断薬後719日目 3時間

昨夜は1時に就寝し、3時には入眠した。最近、眠れるようになってきた。めまいも止まり、吐き気も無くなった。ただ、髪の毛はまだかなり抜ける。とうとう分け目がつかない状態まで髪が薄くなった。しかし、抜ける量は減っている。

食欲は、まあまあある。脈拍数は70まで落ち、最低脈拍も55まで落ちている。最低脈拍が早朝に底をつくと、比較的調子がいいのだが、この3日は5時頃に底をついているので、正常に戻ってきたのだろう。

口内炎も治り、気分も良くなってきた。何より、食べ物の味がするのはありがたい。

コメント欄で、何年も睡眠薬を服用し、離脱に耐えられず、自分のとっている治療方法や症状に対する認識が正しいのかを聞かれる方は多い。その気持ちは非常によくわかる。なぜなら、私も今、とっている治療方針が定まるまで、不眠症の先輩に同じような質問をしていたからだ。

しかし、そういった質問の回答に正誤はないし、明確な回答もない。なぜなら、服用している薬の種類、服用期間、精神疾患の有無、それに薬への個体差があり、離脱について製薬会社も医者も全く把握しておらず、なんの有用なデータも存在しないからだ。

乱暴ないい方をすると、諸先輩が出す情報を参考にじぶんなりの解を導き、状況をみて修正し、回復のパフォーマンスを上げていくという経営者みたいな作業を患者本人がしなければならないのだ。

しかし、私を含めそのことが実感として理解できていない人が非常に多い。自分に上昇や服用状況が似ていても、その人の意見や経験が自分にもあてはまらないこともあるのだ。

重要なのは自分の症状や体調を定点観測し、何をすればよくなり、何をすれば悪化したかを記録していくことだ。体調の変化のあった時は人に聞くのは重要なことだ。特に、患者同士の情報は医者から得られる情報より、余程真正性が高く役立つ。しかし、その情報に正誤はない。患者が出す情報は、その人の体験や考えで、その人には正しくても、質問者に正しいかは別問題である。それは、質問者が内容を分析し、自分なりに正誤を出すか、自分なりの解釈を加え、使える情報として再整理するべきなのだ。

この部分を乗り越えないと、薬害離脱からはなかなか抜け出せない。自分で治療方法にある程度の方針がないと、不安になり、人の意見に左右される。そういう人は、私でさえこの3年間で少しは回復してきたのに、未だに常用離脱の状態を繰り返している。

まず、自分なりの治療法を確立することが1番大切だ。間違っていたら、調整していけば良い。

私の場合、本当に簡単にまとめると、不眠症と離脱の治療法のメインは断薬で、離脱の緩和法などは無い。緩和は時間以外は効果がなかった。しかし、それが他の患者の正解ではないかもしれない。

重要なのは、他人に依存せず、自分で考え判断することだ。睡眠薬を服用する時、貴方は自分で調べ、判断して服用していたか?医者に言われるまま、不眠の不快を回避するために、自分で判断せず服用していたはずだ。

自分で考え判断する。

睡眠薬に溺れたプロセスを考えてみれば、これは私だけではなく薬害不眠症患者全員に共通する重要な教訓だと思う。

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