アッシュトンマニュアルなど減薬の記事を参考にしてもどうしても気になる点がある。それは、減薬の速度だ。いろいろな文献を見ると患者の症状を見ながらとあるが非常に抽象的でどうしていいのかわからない。
そして、僕なりに1つの解を導いた。それは、心拍数だ。僕の安定心拍数は60前半だ。これが昨年7月に向精神薬を処方されてから85程度まで上がり、体調を崩した。複数の精神科医に相談したが、全く相手にされなかった。おそらく、臨床データがないか、知られては困る事実なのだろう。どの医者もリフレックスという薬は気持ちを落ち着かせる薬なので、心拍数は上げないと言っていたが、実際に服用後に安静心拍数が10以上上がって、止めると次の日から下がりだし、結局10程下がった。私は、向精神薬を4種類、4錠飲まされていたので最高の時は睡眠はとれていても睡眠時に心拍数が85~90くらいあったのだ。これでは、体も心も休めるはずがない。この一件で私は、睡眠、精神状態、体調と心拍数には深い関係があり、精神科医はそのことについて無関心だということもわかった。
※昨年7月に向精神薬を飲まされた後の安静脈拍数の日次推移。7月下旬から急激に安静静脈数が上昇している。日中は、宇宙服を着ているような感じで、体調は絶不調だった。
さて、減薬について話を戻そう。僕は、7月28日から減薬を始めた。そこから一週間で、安定脈拍数が66→71に急激に上がった。日々の変化は以下の通り:
金曜 67
7/28 土曜(断薬開始)(絶不眠)66
7/29 日曜 68 (5時間眠れた)
7/30 月曜 69 (絶不眠)
7/31 火曜 70(絶不眠)
8/1 水曜 70(絶不眠)
8/2 木曜 70(5時間眠れた)
8/3 金曜 71(1時間眠れた)
8/4 土曜 71
火曜→木曜までは安定している。これは日曜に一気にデパスを3錠→2錠に33%減薬し安定脈拍数が上昇したが、脳と体がこれに順応してきたからだと思われる。そして、体調が落ち着いたので今週の木曜の夜に減薬を再開させ、また安静心拍数が上昇している。
※7月~現在までの安静心拍数。減薬を始めてから66を底に急激に心拍数が上昇している。これこそめまいの原因なのだ。
7に影響しているのかと。そして、めまいや頭のグアーングアーン感などの離脱症状の酷さも、脈拍数として客観的、定量的な目安にできるのではないかと思った。
今回は、脈拍数が安定した。もしかすると、あと何日かすれば脳と体が慣れて、安静脈拍数も低下していくのかもしれない。もし、減薬をステイして安静脈拍数が低下していけば、また減薬を再開していけば離脱症状を緩和しながら減薬ができるのではないだろうか。
向精神薬を飲まされた時の心拍数では、80以上で日中の日常生活がおぼつかなくなり、75以上で体調が悪くなり、70~75で普段どおりに体調がわるかったw。私は60~65の時が調子が良い。もっとも、睡眠障害になる前の2011年以前のデータが無いのでなんとも言えないが、おそらく、健康だったときは60以下だったのではないかと思われる。
上記を勘案すると、おそらく70以下で体調的には減薬できるのだと思われる。便秘、喉の違和感、酷いめまいが収まり体調が回復してきたのを感じたのは、日誌によると31日の火曜日で脈拍が安定した日なのだ。本当か?!だとすると、安静脈拍数が上がり続けている時は、減薬しない方がいいということだろう。
ちょっとびっくりしたのは、安静心拍数と睡眠は殆ど関係しないということだ。本来、関係するはずなのだが、睡眠をとってないのに、安静脈拍数が上昇すること自体がおかしいのだろう。
安静脈拍数は人によって10~20程違う。米国の文献を読むと年齢、性別、体格などによっても異なるがだいたい50~70くらいらしい。しかし、抗うつ剤が上に安定させ、眠剤が下に安定されるのは僕が服用してきた薬では間違いない。そして、眠剤を減薬していくと安静静脈が上がっていくこともわかった。要は上昇したあとにどうなのかだが、おそらく、上昇した後安定し、体に逆耐性(自然治癒力)ができて低下していくものと思われる。
僕の場合、70前半が目安になると思われる。週末はステイして、来週から再度減薬することにしよう。
しかし、睡眠薬(デパス、ハルシオン)がこれほど体に悪影響を及ぼしているとは、今更になって本当に思い知らされる。