理容室と離脱

さっき床屋に行ってきた。脱毛が止まったので、やっと髪の毛が整髪できるようになった。

しかし、驚いたのは髪の毛を洗う時に、首や肩の周りがリラックスできることだ。こんな当たり前のことが、1ヵ月前までできなかった。離脱が劇症期の2年前は、めまいや吐き気もあり、理容室で頭を洗うのがとても怖かった。本当に髪の毛を切りに行くだけなのに、命がけだった。とても怖かった。本当に髪の毛を切りに行くだけで、命がけだった。

考えてみれば、僕は床屋に行くと髭剃りの間、必ずうとうと眠ってしまい、カミソリで家を切られそうになったことが何度かあった。だからヒゲを剃る時は注意をするのだが、必ず眠ってしまうのだ。

残念ながら、まだ、ヒゲを剃るときは入眠はできない。リラックスもあまりしていない。しかし、頭を洗ってもらう時に緊張することはなくなった。少しずつだが、回復しているようだ。

ベンゾは、日常の生活をことごとく破壊していく。普段は何でもないと思っていることも意識しないとできなくなる。この3年間は、離脱との戦いだった。常用離脱を含めるともう5年にもなる。その間、不眠は悪化し、体調も精神状態もどんどん悪くなっていった。この生き地獄のような時間は、何だったのだろうか?僕にとって、この時間は意味があったのだろうか?今になって、そんなことをよく考えるようになった。

やはり、全てが少しずつ良くなってきたのは、2018年7月28日、減薬を始めてからだ。

苦しかったが減薬して本当に良かったと思う。減薬する前は、1日に2〜3時間は眠れていた。だから睡眠状態だけ見れば、今よりずっとマシだ。しかし、精神状態も肉体的状態もあの頃と比べると、別人のようによくなっている。あの頃は、1日に死にたいと何度も思っていたかわからない。あのネガティブな気持ちも、肉体的な不調も全てベンゾの離脱のせいだったなんて、今でも信じられない。しかし、全てがベンゾの副作用と離脱のせいだったのだ。

私が不眠や体調不良がもしかしたら睡眠薬そのもののせいだと考え始めたのは、睡眠薬常用後8年目である。それがもっと早ければと今更思う。不眠症や体調不良でお悩みの方は、1日も早く、睡眠薬がそもそもの原因だと気づいてほしい。




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