クエチアピン(セロクエル)の恐怖

暑いなあ。札幌は、過去2週間毎日33℃〜35℃の日が続き、夜中でも28℃と東京よりも暑い猛暑が続いております。昨日もあまりの暑さに、朝から室蘭の海岸に逃げたんです。さすがに室蘭は少しだけ温度が低く、昼間で31℃前後で、夕方はぬるい風が気持ちよかった。とろこが札幌に帰って来ると、22時なのに外気は28℃でげんなりしました。今日はやっとスコールが降って少し温度が下がりましたが、また明日から30℃以上の日が続きそうです。

さて、不眠症患者の方から質問があったので、久しぶりに向精神薬の話をしましょう。

僕の場合、もともと精神疾患はなく寝付きが悪いところにもってきて大学院の時に論文と発表のプレッシャーでなおさら眠れなくなり、それが発端で睡眠薬を常用、そして薬害不眠症が悪化していきました。まあ、睡眠薬をドラックストア(米国のドラッグストアは睡眠薬を当時は自由に購入できた)で100錠近く買ってきて、それを図書館で勉強した後に毎日飲んでぐっすり眠っていました。もう30年くらい前のことなんで、なんの睡眠薬がわかりませんが、それが睡眠薬をはじめたきっかけ。それ以降、睡眠薬が無いとなかなか眠れなくなり、一気に酷くなり通院をはじめたのが2011年です。ここから不眠症はどんどん悪化し、体調も悪化していきました。それから7年間、症状は不可逆的に悪化し、精神科を13箇所変えましたが、病状は一向によくなりませんでした。

特に、睡眠薬が全く効かなくなり、睡眠薬を服用しても絶不眠が週に2〜3回発現するようになった2015年頃から、医者の勧めで精神安定剤や抗鬱剤を多剤処方されるようになり、不眠はますます悪化、そして体調もどんどん悪くなっていきました。その後、ベンゾ界隈で一般的に言われる底付きを経験し、アカシジアを経て、ほぼ廃人になりました。その時感じたのは、「このまま通院していたら、精神科医にたらい回しにされ殺されてしまう」でした。

そしてあまりの苦しさに一大決心し、自己判断で2018年7月に減薬・断薬をはじめ、2019年1月に断薬を終わり、今日に至ります。

断薬後、3年以上経ちました。体調はかなりよくなりましたが、睡眠は1日2〜3時間程度で、まだ2週間に1〜2日は絶不眠があります。離脱は殆どなくなりましたが、まだ肩と首の硬直は治っていません。また、耳鳴りはもう12年間、ずっとMAXでなり続けていますが、もう慣れました。長期間の睡眠薬、向精神薬の服用というのは、それほど長期間に渡る恐ろしい離脱、後遺症がつきまとうんです。今、睡眠薬や向精神薬を使っている方はよく考えてみてくださいね。

さて、こうも長く続く離脱ですが、一番辛かったのはやはりアカシジアの時でした。アカシジアの時は、地獄に突き落とされたような恐怖感に24時間苛まれ、体は震え、リラックスできず、30分と座っていることさえできなくなりました。2017年12月〜2018年3月までが僕の人生の最悪期でした。

睡眠薬というのは耐性ができて効かなくなると増量したり、他の睡眠薬と組み合わせたり、また戻したりと、治癒する見込も全くないのに、どの精神科に行っても多剤・多種処方の無限ループを繰り返します。もともと精神科医というのは、不眠症を治療する意志もありませんし、実は治療法も知らないし、治療した経験もないのです。私は、治癒したケースについて詳細を聞いたことがありましたが、必ず説明の途中で機嫌が悪くなります。結局、どのように治したのかという明確な説明を通院した10年間、一度も聞いたことがありません。

多種・多剤処方が効かなくなると、医者も困り果て次に勧められるのは必ず向精神薬の処方です。どこの医者でも必ず同じ説明をされます。「不眠が続くと精神状態が悪化し、うつ病になることがあるんですよ。うつ病の薬を飲んでみたらどうですか。」

ここでは、詳細は説明しませんが、たしかに向精神薬でも眠くなります。しかし、睡眠薬と向精神薬というのはある意味真逆の作用で入眠させるのです。だから、減薬する時は大変なことになります。これは経験した人にしかわからないと思いますが、睡眠薬と向精神薬の離脱が違った方向から一気に襲ってくる感じです。

睡眠薬の離脱は、脳の中で悪魔と弱い自分が戦っているような感じです。睡眠薬と向精神薬の離脱というのは、脳の中で、2種類の悪魔が戦いながら自分の脳を壊している感じです。そこに、自分の存在は殆どありません。それがアカシジア絶頂の時に感じた恐怖感です。

私は、睡眠薬に加えセロクエル(クエチアピン)とリフレックスという向精神薬でした。処方されると、何かなんでもできそうな気分、楽しい気分になる感じがしました。そして、睡眠薬が数週間効くようになり、3〜4時間眠れるようになりました。しかし、体が一日中火照り、手が熱くて、よく蛇口の水を出しっぱなしで手を冷やしていました。だんだん、眠れなくなると、どんどん薬が増やされ、また眠れなくなり、また増やされの繰り返しでした。こうなると、睡眠より、今度は火照りや体の怠さ、異常な食欲などの副作用で体が耐えられなくなりました。

医者に相談すると、まだ増薬でき、もしセロクエルが嫌なら他の向精神薬を出すと言われ、これは本当に殺されると思って、自己判断で減薬したのです。

私は、もともと精神疾患はなく、うつ病でもないのでセロクエルが本当にうつ病に効くのかどうかはわかりません。しかし、不眠症患者に睡眠薬に耐性ができたからという理由で、うつ病と診断し、セロクエルを処方しても薬害不眠症を複雑化、悪化させるだけだと断言します。

精神疾患由来の不眠出ない場合、医師になんと言われようとセロクエルを服用しても不眠症はよくなりません。それどころか、不眠症を複雑化、悪化させてしまいます。Googleで「セロクエル」と検索すると検索候補に「セロクエル 廃人」「セロクエル 突然死」「セロクエル やばい」と表示されるのはどうしてでしょうか?

医師は、こんなものを不眠症患者に処方して良心の呵責はないのでしょうか?

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