今回は薬害不眠症にける睡眠の重要性について話してみたい。
私の不眠症を0〜10レベルで表現すると、間違いなく10である。睡眠薬無しでは、1ヶ月でも2ヶ月でも起きたままで、入眠しようとすると反対にハイになってしまい、ますます体調が悪くなってしまう。断薬後、ずっと薬を使わずに絶不眠に耐えてきたが身体がもたず7ヶ月で非ベンゾの睡眠薬を使って、8ヶ月目からは、週に5〜10時間位は睡眠をとっている。そして、睡眠を取るようになってから、薬を抜いている日に2日間だけだが自然入眠できる日があった。これは、奇跡だ。この10年以上、薬無しで自然入眠できたことは一度もない(自覚的に確信をもって入眠できたといえること)。現在は、非ベンゾの睡眠薬に耐性ができてしまい、また絶不眠に悩まされているが、この方法をもう少し早く取っていれば、もう少し回復も早かったかもしれないと今は反省している。
そこで、私の減薬ケースをもとにその反省点と、断薬後にトライするべき回復促進法についてまとめておきたい。
【断薬後の絶不眠】
断薬後は、睡眠薬は一切使わなかった。なぜなら、減薬後期から既にベンゾ、非ベンゾをある程度服用しても絶不眠になっており、多少のベンゾ、非ベンゾ睡眠薬を服用しても眠れないことはわかっていたからだ。また、市販のレスタミン系の睡眠薬は、常用期に何度も試したが何も感じない程、効果がなかったので、服用する気もなかった。とにかく、ドラックフリーの状態にして、身体を浄化させたかった。
この結果、断薬後は絶不眠が続いたが、肩の激痛以外の体調はどんどん良くなっていった。ベンゾ薬を服用していた時の、あの被支配感というか、なんとも言えない嫌な感じはしなくなった。
ベンゾを服用していると、日によって精神や体調に大きなゆらぎがおこる。これは、ベンゾという毒薬の血中濃度が変化するからだ。これは、断薬後から1ヶ月もすると殆どなくなった。20程もあった、体調や精神の不調という殆どの離脱は消失した。
しかし、不眠は悪化、絶不眠が定着し、その後7ヶ月絶不眠は続いた。
【断薬後の不眠治療】
断薬後は、ひたすら絶不眠に耐えた。来る日も来る日も全く眠気も疲れも感じない。1ヶ月目、2ヶ月目は、たまに眠気を感じたが、その後は安定して全く眠気を感じることはなく、入眠もできなかった。残った肩の硬直は、最悪レベルで固定化、その後しばらくはよくなることもなかった。
この期間、今のようにレスタミンなどを試せばよかったかもしれないが、まだまだ就寝後プチハイになったりしていたし、今、考えてもあのころレスタミンを飲んでも、効いたとは思えないが、試してみる価値はあったかもしれない。
断薬後の絶不眠の連続は、しばらくは薬を抜くために必要かもしれない。しかし、ある程度抜いたら睡眠改善薬で睡眠を取るようにしたほうがいいだろう。その方が不眠も離脱症状も回復が早いと思う。
【絶不眠に降参してレスタミンを試す】
断薬後、7ヶ月の間は絶不眠に耐えたが、体力的に耐えられなくなってきた。特に離脱と不眠で肩がガチガチで気分が冴えず、どうも気分がふさぎがちになった。精神的に不安定なのとは、全く違う症状でうつになるようなことはなかったが、首や肩のあたりが鎧をきているような感じがして、少しでも動かすとバキバキと人にも聞こえるほど音を立てた。
8ヶ月目に、堪りかねてドラックストアでドリエルを購入し、服用してみると常用量の半分で効いてあっさり眠れた。ドリエルは、2000円近くする。常用量だと、1回333円、半分服用しても1日170円もする。そこで、アマゾンで検索すると6回分で400円程度で入手できるレスタミン系の睡眠改善薬レポスミンというのを見つけた。これだと、33円とドリエルの1/5だ。主成分は、ジェフドラミンなので変わらない。日本の製薬メーカーのこの大ボリ体質はなんなんだろうか?おそらく、海外のジェネリックならば5円程度なのだろう。
このレポスミンが非常によく効き、2〜3時間は眠れるようになった。殆ど毎日服用するようになって、1週間に3〜4日は眠れるようになり、肩の調子も少しづつ回復してくるようになった。
肩の硬直は、今でもボキボキと音を立てる。しかし、以前のように激痛が走るようなことはなくなった。睡眠が取れると、ほんの少しづつだが肩の痛みはとれていった。また、後ろに手を回すことが全くできなかったのだが、手を回すことができるようになった。現在でも手を垂直に挙げることはできない。何か、肩に鎧の一部が入っていて、垂直の方向には動かせないような感じだ。
【睡眠による離脱症状緩和】
睡眠により最後まで残っていた肩の硬直が幾分回復してきたのは事実だ。市販の睡眠改善薬を服用し、睡眠が取れるごとに、徐々に肩が緩んできた。
また、気分が良い日が増え、食欲が減退したり、胃腸が悪くなることはほぼなくなった。
そして、それよりも大きな成果は、睡眠改善薬を服用開始してから3ヶ月後、服用頻度制限をしてから自然入眠できた日が2日あったことだ。睡眠薬を一切使わずに入眠できたのは、10年以上ぶりのことだ。
【睡眠改善薬服用頻度制限法】
これは、僕の作った名称だが睡眠改善薬服用頻度制限法は、市販の睡眠改善薬やレスタミンを耐性ができないように間隔を開けながら服用し、回復期間をやり過ごしながら、離脱を軽減し、自然入眠を取り戻す方法である。
私の場合、レポスミンを50mgを週に3〜4回復用した。なるべく、1日おきに服用するようにして、耐性ができにくくするようにした。僕は最初、レスタミンとベルソムラを交互に週3〜4日は薬を抜く日を作っていた。しかし、ベルソラムは2週間程度で全く効果がなくなり、肩の硬直という離脱ばかり発症するようになった。だから、現在は殆どレポスミンを週に3回服用し、4日抜くようにしている。こうすると、レポスミンを抜いて絶不眠の日も調子が良いのだ。
しかし、困ったこともある。やはり、耐性が付き始めたことだ。レポスミンを使い始めてから、既に4ヶ月が経過する。現在、レポスミンを服用しても眠れる日は3回のうち1回くらいしかない。しかも、睡眠時間は1〜2時間である。つまり、現在は1週間で1〜2時間しか睡眠が取れていないのだ。
私の場合、レポスミンを服用しだした頃は久しぶりに眠れた喜びが大きく、どうしても毎日服用してしまった。ほぼ毎日服用した3ヶ月のうちに、耐性は形成されてしまったのかもしれない。これから、どうすればいいのか途方にくれている。
【断薬後の睡眠改善薬服用】
断薬後の睡眠回復薬を服用することに大きな抵抗があった。しかし、睡眠改善薬はベンゾに比べると副作用が少なく、私の場合は、離脱は殆どない。そして、睡眠を取ると、離脱の回復はやはり早いと思う。
だから、市販の睡眠改善薬なら服用しても、現在は問題ないと思っている。ただし、入眠できる最低量を定め、それを上限として眠れなくても増薬しないことが重要だ。これは絶対守らなくてはならない。
そして、一回服用するとすぐに精神的依存が始まり毎日常用してしまう。しかし、そこは心を鬼にして、服用頻度を1週間に3〜4日に限定し、だんだんと薬を抜く日を増やしていくことを目指すべきだろう。