ほとんど飲めていません。
    うつ病からくる不眠は原疾患(うつ病)を治さないと、治らないとネット等にあります。もし、うつ病なのであれば、治療したいですが、治療には薬物(抗うつ薬)が必須であり、その薬物を飲んでいくことで脳に損傷を与え、さらに不眠が悪化するのではないか、と懸念しています。
    メンタル系の不眠症はわからないとshinさんのブログにはありましたが、なにか参考になることがありましたら、教えて下さい。宜しくお願いします。

    1. なさ子さん、こんにちは。

      眠れなくなると本当に絶望的になりますよね。わかります。
      ちなみに、私は2日続けて全く眠っていません。
      肩の硬直がひどいですが、今日は会社に来て普通に働いています。

      >7月頃からストレスや心配になることを抱えていましたが、ほどなくしてそれらが解決したところに11月初めから不眠になり、現在進行中です。中途覚醒(約5回)、早朝覚醒はほぼ毎日で、睡眠時間は1〜6時間弱ほどです。一度起きる>と2.3時間は眠れず、やっと再入眠できても20分で起きてしまいます。
      >今は不眠がストレス、心配になっています

      >今日も眠れないのではないか、一生こんな夜が続くのかと絶望的になり、憂鬱もあり、この先の人生が嫌になり、、仕事は休職中です。

      気持ちはよくわかりますね。本当にこの先が嫌になりますよね。

      なさこさんのご指摘のように私は睡眠薬のためにうつ症状になったことはありますが、うつ病のことは全くわかりません。

      ただ、うつ病の場合、眠りにくい状態にはなりますが1週間起きているようなことはないと思います。どちらかというと、嫌なことが
      あると現実逃避で短い時間でも眠ってしまう人が多いような気がします。そして、それは自然なことだと思います。
      不眠が本当にひどくなると、交感神経が異常に優位になり、1週間でも1ヶ月でも起きていられます。しかも、身体が疲れません。
      こういう異常な状態になりたくなければ、睡眠薬や向精神薬を服用しないことだと思います。

      中途覚醒5回とか、早朝覚醒がどうのうとかいう言葉を使う事自体、すでに医者のテーブルにのせられていると思ったほうがいいです。
      医師は、中途覚醒を治す薬、早朝覚醒を治す薬を処方し、結局全く眠れなくなると、今度は向精神薬を処方してきます。不眠に関しては、
      睡眠薬と向精神薬は患者側からすると全く反対の作用をします。精神医療というのは、原因を突き止めもせず、平気で料理に同量の塩と砂糖を
      入れるようなことを平気でするのです。患者はこの手に本当に注意しなければいけません。

      うつ病の治療ですが、ストレスがどうのうというのは危険だと思います。私もストレスが原因で不眠症だと診断され、その後は
      ストレスが原因で軽度なうつ病になったとデタラメな診断を受けて、長いこと睡眠薬、向精神薬を服用させられ今の状態に
      なってしまったわけです。

      医師がストレスが原因でという場合、殆ど原因がわかりませんと言っていると同じです。ストレスが原因と言っておけば、反論の
      しようがないし、後から問題が起きても実証のしようがないからストレス、ストレスとなんでもストレスのせいにしてしまうのです。

      私の意見ですが、不眠症も精神疾患も9割方は医者が作った病だと思います。不眠症は、人より眠りづらい状態、精神疾患は人より
      心配性とただそれだけなのだと思います。人は、特に日本人は平均を好みます。人が7時間眠れるというと自分もそれの合わせようと
      思います。それから外れると急に不安になるのです。しかし、人はそれぞれ個体差があり、睡眠が2時間しか必要ない人も、私のように1ヶ月くらい
      眠れなくても平気な人もいるのです。

      不安や心配も人それぞれです。それを精神科に言って治そうと思うかどうかは個人の選択です。厚生省の精神患者に関する統計調査を探して
      見てください。日本は人口が減っているのに、精神病患者は増えています。おかしいと思いませんか?僕はこれがすべての答えだと思います。

      1. お忙しいなか、ご返信いただき、どうもありがとうございます。

        2日眠らず仕事には、圧倒されました。私は、眠れなかったどうしようで仕事に到底、集中できないです。心弱いです。

        不安心配だと眠りづらくなる。
        眠りづらいと不安心配になる。
        この密接で切り離せられない症状に、耐えられず、薬に頼る人が大多数だと思います。私も、薬は依存性耐性があるから危険なものと頭では分かっていながら、辛い苦しい症状に耐えられず、結局は心療内科に行き薬を処方してもらいました。

        そうですね。shinさんの仰るとおり、精神科医の言うことを鵜呑みにせず、自分で薬のことを調べたり勉強したり、不眠経験者の方の意見を参考にし、不眠という辛い症状にどう対応していくべきか、自分で考えることが大事ですね。精神科医に頼らずに。

        今後、薬を使うか否かどうすべきか、shinさんのご意見等を参考に、自分で決断していこうと思います。

        ご丁寧にご意見いただき、とても感謝しております。ありがとうございました。
        今後もshinさんのブログ拝見し、参考にさせていただきます。

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