厚生省によると、不眠症は4つのタイプに分けられるそうです。
睡眠障害タイプの右は、それぞれの症状です。
冷静に呼んでみると、これ病気ではないですよね。単に、なかなか眠れないとか、よく眠れないという程度のことなのです。
しかも、これは僕の推測ですが、最初から中途覚醒とか、早朝覚醒を経験する人は少ないと思います。おそらく、入眠障害から中途覚醒or早朝覚醒を重複的に発症するようになり、睡眠薬を多剤服用していくうちにだんだんと熟睡できなくなっていく人が多いんではないでしょうか?
上記の4つのタイプは、精神科に行くと必ず薬剤メーカーから渡されたパンフレットを示しながら同じような説明を受けると思います。私からすれば、通院した際に受けるこの「睡眠障害4タイプ」説明こそが不眠病への天国、いや地獄への階段への入り口なのです。
厚生省のHPを見てみると:
「不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。」
なんて、書いてあるわけです。厚生省がなかなか眠れないのは病気なんですよと言ってるわけですね。
僕も含めて「最近寝不足だなあ」なんて思っている人は、病院に行き
「1ヶ月以上なかなか眠れなくて、食欲がなく、体がだるいです。」
などと医者に伝えると、医者から4つのタイプからどれかを選ばされます。この瞬間にその後何年間か続く医者の診断は終わっています。入眠障害なら超短時間型か短時間型、中途覚醒なら短時間型か中間型、睡眠薬を多剤処方していく過程で不眠は悪化し、患者は入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒を併発し、熟睡障害にもなりますから、その場合、適当に超短時間型から長時間型を組み合わせて処方していけばいいわけです。これで、不眠症患者の症状はどんどん複雑化、悪化していきます。
厚生省のHPでは、よく眠れない状態を病と定義し、睡眠薬について次のように書かれています。
「家庭での不眠対処で効果が出ないときは専門医に相談しましょう。睡眠薬に対する過度の心配はいりません。現在使われている睡眠薬は適切に使用すれば安全です。」
ベンゾも登場した時は安全な睡眠薬と定義されていたのを忘れないでください。厚生省のHPは御用学者によって書かれています。おそらく、彼等は深刻な不眠症の本当の原因を知っているはずです。不眠症の原因として「薬や刺激物」も取り上げていますが、睡眠薬や向精神薬が原因とは書かれていません。
誰に頼まれ、誰のために書いている記事なのでしょうか?
睡眠障害にタイプなどありません。単になかなか眠れないということなんです。4種類に分けるのは、薬の種類を増やし、処方するためなのです。
もし、あなたが自分の不眠はどのタイプなのかをネットで調査しているなら、それは「不眠を悪化させるために睡眠薬の種類を選んでいる」行為だと認識してください。