なぜ不眠症は病院で治らないのか?

多くの不眠症患者がどうして通院しているのに、不眠症が良くならないのだろうか?、自分だけ特殊なケースなんではないだろうか?と心配し、不安になる。

しかし、Twitterのアンケートでは、不眠症で病院に行っても7〜8割の人は回復していない。逆に悪化する人が殆どなのだ。

どうして、病院に行くと不眠症が悪化してしまうのだろう。それは、医師の見立てに薬源不眠症という原因が不眠症の原因として無いのである。これは驚きだ。

不眠の原因を探るために、医者や医療研究者の資料を見ると呆れてしまう。様々な原因が挙げられている。中には薬理学的要因などと、かなり近い所までは指摘しているのだが、肝心の睡眠薬や向精神薬については一切触れていないから笑ってしまう。

こういうインチキな資料はネット上に数えきれない程あるのだが、この「不眠症」という資料はとてもわかりやすいので例に挙げてみる。この資料では、不眠症の原因をその英語の頭文字をとって5つのPとしてまとめている。

生理的な要因(Physiological)

心理的な要因(Psychological)

薬理学的な要因(Pharmacological)

身体的な要因(Physical)

精神医学的な要因(Psychiatric)

なかなか綺麗なまとめ方である。しかし、肝心の薬理学的な要因としては次のようにまとめている。

「飲食物の影響や薬の副作用が原因のケースです。カフェインが眠気を覚ますこと
はよく知られていますし、たばこは覚醒作用があり、アルコールも睡眠を妨げることがあります。ステロイド薬やインターフェロン、パーキンソン病の薬などが、不眠症を起こすこともあります。」

睡眠薬で、大勢の人が不眠症を悪化させているのに、それが病原としては認識されていないのである。いや、故意に認識しないのかもしれない。

医師は、患者が以前受けた診断や処方された睡眠薬、不眠症が悪化している状態をいくら説明しても、原因として睡眠薬を由来とした不眠症がこの世に存在していないという前提から治療を始めるのだから、また前の病院と同じことを繰り返す。

だから、なんらかの原因で不眠症になり、病院に行くと睡眠薬で不眠症は悪化し、病院が悪いと思って転院すると、また悪化することを繰り返すのである。

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