病名を特定したい病

不眠症が進行すると離脱で身体的、精神的不調に悩まされます。僕の場合、20くらいの症状が発症し、一時は廃人のようになってしまいました。😂 中でも辛かったのが、肩と首の硬直、精神的な落ち込み、酷い便秘、吐き気、めまい、過緊張….などです。

最初は、不眠による不調だと思っていたのですが、だんだんと悪化し、何をしても緩和されないことがわかると、ネットや書籍でいろいろ調べ「この症状は何が原因なのだろうか?」、「この症状はいったいなんなんだろうか?」「何か他のもっと悪い病気ではないか?」などと考え、病名を探し始めるのです。

この病名を探しだすという行為こそが、不眠症を不可逆的に悪化させる原因なのです。

何かしら病名を見つけると、その病をなんとかしようと病院に行きます。そうすると、医者は、その病名を認めるか、否定しますが、だいたいは新しい病名を与えられ、あなたは新しい病を抱え込むのです。その後は、いろいろ検査をして、何か薬を処方され、その薬を常用することにより、また新たな病を抱え込むのです。

具体的な話をすると、私は肩と首の硬直がひどく、首を横に向けることも苦しい時期がありました。その時に、整形外科に行くと、医師に次のように診断されました。

「レントゲンを見ると、脊柱側湾症ですね。加齢とともに痛みのでるのは仕方がないので、筋弛緩剤と痛み止めを処方します。」

僕は、医師に睡眠薬を服用し、そのことが関係しているかどうかを聞いたのですが、そのことについてのコメントは一切ありませんでした。私は、筋弛緩剤が処方された時点でこの整形外科に通うのを止めました。なぜなら、その時にすでに筋弛緩剤として処方されていたデパスが原因なのではないかと疑念を抱いていたからです。その時はまだ離脱という言葉は知りませんでしたが、デパスが切れてくる時間になると、肩と首の硬直が急激に悪化するのを感じており、もしかするとデパスが原因なのではないかとうすうす感じていたからです。

「脊柱側湾症」というもっともらしい病名を付けられると、患者はある意味、不透明感から解放されます。そして、その病を治療しようと処方薬を服用するのです。そして、病名の特定こそがそれまでの症状を更に悪化、複雑化させる元凶です。

僕の睡眠薬常用時代の反省を込めて言えることは、多くの離脱症状に悩んでいる時は「病名を特定したい病」にかかっていると認識してください。そして、病名を特定し、通院すること時代がまた症状を複雑化、悪化させてしまうことが多いのです。

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病名を特定したい病” への2件のフィードバック

  1. こんにちは。
    本当に記事の通りですよね。
    自分も断薬決めた前後はあまりの心身の不調に何か大きな病気にかかっているのではないかと何箇所も医者に通ったりしていました。
    しかしやっぱり一番効果があるのは時間という時薬なんですよね。

    1. 久原さん、こんばんは!

      そうですね。
      いろいろな方から聞かれて、残念がらせて申し訳なく思うのですが、時間以外方法はないですね。
      いろいろ気休めでやるのはいいと思うのですが、あまりあてにしない方がいいです。

      僕の経験だと、やはり適度な運動と前向きに生活を整えていくことが一番大切ですね。

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