デパス 不眠症を悪化させる薬

今日は、不眠症を悪化させるベンゾジアゼピン薬の筆頭格であるデパスを説明する。

デパスは、不安を増大させ、筋肉を硬直させ、不眠症に陥れる危険な薬である。

デパスは、不安を和らげ、筋肉の緊張を緩める静止安定剤ではなく、不安を煽り、筋肉を硬直させ、結果的に不眠を悪化させる毒薬である。

Googleで、「デパス 離脱」と検索して欲しい。医師の書いたページは9割方は嘘がテキトーなので飛ばして構わない。うつ病や不眠症の闘病ブログが一番信頼できる情報ソースだ。そういった情報を見ていただければ、一時的には効果があるデパスが、一定期間服用すると全くその反対の効果を発揮し、最初の状態より様態を悪化させた上、他の様々な精神的、肉体的不調をもたらすのがわかっていただけると思う。

デパスの離脱を経験した人は、その苦しさと辛さで、断薬した後は、2度と服用しないだろう。貴方が心の拠り所としているデパスは、とても危険な薬だと言うことをまず認識して欲しい。

「デパス 断薬」で検索すると、デパスを断薬しようと努力したデパス依存者の壮絶な記録が残っている。まずは、検索してその事実を確かめてみるといい。何年もかけて断薬し、断薬後も離脱に耐えながら、健常に戻った方も多い。しかし、中には、離脱に苦しんで途中でブログが放置されているものもある。

まず、デパスとはどんな薬かのかを簡単にまとめる。

製品名:デパス

薬効:精神安定剤

一般名:エチゾラム錠

効能・効果:
神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害
うつ病における不安・緊張・睡眠障害
心身症(高血圧症, 胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
統合失調症における睡眠障害
下記疾患における不安・緊張・抑うつおよび筋緊張
頸椎症, 腰痛症, 筋収縮性頭痛

用法・用量:睡眠障害に用いる場合
1 日1 ~ 3 mg 就寝前

僕は、デパスを入眠導入と筋弛緩剤を目的として処方された。最初は確か0.5mgを半分にして服用していた。飲むと30分もしないうちに、肩の力が落ちてくるのを認識、入眠が楽になった。しかし、1ヶ月もすると0.5mgでは入眠できなくなる。それでどんどん増え、他の薬と合わせて飲むようになり、最終的には3mg服用していた。

このデパスは、量が増えると何故か肩が痛くなるようなった。特に起床時に痛烈な肩の痛みを感じるようになった。最初は不眠が原因だと思っていた。デパスは精神安定剤でもあるのだが、私の場合は精神的な問題はなかった。しかし、デパスを多量に服用すると、心臓がバクバクし、薬が効かなくなる朝になると不安が襲うようになった。なんで、こんなに不安なのか?当初は不眠が原因で精神的に不安定になっているのかと勘違いしていた。そして、不眠もどんどん悪化していった。

デパスは半減期が4時間と短い。例えば、私の場合、11時頃に飲んでいたので3時くらいには薬が切れるのだ。そうするとデパスの血中濃度が下がる。離脱の酷さは、薬の絶対量と血中濃度の変化に応じて決まる。デパスを服用後、運よく睡眠が取れても起床時に肩の硬直がひどくなっていることがあるのは、そのせいなのである。僕は朝方や午前中どうして肩の硬直が酷くなるのか全く理解ができなかった。

つまり、デパスは耐性ができると作用として期待している症状緩和が、緩和せずに反対に悪化するのだ。

睡眠薬で、眠れなくなる?

筋弛緩剤なのに、筋肉が硬直する?

精神安定剤なのに、飲むと不安が悪化する?

医者しか信頼できる情報ソースがない患者にとっては、パニックである。

もし貴方がこの話を信じることができないのであれば、飲んでいるデパスを3日間止めてみればわかる。それで、何も起きなければ貴方はラッキーだ。耐性もできず、離脱も起きない非常に珍しい人だ。そういう人は、このブログを読む必要はないと思う。

しかし、殆どの人は断薬したとたん、ビックリするぐらいの離脱が起きる。僕の場合は、めまい、ふらつき、肩の硬直、絶不眠だった。

これがなぜ起きるのかは、「不眠症 治療には、睡眠薬を断薬するしかないという不条理」に解説したので、こちらでは詳細は省く。ざっくり説明するとデパスが貴方の脳の自然睡眠機能を破壊しているのだ。

しかし、医者はそのことには触れず、違う薬を平気で処方してくる。症状の原因が解決していないのに、他の薬を処方して、また脳の他の機能を破壊していくのだから、ますます眠れなくなる。精神科医や睡眠外来に行っても7割の人が睡眠が回復しないのは、これが本当の理由なのだ。

もし、貴方がデパスを服用しているのに、服用前より眠れなくなっているなら、ほぼ間違いなくデパスが不眠の原因だ。デパスの服用を止めた途端、もっと酷い不眠に襲われ、今まで無かった離脱による体調不良、精神不良も起きるかもしれない。残念だが、覚悟したほがいい。まずは、デパスの怖さを身をもって認め受け入れることが不眠治療の第一歩だ。

デパスを処方される時、「不安などを和らげ、筋肉の緊張を緩めてくれるお薬です。長い間飲んでいても問題ないですよ。」などという説明で処方される。医者の説明は大嘘である。

デパスはベンゾジアゼピンの中で最も危険な毒薬である。

おそらく医師は、デパスを自らは服用しないだろう。もし、デパスを自ら使っているとしたら、おそらくジャンキーか頭がおかしい。

デパスは、離脱症状が出ない人もいる。実は僕も数年は、眠れないだけで肩の硬直、便秘などの離脱症状は感じていなかった。だから、離脱症状のない人は頓服なら大丈夫だと服用を続けている人も多い。しかし、デパスはGABA受容体を着実に破壊し、ある時、ダムが決壊するように体調不良のオンパレードが始まるのだ。僕の場合、デパスを使い続けて離脱症状が一気に発症し始めるまでに5年くらいかかった。離脱症状が一気に出た時は、本当に死ぬかと思った。

僕はデパスをもう2度と飲まないと思う。

もう一度言う。デパスは不眠症と離脱症状を悪化させる。

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デパス 不眠症を悪化させる薬” への3件のフィードバック

  1. こんばんわ、不安常住です。
    全く同感、同意見です。shinさんが冷静に論理的な書かれているこのようなブログが広く読まれることを願ってやみません。
    私の場合は痛み止めの補助薬として処方されたランドセンですが、痛みと不安感に苦しんでいます。仕事も辞めざるをえませんでした。
    ベンゾジアゼピン薬は一定期間服用し続けると全てこのような効能と真逆の作用が出ることを製薬会社は添付文書に記載し、処方する医師も説明する義務があると思います。

  2. 「薬は不眠症を悪化させる」

    本当にその通りだと思います。
    薬を飲んでいるのにも関わらず、薬を増やしたにも関わらず、不眠症が悪化する。

    体験した人にしかわからない「事実」かも知れませ。

    薬を服用しはじめた人にこそ、shin様のブログを読んで欲しいです。

    ただ懸念されるのは、
    人間は悲しいかな、 
    状況が悪くなって初めて問題を意識するという側面があります。
    本当は、そうなってからでは遅いのに。

    でも、希望もあります。
    Shin様のような方が情報を発信することで救われる人もたくさんいるのではないでしょうか。

    また、私自身のように減薬に悪戦苦闘している者にとっても、力強い励みになります。

    これからもブログの発信、よろしくお願いします。

    1. 桃太郎さん、こんにちは!

      不眠症や眠剤の毒性の正しい情報を提供していくことは、不眠症患者として、そしてネット業界従事者として、社会に対する僕の責任だと思っています。

      ブログで情報を提供するだけではなく、不眠症が完治したら不眠症情報や精神科の口コミ情報もGoogleがヒットするように仕掛けて行こうと思っています。

      ベンゾは、医療業界、医薬品業界、国の悪のトライアングルで守られていますので、不眠症患者の善意の情報発信だけでは、到底太刀打ちできません。
      やはり、事業ベースで考えていかないと、眠剤ややぶ医者を放置しておく状態は変わらないと思います。

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