睡眠薬を断薬しようと思います。以前も1週間休みを取って断薬しましたが、5日間続けて一睡もできず、体力的にも、メンタル的にも限界に達し、結局断薬できませんでした。今度は段階的に医者に相談しつつも、自分で判断して少しづつ断薬していこうと思います。どうして、そういう結果にたどり着いたのか、ざっくり僕の病歴をまとめて、その過程をレビューしてみようと思います。
2011年~2012年 メニエール病に伴う中度の睡眠障害
2013年~2015年 耳鳴り、重度の不眠症(薬が無いと全く眠れなくなった)
2015年~2017年 重度の不眠症悪化(薬があっても月に3~4日は全く眠れない)
2017年 タイの大病院に2週間程、入院、通院して抗うつ剤で不眠治療
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抗うつ剤の副作用と離脱作用、特に離脱作用で希死念慮を初めて経験する
2018年2月 自分で決意し、抗うつ剤断薬。離脱作用で希死念慮を体験。
2018年5月 有酸素運動を続け離脱作用を克服、しかし、不眠は続く
2018年6 眠剤のみで少しづつ眠れるようになるが中途覚醒はデフォルトになる(2~4時間)
2018年7月 眠剤がだんだん効かなくなり、また向精神剤を処方される。現在は、眠剤を飲んで2時間程度眠れるが一睡もできない日が月に5日程あり、食欲不振、慢性的ひどい肩こりがある。
過去8年間、1か月間くらいのスパンで以前より治癒に向かっていると感じたことはなく、過去5年間くらいは薬なしでは居眠りの経験もありません。また、いつも倦怠感はあるにもかかわらず、登山やハードなトレーニングなどをしても「ひどく疲れた」、「筋肉痛」と感じることがほとんどないのです。
こうしてみると、疲れや眠気を感じる脳か、又は脳に伝える経路が何らかの障害を起こしているのではないかと思います。しかも、それは眠剤によって破壊されてしまったのではないかと思います。これはこれから自分なりに調べてみようと思います。
今まで病院は10か所以上変えましたが、睡眠外来でも精神科でも、薬の処方は殆どかわらず、パターンがあります。
処方のパターンをまとめると:
1.入眠を助けるマイスリーやハルシオンを処方
2.中途覚醒のためのデパス、ルネスタなどの薬を処方
3.それで眠れなくなると抗うつ薬が処方され、その量もどんどん増えていくというものです。
そして、眠剤でしばし眠れても耐性ができてしまい、薬の量が増えていくほど、体調はどんどん悪くなっていきます。医者から減薬していこうとプログラムを作って、進めてくれることは殆どありません。
よく考えてみると自分の対応にも問題がありました。私はここ数カ月過去の処方で自分なりに減薬しようと試みました。
ハルシオン 0.25㎎
デパス 2㎎
もうハルシオンだけでは眠れず、デパスを1.5m以上飲まないと眠れないのです。しかし、眠ってから2時間ぴったりで覚醒し、その後は眠れません。
2時間睡眠が続き、月に4~5日一睡もできない日を繰り返していくうちに、「眠れない」ことへの恐怖に襲われます。毎日、就寝時間ばかり気にして、結局、デパスの量を増やしたり、他の薬を飲んだりしてしまいます。これでは、減薬→断薬などできるわけがありません。
断薬すると決めたら、少しくらい眠れなくてもその量を守り、なるべく決まった時間に就寝し、疲れを体にためていかなければならないのだと思います。しかし、私は今まで眠れないと一度起きてから眠れないのに、ベッドに2~3時間横になっているのを繰り返してきました。そうすると、ますます就寝時間に眠れなくなるのです。
今回、断薬を決意したのはあるきっかけがあります。昨日出されたレボトミンという向精神剤の副作用です。私は、医師に以前、抗うつ、抗不安剤でひどい目にあったので、必要ないと言ったのですが半強制的に処方されてしまいました。当初、服用するつもりはなかったのですが、昨夜、3時になっても入眠できなかったため、入眠時にハルシオンとリスミーを服用していたにもかかわらず、ハルシオンと一緒に再服用しました。
そして、気づきました。レボトミンで眠ることはできませんでしたが、軽い副作用がすぐに出てきました。喉が渇き、体が火照り、めまいがするのです。体が自然ではない状態、不自然な状態になっているのです。
前回、抗うつ剤を使ったとき、離脱作用から抜け出せるまでよく考えると2か月以上かかったのです。
おそらく、眠剤も眠れる、眠れないという現象的な部分しか見ていませんが、長期に服用することにより抗うつ剤のように脳や神経系に多大な影響を与えているはずです。、それが原因で眠れなくなっているとしたら、それを取り除くまでには最低でも2か月くらいはかかるはずです。前回の断薬は、希死念慮に陥りましたので、今回の断薬は少しづつ進めようと思います。そうなると、半年~1年くらいかかるかもしれません。
確信はありませんが、僕には断薬の実績が2度あります。1度目は、肝機能障害だと言われ、ウルソという肝機能障害に効果があるという薬を5年間飲まされ続けられたことです。これは、ある本をきっかけにFitbitという活動計を購入し、1日7000歩以上歩くことにより1か月程度で薬が全く必要なくなりました。医者は5年間一度もそういうアドバイスをくれたことはありませんでした。いつも言うのは、ウルソは副作用がない安全な薬だから一生飲み続けても大丈夫だというものでした。この体験は、医者に対する深い不信感を持つきっかけになりました。生活習慣病の医者は、一生通院させる患者を一定数持てば、商売が成り立つビジネスモデルなのです。これには、本当にあきれ果てました。
2度目は、眠剤の代わりに処方された抗うつ剤です。こちらの断薬は、命がけでした。約2か月、毎日走り続け汗をかくことによって、どうにか乗り切りました。抗うつ剤でお悩みの方は、真似をしない方がいいと思います。できれば、医師に相談しながらと言いたいところですが、減薬を真剣に考えてくれる医師は非常に希少だと思います。諦めずに、減薬に協力してくれる医者を探すのが良いでしょう。不眠は残念ながら以前と変わりませんが、抗うつ剤を断薬したおかげで日中の不調はなくなりました。
こうして考えてみると、よく言われることですが睡眠障害も薬自身が作っている病なのではないかと考えるようになったのです。7年前、マイスリーを処方されたときに、そこで処方を増やさず、生活習慣を改めるべきでした。
しかし、今から悩んでも過去は取り戻せません。前向きに断薬に向かって行動を起こしたいと思います。