断薬後の睡眠(不眠)に関して まとめ 

私が長い回復過程で最も参考にさせてもらったブログがはるのさんぽさんです。

はるのさんぽさんのブログには断薬後の不眠の記録が細かく記載されており、記録から回復への希望と勇気をもらい、コメント欄では心温かい励ましやアドバイスを頂きました。

私もやっと睡眠2割、体調7割を回復でき、回復軌道に自信が持てるようになり、心にも余裕が出てきました。そこで、今回のブログを1つの区切りと位置づけ、あとはコメント欄、SNSで情報発信したいと考えています。

そこで、ブログの最後の記事としてはるのさんぽさんのオマージュ「断薬後の睡眠(不眠)に関して まとめ」を残したいと思います。

不眠症で悩んでいる方、諦めないでくださいね。私は、自分よりひどい不眠症を日本だけではなく、英語圏でも見たことがありません。そんな僕でも、断薬2年半でやっと1日2〜3時間は眠れるようになってきたのですから、あなたならきっと眠れるようになりますよ。

断薬から2年7ヶ月。睡眠薬を断ってから、かなりの時が経ちました。不眠症に本気で立ち向かおうとしてから4年間、随分と遠回りしました。年収、時間、友人との関係も多くのものを失いましたが、体調は7割、睡眠は2割は健常時に戻り、そこそこ元気にすごしています。断薬過程は、想像以上に長く、厳しいものでしたが、今本当に心から病院や薬から完全に離れられて本当に良かったと思っています。

減薬から断薬後にかけて、回復に最も効果的だったことを教えてほしいと良く言われますので、僕の回復ケースで役立ったこと、立たなかったことを挙げておきます。

1.重要なのは適度な運動と自分で作るおいしい食事

2. 時間を空けず、掃除、洗濯、DIYなど前向きな作業をルーティン化すること

2.同胞(不眠症の人)との繋がりを持つこと

3.毎日の生活や同胞の助けに感謝すること(世間や精神科に恨みを持っても精神的に悪いだけ)

4.不眠や離脱の回復を早める方法は存在しないことを認識すること

はるのさんぽさんを真似て、今回は離脱症状で一番悩まされ、消耗した不眠(反跳性不眠)について、経過をまとめて書いてみます。同じように、断薬後の不眠に苦しんでおられる方も多いようなので、私の体験が少しでも参考になればと思います。また、不眠症から回復された方がおなじようなオマージュを残してくれることを切に願います。

※この記事に関しては、今後も思い出した事があれば加筆修正する予定です。

それで「断薬後の睡眠(不眠)に関して まとめ」に移りたいと思います。これからもよろしくおねがいします。

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【2018年7月29日 減薬開始】

睡眠状態:

4〜5時間睡眠、たまに絶不眠 肩の硬直

生活:

ネットだけを頼りに減薬決行。デパスとハルシオンという手強い組み合わせ。ちなみに、この2組の他にも4〜5種類の向精神薬、睡眠薬の断薬は2018年1月〜7月までに終わらせている。当時は気づかなかったが、デパス、ハルシオンと一緒に他の薬の離脱も減薬後の離脱を形成する要因になっていたのかもしれない。

減薬初期は酷いめまいと頭の揺れを感じたが、その後三ヶ月は体調も睡眠状態も少しづつ改善するかのように思えた。一時は1日4〜5時間眠れるまでに回復した。絶不眠も結構な頻度であった。体調は確実に減薬前よりよくなった。喉の腫れ、便秘、食欲不振、めまい、ふらつきなどは殆ど20以上もある離脱(体調不良)は少しづつ改善していく。肩の硬直も一時的に軽減されていた。安静心拍数は70前後と高い。

減薬中にブログのネタ作りをしたかったのか、タイに旅行に行っている。今からすると信じられないが、旅中も半分は絶不眠だが体調は良かったよです。減薬初期は気持ちがかなり前向きになったようで、タイ、道内諸都市など毎月のように旅行に行った。旅先で絶不眠で睡眠は取れなくても長時間運転や疲れは殆どなかった。

減薬初期をざっくりまとめると睡眠は結局悪化したが、体調(離脱)はかなり良くなった。信じられないことに、離脱の中で最も苦しかった肩の硬直が一時的にも減薬初期には70%も軽減していたことです。8月には、「体調は過去3年間で一番良い状態と記しています。

一時的には9日間続けて眠れたこともあった。

仕事は続けていたが、稼働率は70%程度。オフィスに行っても集中できず、月に1〜2日は休んでいた。

【2018年10月下旬 減薬後期】

睡眠状態:

3時間睡眠 、1週間に1日くらい絶不眠と肩の硬直悪化

症状:

減薬3ヶ月目。デパスの減薬最終段階に入り、睡眠状態が悪化した。1日の睡眠時間は3時間になり、肩の硬直も悪化。ナイアシンを試すも、セロトニン系に異常はないため、かえって逆効果で、過興奮で就寝時身体が火照りますます眠れない。この時期は眠れないと、まだベルソムラに頼り離脱を悪化させている。精神的依存から開放されていない証拠だ。デパスの血中濃度が殆どなくなると、歯痛や歯茎痛などわけのわからない離脱も発症している。常用離脱のときは、こういう不調があると原因が全くわからないので、いろいろな所に行っていらない検査や薬を飲まされた。しかし、減薬を自分からやっているので、こういう体調変化も何故起きているのかよく理解できた。

肩の硬直並んで苦しかった慢性便秘は減薬3ヶ月後で殆ど解消した。また、その他の20近い体調不良も減薬後3ヶ月で殆ど解消した。私の場合、最後まで苦しんだ離脱は結局肩の硬直だった。

この時期、なんとか睡眠薬以外の方法で眠れないかと、30種類以上のサプリに5万円以上かけたが、効果がないどころか、不眠や肩の硬直、便秘などの症状を悪化させた。

デパスの断薬が終わり、ハルシオンの減薬開始頃から症状は悪化してきました。睡眠時間は1〜2時間に減り、ゾワゾワ感や胸の締め付けなど減薬を初めて最初の1週間くらいにしか感じなかった嫌な症状が出てきました。また、便秘や下痢も発症しだしました。便秘、胃腸不振の再発、身体の火照り再発、肩の硬直悪化は常態化してきました。絶不眠も月に10日を数えるようになってしまいました。

減薬時期は、今見てもびっくりですがやたら旅行に行っています。おそらく、そうでもしないと自分の生きていることを確認できなかったんだと思います。11月には雪道の中、函館まで車で旅しています。また、睡眠は取れなくても、かなり体調は常用期と比べると良くなっています。

12月には再び体調は悪化、安静心拍数が75になることも。肩の硬直と不眠に悩まされます。ただ、この時期に入眠時に「地獄に引きずり込まれそうな感覚」を何度か感じたようです。

体調の変化として、冬でも悪寒を感じなくなっています。また、不眠は不安定なものの「ふらつき、めまい、動悸、ザワザワ感、焦燥感、恐怖感、絶望感みたいメンタルをやられる系は、きれいさっぱり消えました。」と記録しており、離脱症状はかなり軽減しました。

1月に入ると、ハルシオンの減薬は最終段階。一気に絶不眠が増え、1週間のうち3〜4日は絶不眠になってしまった。肩の硬直も悪化した。1月2週目以降はほぼ毎日絶不眠と不眠が悪化するが、減薬を続ける。

この時期は絶不眠を2週間以上続けると、死ぬか、発狂するという根拠もない精神科の脅しに騙されており、精神的に落ち込んでいた。もしかすると、2週間眠れなかったら死ぬかもしれない、もし生き延びても癌などの他の病になり死ぬかもしれない。このままノイローゼになり、発狂するかもしれない。2週間以上絶不眠を続けたなどというブログも記事も見たことがなく、自分が前人未踏の領域に達してしまうのが本当に怖かった。もしかすると、僕はFFIなのかもしれないと本当に思い混乱した。

2週間眠れなくても、死ぬことはありませんし、精神異常にもなりません。あれは医療業界の大嘘です。

騙されないようにしてください。そもそもFFIというような病が本当に存在するのかと私は今、疑っています。

ハルシオン減薬後期は、安静脈拍数が77にも急上昇している。これでは、リラックスなどできるはずもない。

1月11日、今でも覚えている減薬終了日は、ハレバレとした気分で迎えている。しかし、睡眠は絶不眠が定着化してしまった。一方、肩の硬直は一時的にかなり軽減し、その他の離脱は殆ど解消されている。

仕事については、オフィスに行くのもきつくなっていた。稼働率は60%。この時期は会社全体の事業責任を負っていたので、かなりきつかった。殆ど3〜5時に退社し、家で横になっていたことも多かった。

【2019年1月〜2019年12月 断薬後1年目】

睡眠状態:

ほぼ絶不眠状態。絶不眠が5〜7日/週。長い時は1ヶ月以上も一睡もできず。離脱は肩の硬直がひどく、吐き気、食欲不振に襲われる。断薬後1年目はほぼ絶不眠、肩の硬直も良くなったり、悪くなったりを繰り返す。ただ、絶不眠でありながらリラックスできるようになったのが体調の改善に大きな影響を与えた。

生活:

断薬後は1週間で5〜7日は絶不眠になるまで睡眠は悪化した。断薬終了前から、いきなり22日間連続で絶不眠を経験する。辛く、孤独で、先の見えない戦いが始まった。

断薬後6ヶ月は絶不眠が続く。今考えても信じられないが、当時は、夜になると過興奮で横になっていられず、居間でDAZNを何ヶ月も朝まで観て、そのまま出社していた。そんな生活信じられるだろう。しかし、真実なのだ。当時、睡眠日誌をまとめた1日平均睡眠時間の記録では1〜5月は殆ど眠れていない。特に、2〜4月は0時間というのには自分でも驚かされる。

おそらくだが、ハルシオンの減薬スピードが速すぎたために、断薬後の過興奮が激化し、横になっていると心臓がバクバク、ソワソワ、頭の中で虫が動いているような感じがしてじっとしていられないのだ。そう、2018年1月に経験したアカシジアを数分の1にスケールダウンしたような感じが、断薬後数ヶ月も続いた。

ただ、2018年1月に劇症離脱の臨死状態を経験していたので、「おそらく大丈夫だろう」と精神的には安定していた。また、2週間不眠死亡説のデマも自分が2週間DAZNを見て過ごして死ななかったことを確認すると一気に気が楽になった。もちろん、精神的にもおかしくなるどころか、断薬前よりずっと安定していた。

しかし、断薬直後は不眠はどんどん悪化していった。安定脈拍数は80前後まで上がり、体温も36.8度くらいと高い。札幌は、真冬は−10℃にもなるが、体はいつも火照っているので、寝る時はタオルケット1枚で寝ていた。体が火照っているのに、外出するとお尻が自分のものでないほど冷たくなり、越冬隊のようなダウンを着ても寒くて寒くて耐えられなかった。自分の体温のコントロールやセンサーが完全に壊れていた。

この時期、なんとか薬なしで入眠ができないかと、セロトニン療法を何度も試している。しかし、冷静に考えれば私の場合、うつ状態になることはあっても、精神疾患はなく、おそらくセロトニンも十分足りていた。そのため、様々なセロトニン療法はすべて過興奮状態を発現させ、かえって不眠を悪化させてしまった。当時、セロトニン療法について自分なりに研究し「効果なし」と位置づけている。

最初の6ヶ月はほぼ毎日絶不眠で、最初に「よく眠れた」と感じたいのは、断薬後182日目の7月9日で、たったの60分だった。7月以降は、絶不眠と肩の硬直に耐えきれなくなり、リポスミンを処方量の半分以下に抑え、週に数回服用し、睡眠を取るようにした。自然睡眠も含め、2019年後半には週に1〜2日は眠れるようになった。

断薬後1年間で一番辛かったのは実は何ヶ月も続いた絶不眠ではない。最も辛かったのは肩の硬直である。肩の硬直は耐えられないものがあった。肩の硬直というと、肩凝りと勘違いする方も多い。しかし、肩凝りとは異質なものだ。肩凝りはたとえ対処療法でも、温泉やマッサージ、ストレッチの効果がある。また、運動をすれば肩凝りを始め、筋肉の凝りは殆ど軽減する。しかし、離脱による肩の硬直はドーパミンの異常分泌で起こる。外部から刺激を与えると、かえって硬直は悪化するのだ。

肩の硬直は、まるで思い鉄の鎧を肩から首にかけてつけているような感覚になる。ひどくなると、吐き気がし、めまいもする。食欲がなくなり、気が滅入ってくる。唯一、痛さを紛らせることができたのはジョギングくらいである。

肩の硬直はカイロ、マッサージ、温泉、ストレッチなどあらゆるものを試したが、施術すると反対に状態は悪化してしまった。肩の硬直は、離脱によるドーパミンの異常分泌だと考えられ、おそらくだが、外部からの刺激を与えるとかえってドーパミンの分泌を促し、状態が悪化するのではないか。肩の硬直は、気をそらすことが最も効果的な克服法かもしれない。そういう意味では話の弾むリラックス系のマッサージなら回復効果はなくても、やり過ごせる効果はあるかもしれない。また、ホカロンを肩に一年中貼って痛みをごまかしていた。これは治療効果は全くないが、痛さを紛らわすことはできた。

断薬5ヶ月目の5月から、朝方から数分くらいの単位で記憶が飛ぶような感覚を覚え、週に数十分くらいづつ徐々に眠れるようになってきた。当時は「睡眠実感」がなかったので、大して喜んでいないが。これは画期的なことであった。僕は薬無しで、睡眠を自覚したことがおそらく15〜20年以上ない(正直、いつ頃からか覚えていない)。しかし、断薬後5ヶ月目にして数分でも全く睡眠薬を服用せず、血中濃度も0の状態で自然に入眠を自覚できたのだ。

当時の安静脈拍数をグラフにまとめた記事がある。

安静脈拍数のピークが2つあるが、最初は向精神薬に耐えられず一気断薬した時に経験した「底打ち」の状態だ。生まれてから一番辛かった時期で、アカシジアで苦しんだ時期でもある。2番目のピークは、断薬後2ヶ月目くらいだ。この時期を挟んで6ヶ月〜9ヶ月くらいが僕にとって断薬後一番辛かった。脈拍数が落ち着いてくると、リラックスできるようになり、そのうち眠れる。脈拍数は過興奮のバロメーターだと僕は思っており、今でも心拍数をチェックしている。

仕事は、稼働率50〜60%。パフォーマンスが極端に落ち、小さなIT企業の事業全体を統括していたが、新規事業だけを管轄することになった。年収は2年連続で下がり2/3になってしまったが、かなり仕事と気持ちの負荷は軽減された。2019年はかなり病欠が多かった。月に3〜4日は休んでいたと思う。

断薬後1年目のまとめをざっくりとまとめると:

1月〜6月 ほぼ絶不眠

6月 瞬眠発現

7月〜12月 睡眠感を伴った自然睡眠を認識。リポスミンの助けをかりて1週間に1〜3日1〜3時間睡眠。

【2020年1月〜2020年12月 断薬後2年目】

睡眠状態:

週に2〜3日に1時間〜3時間睡眠。週に半分以上は依然として絶不眠が続く。離脱は肩の硬直が酷く、市販薬のリポスミンを服用することで便秘も再発。

生活:

断薬終了後に1年で毎日5時間の自然入眠が取れる計画を立てていたが、回復は予想を絶するほど長く辛かった。本人は全く回復していない錯覚で滅入ることもよくあった。

しかし、実際には週に2〜3日だが、2〜3時間は眠れている。まだ回復のゆらぎがあり、1週間以上続けて絶不眠などということもあるが、断薬直後のように6ヶ月間ほどんと絶不眠などということはなくなった。

そして、3月10日にとうとう昼寝をすることができた。

この時期は、自然入眠をきっかけに、睡眠を取り体調を整えようと市販薬のリポスミンを週に2〜3回、服用量の1/4復用していた。この量で弱い睡眠改善薬が効くようになった。

働くためとは言え、リポスミンを服用しながら睡眠を摂るのは良くないのはわかっていた。リポスミンを週に3回以上服用すると、だんだん効果がなく、服用して眠れないとプチハイになる。服用しない絶不眠より辛いのだ。また、リポスミンを服用後は2〜3日の短い離脱もある。肩の硬直が悪化し、軽い便秘にもなる。2020年はリポスミンに頼り切っていた。

しかし、肩の硬直は相変わらず酷く、最悪期の7/10〜8/10レベルを行ったり来たりするだけだで全くよくならなかった。

2020年はコロナ一色で、旅行も娯楽もなく、本当に重苦しい一年だった。2020年、私は楽しいことをした記憶が殆どない。

しかし、そうしている間にも不眠は少しづつ回復していた。ただ、回復の過程は僕が想像していたより極端に長く、先が見えないものだった。何より辛かったのは、回復のスピードが遅く、そしてあまりにも微量なので、回復の実感というか、達成感がないのだ。

減薬期間は、苦しみながらも減薬の量や期間を自分で変え、その反応が良くても、悪くてもすぐに睡眠や離脱として発現する。しかし、断薬後というのは、自分から打つ手がなく、回復のプロセスがスローモーションのように緩慢だ。しかも、回復過程では状態のゆらぎが結構ある。1ヶ月に一度くらいは1週間続けて絶不眠ということも何度かあったように記憶している。回復の実感は、治癒への希望となり、さらなる回復へのパワーとなる。

回復の実感を得るには、睡眠日誌がおすすめだ。私はExcelの1つのSheetを1ヶ月として、睡眠日誌をまとめていた。入眠時間、起床時間、睡眠の質、コメントなどを毎日記録していた。1日、1週間、1ヶ月では全く前進していないような不眠症も四半期レベルでよく見ると、本当に少しづつだが回復しているのだ。回復の実感は、自信に繋がり、前向きになれた。

睡眠と肩の硬直以外の変化として、断薬後1年後に「脱毛が止まったこと」、「就寝中に勃起するようになったこと」が挙げられる。

私は50代後半だが、常用離脱になる前は普通に髪の毛があった。ところが、2018年から2019年後半にかけ、毎日100本以上髪の毛が抜け、髪の毛が3〜4割抜けてしまった。脱毛は、2020年に入ってから、かなり減った。まだ、髪の毛は少ないが、最悪期よりは髪の毛が増えてきた。この2年間、育毛や脱毛予防などは全くしていない。もし、良いとしたら1年くらい前から黒ごまをとっていることくらいか。

1ヶ月に1〜2日、ぐっくす眠れることがある。そういうときは、朝、勃起している。これも常用離脱から殆ど記憶がないので、おそらく体調がよくなってきた兆候なのだと理解している。

この期間、三聖さんという方とネット上で交流があった。常用離脱からの絶不眠を経験されたと思われる同士で、離脱と眠れない事に精神的に追い込まれ自殺未遂も経験し、そこから回復したのだから説得力がある。

彼は私のアドバイスしてくれた言葉は、それまでどのアドバイスよりも納得いくものだった。

「眠りに執着するのを止める」

正直、眠りに執着しなくても、気持ちやストレスの問題ではないので、眠ることはない。しかし、「眠れなくてもどうでもいいか」と思うと、たしかに気持ちはリラックスでき眠らなくても頭と心が休まる癖を覚えた。これは、その後の回復に少なからず効果があったと思う。これは回復にとって、とても重要なことだ。

断薬後2年目のまとめをざっくりとまとめると:

1月〜6月 2月くらいに自然入眠を週数回できるほど回復するが、その後はなんどかより戻す。週3〜4日は、1〜3時間眠れるようになり、たまに3〜5時間眠れるようになる。

7月〜12月 

9月頃からまた絶不眠が2週間以上続く。ゆらぎは、まだまだ終っていない。秋口には酷いめまいと吐き気が1ヶ月以上続いたが、年後半には週3〜4日、1〜3時間眠れるように戻った。

【2021年1月〜2022年12月 断薬後3年目】

睡眠状態:

週3〜7日、2〜3時間眠れるようになった。まだ、3〜4日間連続して連続絶不眠を繰り返している。しかし、その頻度は低くなった。また、レポスミンを服用しなくても、眠れることが多い。リポスミンも常用量の1/8で効く。ただ、入眠までは3〜4時間かかり、眠れるのは3時を過ぎる事が多い。

生活:

1日12時間〜15時間働き毎日ヘトヘトだ。1年半こういう生活を続けている。仕事は全く上手くいかず、精神的には非常に低空飛行を続けている。

昨年まで少しづつ改善していた睡眠だが、2021年に入り、睡眠は悪化した。1月の睡眠日数が8日のみで、23日間は絶不眠だった。その後、2月が15日間、3月が15日間、そして4月がなんと6日間とかえって睡眠状態は悪化した。

5月のGWには酷い咳風邪を患いコロナかと思ったが1ヶ月ほどして回復した。5月は10日間しか眠れなかったが、6月が12日間、7月が25日間と少しづつ睡眠日数が増えてきた。8月に入ってからは、7日目で絶不眠は1日しかない。

年末にかけて、11月〜2月までプライベートでこれまで経験したことのないような悲しい別れがあり、精神的に苦痛の日々が続き、たびたび絶不眠と肩の硬直、耳鳴りを経験するが、以前のようにずっと絶不眠が続くようなことはなかった。つまり、僕の不眠はやはり不安やストレスから来るものではないのだ。どちらかというと、あまりも精神的に落ち込むと現実逃避で眠れていたくらいだ。

3月時点では、1日3〜4時間眠れ、絶不眠も殆どない。断薬当初と比べれば、かなり回復した。肩の硬直は相変わらずだが、可動域は広がり、こちらもかなり良くなってきている。

【最後に】

健常者と比べると、まだまだ健康な状態とは言えないかもしれませんが、僕は今とても幸せです。ソファに座り、コーヒーを飲みながらサッカーをリラックスして観ることができるなんて3年前では考えられませんでした。減薬を決意し、実行して本当に良かったと思います。Twitterで相談にのってくれた先達やブログのコメント欄で励ましのコメントをくれた方々には本当に感謝しています。

睡眠を頓服で服用してからおそらく25年間、常用してから10年し、最終的には常用離脱を発症し、精神状態も体調も壊し、ほとんど眠れない状態にまでおいつめられたのが2017年。それから試行錯誤して、減薬を始めたのが2018年7月29日でした。それから3年経って、やっと1日2〜3時間眠れ、日常生活を85%くらい楽しめるようになってきました。

離脱により精神的に追い詰められ精神科医に涙しながら「助けてください」と言いよると「他の薬を出してみますか?」と言われすべてを悟り、精神科と睡眠薬から離れることを決意しました。

当時は離脱も減薬もなんの知識もありませんでしたが、ネットで不眠症の情報をもう一度真剣に調べ、以下の3つのことを知りました。

「不眠や体調の悪化は睡眠薬、向精神薬が原因」

「薬害不眠症の唯一の治療法は減薬・断薬」

「減薬をやってくれる病院は無い」

当時は、すべて疑っていましたがすべて真実でした。断薬後の回復の過程は体調も睡眠状態もかなり厳しい状態になりましたが、常用時に常態化していた体調不良や精神の落ち込みなどはもう全くありません。

今後は、向精神薬のみならず、病院にはなるべく行かず、薬は自分で調べ、必要が無いようだったら服用しないようにしようと思います。

2018年10月中旬〜2019年1月 減薬後期

状態:3時間睡眠ときどき絶不眠

2018年

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断薬後の睡眠(不眠)に関して まとめ ” への13件のフィードバック

  1. おはようございます。
    とうとう一区切りですか、おめでとうございます。
    少し寂しい気もしますが、回復すればブログの更新も必要無くなるのは自然なことなのでしょうね。
    これからのより一層の回復を祈っております。

    1. 久原さん、おはようございます。

      応援ありがとうございます。
      もうブログの時代ではないので、メディアを変えて情報発信は続けるつもりですよ。
      詳細が決まり次第、またブログでお知らせいたしますので、ご期待ください。

  2. シンさん、こんにちは。
    シンさんが、毎日眠れる様になってきて、とても嬉しいです😄
    私は断薬2ヶ月経過で、夢見てるのか考え事してるのかわからない睡眠か、熟睡2時間位睡眠です。
    体調はまだキツく、フラフラなので外出もあまり出来ないです。
    断薬後の睡眠のまとめ、とても知りたいです。
    ありがとうございます。

    1. はなさん

      2時間くらい眠れていれば、慣れれば普通に生活できますよ。
      人間が2時間しか眠れないと身体がだるかったり、頭が働かないのは習慣と世間の常識
      に縛られているせいだと思います。

      私は、まだ2時間くらいしか眠れませんが、全く問題なく生活できていますよ。

      健康の常識や医療情報から開放され、自分の頭で考え、自分で判断することが不眠症治療に
      最も重要なことだと思います。

      がんばって。

  3. シンさん
    色々ありがとうございました。
    不眠は多少改善しているのは頭で分かっていても気持ちの方が楽にならなくて
    シンさんは異次元の人のように思えます。
    どんなことでも乗り越えて行ける人だと思えます。
    ところで、シンさんは何歳ですか?

  4. shinさん、回復への一区切りとのこと、本当に良かったですね。体調7割回復ならもう大丈夫だろうし、睡眠は時間の経過とともにさらに回復すること間違いなしですね。
    これまで、ご自身がどのように苦しい状況にあっても、本文やコメント欄でどなたにも冷静に丁寧に、どちらかと言うと控えめで紳士的に対応される様子は、その都度、私自身の在り方を考える機会にもなっていました。ブログの力って凄いですね。減薬断薬に数年、翻弄されはしましたが、途中から離脱の緩和や睡眠にこだわるより、日常をただひたすら懸命に生きることにシフトしていきました。shinさんも言われてた通り、これが回復への一番の近道でした。回復の仕方は人それぞれで、何が正解というのはないんですけどね。

    まあ、ここまで頑張って良かったですね。
    お互いにまだまだ回復の余地が有りそうですから、もう少し前を向いて進みましょうね!

    1. ゆうさん、こんにちは。

      温かい励ましのコメントありがとうございます。

      >日常をただひたすら懸命に生きることにシフトしていきました。

      毎日を感謝して、ひたすら回復に努めることは本当に重要だと思います。
      離脱で苦しんいいる時にそんな事言われても、速攻力ないからとサプリメントや訳のわからない睡眠法とかを試しがちですが、
      どれも効果なんてありませんよね。結局、毎日をなるべく丁寧に生きることが不眠を克服する上で一番大切だと思います。

      >回復の仕方は人それぞれで、何が正解というのはないんですけどね。

      正解はないですね。ただ、通院して睡眠薬を服用して症状が悪化している場合は、ほとんどが薬害でしょうね。
      その場合は、やはり減薬か、断薬しか不眠を改善する方法はないと思います。

      >お互いにまだまだ回復の余地が有りそうですから、もう少し前を向いて進みましょうね!

      まだ、1日2〜3時間の睡眠ですし、昨日は久々の絶不眠だったので、まだまだ回復のスタートに立ったばかりです(^^)。
      お互い前向きに行きましょう。

      引き続きよろしくおねがいします(^^)

  5. こんにちは
    私も1年くらいでようやく絶不眠とマイクロスリープをほぼ卒業しました。
    shinさんのブログには共感出来る内容ばかりでずっと拝見しておりましたが、
    いつの間にか記事を読むのこともなくなっておりました、きっとこれが私の寛解の兆候だと思っております。

    ベンゾに関しては医者含めて本当に周りからの理解が得られないのが辛いですね、、、
    医療の闇・利権の闇はこれからも日本を蝕むことも多いと思いますが、
    正しい知識と罹患者の実体験情報の大切さをshinさんから学びました。ありがとうございました。

    ちなみにコロナワクチンは間違いなく打たないです(まぁベンゾほど実害はないと思いますが)

    1. ちょこさん

      寛解よかったですねえ。
      普通の方は3ヶ月〜1年くらいでかなり回復しますので、僕の場合は特殊なんですよ。

      しかし、長かったけどようやく絶不眠は少なくなってきました。まあ、そういいながら昨日も6時まで眠れませんでしたが(^^)。
      ただ、以前のような離脱は殆どなくなり、肩の硬直も軽減されました。

      僕も睡眠薬だけではなく、生活習慣病の薬も含め、風邪薬、痛み止めなど致命傷にならないものはこの2年間殆ど服用していません。

      しかし、ワクチンは旅行をするために打つことにしました。旅行しないと僕は生きてる気がしませんねえ。(^^)

  6. shinさん、大変ご無沙汰しております。順調なようでとても嬉しいです。
    私は12年以上少量のベンゾを飲んでいましたが、運良く激しい離脱も最初の数日で落ち着き、断薬することが出来ました。
    ですが、服薬中に乳癌が見つかり、その数年後に断薬した後になって、ベンゾジアゼピンが血中プロラクチン濃度を上げ、病気のリスクを高めていたことを知りました。
    病気とは長い付き合いになりそうですが、できる限り病気に捉われない人生を送るつもりです。
    shinさん、世の中は少し変わりましたが、大好きなことを思い切り楽しんでください(^^)

    1. ももさん、こんにちは。お返事が非常に遅くなり申し訳ありません。😅

      >ベンゾジアゼピンが血中プロラクチン濃度を上げ、病気のリスクを高めていたことを知りました。

      そんなことがあるんですね。服薬中に乳癌になるとは辛かったでしょうね。
      しかし、不眠症などになると病気、人生、薬について考えさせられますよね。

      僕は離脱で本当に死ぬ思いをしましたので、よほどのことがない限り薬は飲まず、病院にも行きません。
      コロナで皆さんもお気づきとは思いますが、ほとんどの医者は人の命を守ることより利権を守ることしか考えていません。
      薬というのは、利権の塊で、服用してしまえば彼らの思う壺なんです。

      なるべく、病気、薬、医者などとは関わらない人生にしたいですよね。(^^)

  7. 初めまして。ブログ拝見しました。私は頓服で4回ルネスタを飲み絶不眠になりました。shinさんみたいにいつか回復できるのでしょうか?不安でたまりません。今はトラゾドンを飲んで少し眠れています。

    1. くみさん、はじめました。

      ルネスタを4回復用したくらいでは薬害不眠は生じないと思いますが、睡眠薬は何であろうと離脱を生じ、不眠が悪化し、得体の知れない体調不良がだんだんと身体を蝕んでいきます。
      トラゾドンでも、マイスリーでも、ベルぞムラでも医者が安全だというものは、「今は安全と言われているが将来危険になる薬」という意味です。

      くみさんが、薬害不眠なのかどうかは私はわかりませんが、もし薬害不眠であれば、その不眠を他の薬で治療しようとすると、もっと症状を複雑化、悪化させるだけです。

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