「絶不眠の克服の仕方を教えてください。」
この質問を何度も受けました。
まず、絶不眠を回避する方法は薬害不眠症の場合ありません。私も色々試しましたが、残念ながら、そんな方法はありませんでした😏。そして、最後に出した結論は、「絶不眠を受け入れ、絶不眠と付き合いながら回復していくしかない」ということでした。
こういう諦めがつくとかなり心が楽になります。まず、みなさんにお伝えしたいのは医者やネットの医療情報が言っているとはほとんど嘘です。絶不眠が1週間続こうが、2週間続こうが精神もおかしくなりませんし、死にもしません。身体は怠く、気分は優れませんが、最低限の生活はできますし、だんだん慣れてきます。それどころか、僕の場合、減薬中や断薬後の絶不眠では常用時よりも、体調も精神状態も良かったのは事実です。この点は安心してください。
それでも、絶不眠が何日も続くと参りますよね。僕も何十回、いや何百回も連続絶不眠を経験しましたので、気持ちはよくわかります。
そういう場合は、次のことをベッドに入り試してみてください。
- 眠ることを諦める
- ベッドに横たわり、じっと目をつぶってリラックスする練習をする
- 朝が来たら決まった時間に起きる
僕の場合、1は断薬後2週間連続で絶不眠の洗礼を受けた時点で生きていたので諦めが付きました。誰も教えてくれなかったが、実際自分で体験し、体調も精神も問題なかったので、絶不眠には耐えられるとある種の自信も付きました。
2は、あまりにも断薬後の連続絶不眠が長かったため、体力的に持たず眠れなくてもじっとして体を休め、次の日に無理やり会社に行くしかなかったというのが真実です。
僕が一番できなかったのは3です。絶不眠で身体が常時気怠いので、朝は眠くなくても、ベッドからなかなか起きる気になれません。しかし、眠れなくてもベッドにいる時間は7〜8時間と決め、7時に起きると決めたら、なるべく同じ時間に起きて体に疲れを溜めていく必要があります。規則正しい就寝習慣を身につけないと、断薬後に脳が少しづつ回復してもなかなか自然入眠ができるようにはならないのです。
僕の場合、絶不眠を克服するのが不眠症治療のラスボスで、今でも2週間に1回くらいは戦っています。それでも、なるべく普段の生活を維持するように心がけています。もちろん、身体がだるくても適度な運動は必ずやるようにしています。日常生活を規則正しく送ることこそ不眠症の今できる最も効果的な不眠症克服法だと思っているからです。