ベンゾ系の不眠症の本当の苦しみは離脱なのを改めて味わう毎日、苦悩の日々を送っている。
長い間、体調不良は不眠がもたらすもので、睡眠が取れれば回復するものと思っていた。そして、実際、睡眠薬を増やしたり、変えたりして、十分睡眠を取ったあとは体調が良くなっている気がした。僕が不眠と体調不良(特に肩と首の硬直と慢性化する便秘、胃腸障害、食欲不振)が必ずしも関係ないのだと、はっきりわかったのは減薬してからだ。
減薬すると、不眠は悪化しますが、体調が良くなることを経験し、これらに繋がりがないことにはっと気づいた。反対に眠れても、肩の硬直は全く軽減されず、朝からMAXで痛みが走ることを経験した。今は、それが毎日続いている感じだ。
離脱は、睡眠薬を常用していても、減薬していても、弾薬しても起こりる。だから、患者本人は睡眠薬を増薬している限り殆ど気づかない。僕は、7年間全く気づかなかった。副作用なら薬を止めれば、消失するが、離脱は薬の血中濃度の濃淡によって引き起こされる脳の暴走なので、薬を0にしても離脱は残る。
眠剤を常用中、気の迷いで薬を突然止めると、体調が悪くなることがある。不眠症の人は何度も経験しているはずだ。そして眠れず、体調が悪くなる。本人は、やはり眠れないから体調が悪くなるのだと勘違いしてしまい、眠剤を再服用、増薬してしまうのを繰り返す。これこそ、睡眠薬の魔の無限ループだ。
僕は数え切れないほど離脱による体調不良がありますが、最も辛いには、肩と首の硬直だ。整体などに行くと、肩凝りと間違われれるが、肩凝りとは全く異質なものだ。肩凝りは、何か原因があり、それを止めれば少しは軽減する。また、一時的でも整体などに行けば、緩和されるはず。温泉やストレッチや筋トレもある程度の効果はあるはずだ。
一方、離脱による肩の硬直は、何をしても全く和らがない。僕も、気休めに湯につかったり、整体に行ったりはする。そうしないと気が狂いそうになるからだ。しかし、残念ながら全く効果はない。
また、痛さに強弱が全くないのも肩凝りとの違いだ。肩凝は、睡眠が良く取れた翌日は少し和らぐと思うが、離脱により硬直は、睡眠が取れても朝からMAXで痛い。僕はもう1年近く肩を回すと、バキバキと音がする。そして、朝から晩まで肩から背中にかけて、ずっと固まっていて、以前よりずっとひどくなっている。
この肩と首の痛みは、今年の2月に向精神薬4種類を一気断薬した時に発症しました。それまでは、自分で認識している主な離脱(当時は副作用と勘違いしていましたが)は、慢性的な便秘と胃腸障害、めまい、ふらつき、吐き気、視力低下、意欲低下、健忘、夢遊病、ザワザワ感、悪寒、火照りなどでした。とろこが、向精神薬を一気断薬したことにより、肩の硬直が最も辛い離脱になってしまいました。
この肩の痛みは、不眠よりも辛いものです。
不眠症で悩んでいる方の中には離脱らしい、離脱を経験されていない人もいるらしい。僕も昨年までは、これ程ひどい離脱を感じていなかったので、不眠がすべての不調の元で、不眠以上に苦しいものは無いと思っていた。だから、不眠だけで苦しんでいる方はラッキーだと思って、少しくらい眠れなくても減薬は進めるべきだと思う。離脱があると、日常生活が辛すぎて、減薬を進めたくても、進められなくなるからなあ。
不眠などより肩の硬直と慢性的な便秘・胃腸障害の方がよほど辛い。眠れなくても、これらが無ければ、もっと余裕を持って減薬をできるのにと何度思ったことか。